シュルツ元米国務長官が死去 旧ソ連との緊張緩和に貢献
ワシントン=大島隆
米国のジョージ・シュルツ元国務長官が6日、カリフォルニア州の自宅で死去した。100歳だった。所属していたスタンフォード大フーバー研究所が7日に発表した。死因は公表していない。
シュルツ氏はニクソン政権で労働長官、行政管理予算局長、財務長官の閣僚級ポストを歴任したほか、レーガン政権で国務長官を務めた。レーガン政権時代は、冷戦終結につながる旧ソ連との緊張緩和に大きな役割を果たした。
共和党穏健派の重鎮として、国務長官退任後も大きな影響力を保った。2007年にはペリー元国防長官、キッシンジャー元国務長官、ナン元上院軍事委員長と連名で米紙に寄稿し、核兵器のない世界に向けた行動を呼びかけた。