忽那医師「危険な状態」 自宅療養中の死亡、増える恐れ

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聞き手 編集委員・辻外記子
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 東京都などに2度目の緊急事態宣言が出て2週間。新型コロナウイルス感染症の流行は続いています。多くのコロナ患者を診てきた国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の忽那(くつな)賢志医師(42)に21日、オンラインで課題や見通しを聞きました。「今が一番の頑張り時」といいます。

 ――感染がわかって入院が必要なのにできない事例が増えています。

 救急車を呼んでも行き先が決まらない事例は12月以降、増えています。

 いま問題なのは、高齢だとか持病があるとかで本来は入院すべきなのに、ベッドがないため入院ができず、自宅療養している患者さんが救急車で運ばれるケースです。

 状態がかなり悪くなって、救急車を呼ぶ。ようやく搬送先が見つかるといった事例が増えています。

自宅療養中の死亡、このままだと増えるおそれ

 ――自宅療養中に亡くなる方もいます。

 現状は重症化のリスクが高い人が入院できず、自宅療養中の患者の安全が確保されていない危険な状態といえます。

 夏の「第2波」のころは、高齢者らは早めに入院し、酸素吸入のほか、抗ウイルス薬ステロイドといった薬による治療を受けていました。

 いまは、治療のタイミングを…

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この記事を書いた人
辻外記子
科学みらい部長代理
専門・関心分野
医療・ケア、医学、科学
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