突然かばんの中から麻薬 ロシアで続発、記者狙いうちか

有料記事

モスクワ=喜田尚 モスクワ=石橋亮介
【動画】デモ隊と警官隊が衝突、記者ら多数拘束=石橋亮介撮影
[PR]

 ロシアで、調査報道にたずさわるインターネットメディアの記者が麻薬所持容疑で拘束された事件が波紋を広げている。「でっち上げ」との反発が主要メディアや市民に広がり、内務省が異例の訴追断念に追い込まれたためだ。ロシアでは、隠された事実を暴く記者や人権活動家が同様の方法で訴追される事態が続いている。

 拘束されたのは、インターネットサイト「メドゥーザ」のイワン・ゴルノフ記者(36)。6日、モスクワの路上で警察に職務質問され、所持品から麻薬が出てきたとされた。

 ゴルノフ氏は葬儀業者と警察の癒着を暴く記事を書いており、メドゥーザ編集部は「当局が麻薬をかばんに忍び込ませた」と主張。編集幹部、記者らが裁判所前に座り込むなどした。

 批判は徐々に大手メディアに…

この記事は有料記事です。残り842文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
喜田尚
国際報道部
専門・関心分野
欧州、旧ソ連地域、民主主義、難民問題など人間の安全保障