もし高橋良輔が桃太郎の予告を書いたら

最近また流行ってるので、小ネタだけどひとつ投下します。


当ブログでの、過去のシリーズはこちら。


もし大藪春彦が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし大藪春彦が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし平山夢明が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし平山夢明が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし夢野久作が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし夢野久作が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし横溝正史が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし横溝正史が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし小池一夫が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし小池一夫が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし桃太郎が水曜どうでしょうだったら - 男の魂に火をつけろ! もし桃太郎が水曜どうでしょうだったら - 男の魂に火をつけろ!
もし桃太郎がなんJ民だらけだったら - 男の魂に火をつけろ! もし桃太郎がなんJ民だらけだったら - 男の魂に火をつけろ!
もし梶原一騎が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし梶原一騎が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし伊藤政則が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし伊藤政則が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし淀川長治が桃太郎を解説したら - 男の魂に火をつけろ! もし淀川長治が桃太郎を解説したら - 男の魂に火をつけろ!
もし鈴木涼美が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし鈴木涼美が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし全盛期の古館伊知郎が桃太郎を実況したら - 男の魂に火をつけろ! もし全盛期の古館伊知郎が桃太郎を実況したら - 男の魂に火をつけろ!
もし吉田豪が桃太郎一行にインタビューしたら - 男の魂に火をつけろ! もし吉田豪が桃太郎一行にインタビューしたら - 男の魂に火をつけろ!
もし富野由悠季が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし富野由悠季が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし頭脳警察が桃太郎を歌ったら - 男の魂に火をつけろ! もし頭脳警察が桃太郎を歌ったら - 男の魂に火をつけろ!
もし夢枕獏が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! もし夢枕獏が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ!
もし安倍首相が桃太郎を読んだら - 男の魂に火をつけろ! もし安倍首相が桃太郎を読んだら - 男の魂に火をつけろ!

もし高橋良輔が桃太郎の予告を書いたら

  • BGM


装甲騎兵ボトムズ 総音楽集

装甲騎兵ボトムズ 総音楽集



※以下、いずれもCV:銀河万丈で脳内再生推奨

古代西日本を真っ二つに分けた、大和朝廷とまつろわぬ鬼の二つの勢力が、砲火を交えて百年。両陣営の疲弊は極みに達し、ようやく終戦の曙光が見え始めた大戦の末期。辺境の山郷、岡山の小さな川の中で物語は始まった。『装甲騎兵モモタロ』、お楽しみに。

おじいさんの手から逃れた桃太郎を待っていたのは、そこもまた地獄だった。柴刈りの跡に棲みついた欲望と暴力。吉備平定が生み出した、ソドムの街。悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけたここは、中国地方のゴモラ。

次回、『キビ』。来週も、桃太郎と鬼ヶ島に付き合ってもらう。

食う犬と食われる猿、そのおこぼれを狙う雉。牙を持たぬ者は生きて行かれぬ暴力の街。あらゆる悪徳が武装する、岡山の街。ここはおばあさんが産み落とした和菓子売り場のソドムの市。桃太郎の体に染みついたキビ団子の匂いに引かれて、危険な奴らが集まってくる。

次回、『出会い』。桃太郎が食う、キビの団子は甘い。

奪還のための略奪。戦闘のための航海。歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。ある犬は悩み、ある猿は傷つき、ある雉は自らに絶望する。だが、営みは絶えることなく続き、また桃太郎が呟く。「たまには、火薬の臭いを嗅ぐのも悪くない」

次回、『船出』。鬼も、ピリオドを打たない。

昨日の夜、全てを無くして犬のよだれに濡れていた。今日の昼、命を的に夢買う猿を追っていた。明日の朝、ちゃちな雉と、ちっぽけな良心が瓦礫の街に金を撒く。鬼ヶ島は、百年戦争が作ったパンドラの箱。質を問わなきゃ何でもある。

次回、『到着』。明後日? そんな先のことは分からない。

敵の血潮で濡れた肩。地獄の部隊と人の言う。鬼ヶ島に、百年戦争の亡霊が蘇える。瀬戸内の海、風光明媚な島に、無敵とうたわれたオニガシマ機甲特殊部隊。情け無用、命無用の鉄騎兵。この命、金30億両なり。最も高価なフォーメンアーミー。

次回、『レッドゴブリン』。桃太郎、危険に向かうが本能か。

言うなれば運命共同体。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が四人の為に、四人が一人の為に。だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟。分隊は家族。

嘘を言うなっ!

猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。無能、怯懦、虚偽、杜撰、どれ一つ取っても戦場では命取りとなる。それらを纏めて無謀で括る。誰が仕組んだ地獄やら。兄弟家族が嗤わせる。     

犬もっ! 猿もっ! 雉もっ!

だからこそ俺の為に死ねっ!


『装甲騎兵モモタロ オジーサン・ファイルズ』 俺たちは、何のために集められたのか。