稲妻城

テイワットが魔神戦争をしている時代、双子の魔神が稲妻の統治を始めた。バアル(眞)が民を納め、バアルゼブル(影)が戦場で戦った。
魔神戦争では7つの席のみ用意されていたため、バアルゼブルは自ら命を絶ってバアルが神になるよう後押しした。
雷神となったバアルは幕府を開き、バアルゼブルの体を作り直して生き返らせた。
その後バアルとバアルゼブルは、一人の「雷電将軍」として稲妻を統治した。

500年前、稲妻に厄災が訪れた。バアルゼブルが軍を率いて魔物を倒していると、七神が天空島から招集を受けた。
バアルはバアルゼブルに言わずにカーンルイアに向かい、気づいたバアルゼブルが辿り着く頃には戦地で死亡していた。
姉の死とカーンルイアの滅亡を目にしたバアルゼブルは、停滞によって永遠を目指そうとした。

永遠を模索するバアルゼブルは、カーンルイア由来の人形技術を手に入れた。寿命を超越し、永遠に稲妻を庇護しようとした。
しかしその再現は難しく、多数の失敗作が生まれた。ある個体が涙を流す姿を見て、神の心を収納する設計を諦めた。
雷神の心は八重神子に預けられ、涙を流した失敗作は神無塚に作られた豪華な館に安置された。
その後、人形の「雷電将軍」の製作に成功し、バアルゼブルは体を捨てて自我を人形に移した。バアルゼブルは摩耗を防ぐため永遠の瞑想を始め、人形の将軍が統治を代行した。

数百年後、バアルゼブルは民の声を聞き考えを改めた。彼女がかつて定めた規則によって、彼女は人形の将軍と戦った。
最終的にバアルゼブルが勝利し、負けた人形の将軍は考えを改めた。
バアルゼブルは考えを改め、鎖国の解除を宣言した。

一方、八重神子に預けられた雷神の心は、この時期にある人物が手にした。
それはファトゥスの「散兵」であり、かつてバアルゼブルが安置した人形である。
彼は神の心を持って失踪し、その後スメールで旅人と対峙することになる...

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