経済インサイド
動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で外見のコンプレックスをあおり、ダイエットサプリや除毛剤などを宣伝する広告が批判の的となっている。批判の署名は3万筆を超えた。急激に目にすることが増えた背景には、ある特徴的な宣伝手法や、新型コロナウイルスの影響もあるという。ユーチューブ広告でいったい何が起きているのか。
「デブは女として見られない」「剛毛は不潔」
ユーチューブで流れる、コンプレックスをあおる広告は複数種類あるが、主人公のふくよかな体形や処理していない体毛を揶揄(やゆ)し、ダイエットサプリや除毛クリームを宣伝するものが多い。主人公が商品を使うと、やせて恋人ができたり、もてるようになったりするストーリー仕立てだ。なかには性行為の描写があるものも。
これらに共通するのが「漫画」だ。漫画のコマが紙芝居のように表示され、登場人物の言葉は早口のナレーションで流れる。ユーチューブ動画の前や途中にこうした広告が挿入され、漫画なので視聴者が思わず見入ってしまうという仕掛けだ。
配信停止求める動きも
ネット上では「不安をかき立てる広告はやめてほしい」「内容がいかがわしい」などという批判が続出。ユーチューブ側に停止を求める動きも出始めた。
「体毛や体形などに関する卑下の広告、やめませんか」。秋田公立美術大3年の村田葵さん(20)は4月下旬、ネットで広告の配信停止を求める署名を呼びかけた。7月8日時点で約3万1千筆が集まった。
村田さんは新型コロナによる…
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