ロボットアニメに革命を起こした「ガンダム」シリーズが40年を迎えた。約60作品に及び、テレビ初登場の作品がNHKで4月から放映中だ。なぜ人気が続くのか。
青森県おいらせ町にファンが訪ねる聖地があると聞き、東北新幹線で八戸駅へ向かった。駅から車で30分。ガンダム、シャア専用ザク、ドム……。アニメに登場する「モビルスーツ」と呼ばれるロボットたちが10体ほど理容店の庭に立っていた。高さ3~5メートルほど。塗装もされ、精巧な造りだ。
作ったのは理容店経営の鈴木敏美さん(74)。手先が器用で石膏(せっこう)像造りなどが趣味だったが、還暦の頃、高校生に「ガンダムを作ったら」と提案されたのがきっかけだった。プラモデルの部品を参考に設計図を書いた。鉄骨やコンクリートのほか発泡スチロールを使って軽量化とコスト削減にも成功。次々と立像ができあがった。
ガンダムの頭部だけの像も作った。中を空洞にし、音響装置などを入れ、カラオケも楽しめるようにした。津波の時には水に浮かぶ舟にもなるという。
40~50代男性を中心に全…
ガンダム、40年の先へ すごい…親父世代が熱中するわけだ
40周年を越え、愛されるガンダムシリーズ。世界を魅了する理由は。[もっと見る]