「解除方針」一転、4都県延長へ 後手批判かわす狙いも
西村圭史 中田絢子 長野佑介
菅義偉首相が3日、首都圏4都県の緊急事態宣言を2週間程度延長する考えを示した。直近まで7日の期限での解除に前向きだったが、知事や医師会、専門家らに広がる慎重意見を前に方針を転換した。
3日午後6時半の首相官邸エントランスホール。首相は記者団を前に切り出した。「私としては、国民の命と暮らしを守るために2週間程度の延長が必要ではないかなと考えている」。決定ではなく「方向性」としつつ、「最終的には私が判断をしたい」と自らの政治決断を強調した。
4都県知事が夕方にオンライン会議を終えた直後。夜には東京都の小池百合子知事が記者団の取材に応じる見通しになっていた。その間隙(かんげき)を縫う表明だった。
首相は期限の3月7日で宣言…
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