1984年のUWF

プロレスとは何か、という問いに答えが出ることはないだろうが、現代においてそれを考える人間として絶対に外せない資料が、柳澤健による一連の著作である。

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

1964年のジャイアント馬場

1964年のジャイアント馬場

最近、プロレス初心者の友人が「ストロングスタイルとは何なのか、よくわからない」と悩んでいるが、これは『1976年のアントニオ猪木』と『1964年のジャイアント馬場』を読めばよくわかる。つまりストロングスタイルとは、アントニオ猪木がジャイアント馬場に対するアンチテーゼとしてぶち上げた思想なのである。

そしてこのたび、「Number」に好評連載されていた新作『1984年のUWF』が、早くも書籍化!

1984年のUWF

1984年のUWF


id:gryphonさんによる非公式(とはいえ作者も絶賛している)プロモーションビデオがこちら。


アントニオ猪木の思想「ストロングスタイル」をさらに先鋭化させ、その後の格闘技ブームに先鞭をつけた格闘プロレス集団「UWF」。新日本プロレスの内紛によって生まれた鬼子が、いかに成長していったのか。プロレスという思想を理解するためには、こちらも欠かせない基礎資料となるであろう。