給料入らず…非正規労働者ら、首相と面会 苦境を訴える
菅義偉首相は29日、首相官邸で、休業支援金を受け取れない大企業の非正規労働者やシングルマザーら6人と面会した。国会論戦のなかで、立憲民主党の川内博史衆院議員が、生活に苦しむ人に会って欲しいと直談判したところ、首相が「させていただく」と応じたことから、面会が実現した。
大企業のホテルで非正規として働く小川利雄さん(67)は「4月から給料が入らず、休業補償もない」と話した。大企業で非正規として働く30代女性も「全国に女性だけでも90万人いると言われる大企業非正規労働者が、昨年4月から休業手当を受けられていない」と苦しい状況を訴えたという。
女性らは、休業支援の対象とならない大企業の非正規労働者を支援対象にするよう訴えた。低所得の子育て世帯に、子どもの入学や進級に備えた給付金を支給することも要望した。
首相は「今ある制度を含めて何らか検討する」と述べたという。
川内氏は26日の衆院予算委で、非正規労働者やシングルマザーが緊急事態宣言の影響で勤務時間が短くなり、収入が減っている現状に言及。「救えるのは首相しかいない」として、「彼ら彼女らにお会いいただき今の状況というものをしっかりと把握しようと、ここで約束していただけないか」と訴えた。これに対し、首相が「それは、させていただく」と応じると、委員会室からは拍手が起きていた。
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