専門知識いらない人工呼吸器 考案者は在日ベトナム人

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平山亜理
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 新型コロナウイルスの感染が続くなか、埼玉県の医療機器メーカーが、専門知識が無くても扱える人工呼吸器を開発した。ベトナム出身の創業者が「世界各国の医師の負担を減らしたい」と、自動車部品メーカーと連携。各国から注文が相次いでいるという。

 このメーカーは同県川口市の「メトラン」。未熟児向けの人工呼吸器を手がけ、救命率を高めるなど貢献。国内で広く使われており、2012年には上皇さまが作業現場を視察した。

 創業者のトラン・ゴック・フック(日本名・新田一福(にったかずふく))さん(73)は、コロナ禍で強い危機感を感じたという。人工呼吸器の需要が高まる一方で、呼吸器の専門医しか使いこなせなければ負担が増すばかり。そこで、新型コロナの感染者向けに、簡単に使える人工呼吸器を考案した。

 電源を入れ、自発呼吸ができ…

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この記事を書いた人
平山亜理
ネットワーク報道本部|武蔵野地区担当
専門・関心分野
移民・難民 外国人 多文化共生 南米
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