イルカ・フレンズ・ミュージック

K-POPから全てを学んでいます

今週あたり(〜24.12.25)

 

生活は変わり、私の身体は無敵になった。一人で家具を買いに行く。書類の手続きをはしごする。ギリギリになるとわかっていてもレイトショーに滑り込む。溢れるダンボールをさばいて畳んで縛る。こんなことは私には到底できないはずで、私の本来性とかけ離れたことだった。きっと頭の中からアドレナリンだのジュンジュン・リンリンだのなんだの、どこかの管(くだ)が切れて溢れて身体の表面に至るまでこぼれ落ちていたのだと思う。私は無敵になりたかったから、それで良かった。

空の一室が、部屋になり、室内に家具の高さと温度と光が生まれて、人の暮らす領域として生まれ変わりながら、私は洗濯も掃除も程よくこなして、自分のためにお茶を淹れたりコーヒーを淹れたり硬くなったパンを焼きなおしたりした。

 

物音のしない夜の中、コーヒーを飲みたいと思いキッチンへ向かった。火口の上の換気扇が音を立て、暗がりを換気扇照明だけが照らしてた。マグカップにドリッパーを置いて、ケトルを右手に持ち細々と熱湯を注いでいる私の背後から、何かがススッ、サッ、と近づいて、耳元で囁いてきた。

 

「ほんで、何?」

 

 

ほんで、何?

 

 

ダンボール畳めて、ほんで何?

家具買いに行って、ほんで何?

書類の手続きはしごして、ほんで何?

掃除も洗濯も良くできて、ほんで何?

コーヒー淹れて、ほんで何?

 

 

 

だから何。

 

 

 

無敵になった身体が私に施す全ての行為が、ひたすら上滑りしてゆく。こういうことができるようになりたかったんじゃないの?と聞かれれば間違いなくそうで、私はこういうことができるようになった。それでもそれが何。

虚しいのだろうかと初めは思ったが、違う。なぜならこの行為を愛しているから。できるようになった方がいいと変わらず信じられるから。できている他人を美しいと素朴に感じるから。

 

そこで分かった、私はただ、私がこういうことができるようになれば、戦争が終わると思っていたのだ。

今までのなまくら刀であった私の身体ができなかったことが、できるようになれば、世界平和が叶うようになると思っていたのだ。なぜか。

 

私の頭はいつも飛躍して、肝心な身体は何ひとつ付いて行っていない。

頭と身体がなぜ比例しないのか。比例どころか頭だけどんどん肥大して、地球の外に出て、生半可な夢を見ている。身体はこんなに小さくくだらないのに。世界は平和にならずただ、私が体裁良く暮らしている市民になっただけであった。

 

こんなことばかり考えていると、人生の意味なんか考え出しそうだ。無いのに!

 

 

 

 

 

「生きるのに意味なんていらんねん もうええわ」 - エース(バッテリィズ)

 

 

 

 

バッテリィズのエースこそが哲学してると囃し立てられる日はもうそこまで来ているから、早くその手を引いて逃げないと… そうなったらもうSNSなんて、汚いんだから!!

 

 

 

 

逃げ出した先では絶対に海が割れている!!!!!!!!!

 

 

エース、見て、海が割れてるよ!!!!!!!

 

 

え!?寺家(じけ)!?寺家(じけ)を置いていきたくないって!?

 

 

 

別にいいよ!寺家(じけ)って名字聞いたことないし!!!!!!

 

 

 

 

 

 

え!?

 

 

 

 

何!?ごめん!!海が割れる音で聞き取れない!!

 

 

 

 

全部聞き取れさえすれば!!!!!

 

 

 

 

 

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私は聞き取れさえすれば、全部わかるのに

 

 

 

 

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