脱ピンク 異色のプリキュアが投げかけるメッセージ

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聞き手・松本千聖
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 記者の娘(4)は大のテレビっ子。しかし、女の子をターゲットとしたアニメに、親としては少し警戒感を抱いてきました。ピンク色の衣装や、ミニスカートに長い髪――といったステレオタイプに、憧れの対象が限られないかという懸念からです。ところが、毎週日曜日に放送中の「トロピカル~ジュ!プリキュア」(主にABCテレビ・テレビ朝日系列)を一緒に見てみると、ピンクのキャラクターがいないことに驚きました。さらには、子どもたちを勇気づけるいくつもの名言も。プロデューサーを務める東映アニメーションの村瀬亜季さんに聞くと、記者のイメージとは違った一面が見えてきました。

名言その1 「自分の『かわいい』を信じなくちゃ!」

 ――「少女アニメの主人公と言えばピンク」というイメージでしたが、今作の主人公・まなつが変身した姿はそうではなさそうです。彼女は何色なのですか?

 白です。プリキュアは今作が18作目となりますが、今までのほとんどのシリーズで、主人公にはピンク色がメインに使われてきました。

 ですが今回は企画段階から「ピンク一色ではなくしたい」と思っていました。自分が担当する作品なら、歴代のプリキュアと並んでも一番目立つ主人公にしたいと思ったのです。

 ――ピンクが好きという視聴者も多いように思いますが。

 確かにピンク人気は根強く、キャラクターを好きになってもらうためにもピンクを使う考え方もあります。ですが今作の主人公のイメージは真夏の太陽なので、光を想起させる白が似合うと思いました。

 また、最近の子どもたちの間ではレインボーカラーがはやっていると聞き、白をベースに色々な色を盛り込みました。視聴者に主人公のイメージを尋ねると「カラフル」「虹色」という答えが多く、受け入れられている印象です。

 ――作中、自分に自信が持てない女の子・さんごが、人魚のローラから「自分の『かわいい』を信じなくちゃ!」と言われ、変わっていくシーンがありました。「脱ピンク」もそこにつながっているように感じます。

 「自分のかわいいを信じる」…

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この記事を書いた人
松本千聖
くらし報道部
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がん、子どもや女性の健康、子育て
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