いじめの訴え2年放置、生徒は退学 別件調査中の尼崎高
兵庫県尼崎市立尼崎高校の水泳部で2017年、当時1年の女子生徒がいじめの被害を訴えて不登校になり、保護者が学校に申告したのに、市教育委員会と学校が2年以上調査しなかったことが、市教委への取材でわかった。生徒はすでに退学。市教委側は今月、いじめ防止対策推進法の「重大事態」にあたると判断し、元生徒と保護者に謝罪。近く、専門家らによる調査委員会を設置する。
市教委によると、元生徒はいじめを受け、不登校になり、精神疾患の診断を受けた。今月、情報公開請求を受け、重大事態と判断したという。市教委は、17年秋に同校からいじめの報告を受けた時点で重大事態と判断しなかった理由について、「今後調査する」と説明している。
同校の水泳部では昨年、別の生徒がいじめの相談をした顧問に「うそをついた」などと言われて加害生徒側に謝罪させられ、その後不登校になったとして、市教委側が調査している。
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