青春とはなんだ

増田の恋愛ネタを持ってくるのももういい加減食傷気味という感もなくもないのですが、いま話題になっているのはこちら。


http://anond.hatelabo.jp/20091003212043

非モテは彼女ができても非モテ

28で初めて彼女ができ童貞捨てた口だが感動は全く無かった
やる事をついにやったけど他の奴らは10年以上前に当たり前のように体験していたんだよな。
10年以上も待てばそりゃ感動も糞もないわ
誰もが一度は食べたい超高級料理(女)を順番待ちしてたら理不尽にイケメンに横入りされてしまい
長者の列の最果てで待ちに待ってやっと自分の順番が来たが既に冷めて腐っている高級料理(女)を食べても当時の味がするわけない
仮にこれからタレントクラス何百人とセックスしても一時的な快感だけで心の中は孤独なままだな
やるべき期間にやらないと意味がない
年とってブランコ遊びしたいか?年とって砂場遊びしたいか?年とってスポーツに100%集中出来るかい? 年とって制服着て学校行きたいか?
なぁ皆そうだろ?
童貞捨てて気付いた
俺はセックスしたかったんじゃない
青春がしたかったんだーー

この人がなぜ28まで童貞で非モテだったか、というのが手に取るようによくわかる文章ですね。あぁ気持ち悪い、ゲッ。


でもこれに共感する人もいて、こんなトラバもあります。


http://anond.hatelabo.jp/20091003213924

恋愛にも賞味期限がある

なんか気持ちがわかる
僕も27年目にして待望の彼女ができた。
同い年でそれなりにかわいい。
その子は今まで普通に恋愛をしてきている人で、いわゆる喪女の類ではない。
付き合いを始めると、よく昔の彼氏の話をしてくる。
ある時はよくキレて暴力を振るう男だったとか、
ある時は変な性癖がある男だったとか…
ジャニ系のイケメンだったとか…
そんな話は聞きたくないと言えばいいんだけど、気が弱い+やっとできた彼女に嫌われたくないというのがあって、いつも黙って聞いてる。
そしてその手の話の最後には、○○くんみたいに優しい人がやっぱり一番だよ、と言う。
半年ほど付き合ってると、今度は結婚を匂わせる発言が目立つようになってきた
その辺で、僕はだんだんイライラしてくるようになってきた
彼女はこの27年間、色んな恋愛をしてきて、それなりにセックスも楽しみ、それなりに辛い思いもしてきて、最後は大人しくて暴力を振るわなそうなチョイ地味男と結婚して安寧な生活をしようと思っているんだろう
でも僕はそれがたまらなく嫌
今まで散々遊んできて、最後は妥協して、僕みたいな男と結婚するみたいなのが!
同い年、彼女は最後の恋愛をしてるが、僕はこれからが始まりなんだよ!
今の彼女には悪いけど、僕だって色んな女の子と恋愛したい。
デートして、キスして、セックスして、ケンカしたり、仲直りしたり、バカみたいにイチャイチャしたりさ…深く傷つく別れも経験したい!
今の彼女といるとなんか僕が飼い慣らされているような感じがしてイライラする。
モテない男にだってプライドがある、散々遊んできた女の最後の安住の地みたいなポジションにいるのはまっぴらごめん。

これまた気ン持ッち悪い文章だなオイ。なにが「僕はこれからが始まりなんだよ!」だ。お前みたいなヤツは始まる前から終わってんだよバーカ。


でも、これに共感する人もけっこういるみたいで、とくに「昔の彼氏の話をする女はダメ」という意見が目立ちます。それってそんなに嫌かなぁ。「前の彼氏の方がよかった」って言われてるんならともかく、「あなたがいちばん好き」って言われてるのに。


それにねー、なんだか「あらまほしき青春」というのを「美男美女のキャッキャウフフ」であると勝手に規定して、自分がそうでなかったからといって勝手に劣等感を持ってる人が(とくにはてなでは)よく見られますけど、いつから青春ってそういうものになったの? 青春って大抵の人にとって、イタくて恥ずかしくてイカ臭くて(男性に限る)、鬱屈に満ちたもんだと思ってたんだけど、違うの?

青春ノイローゼ (双葉文庫)

青春ノイローゼ (双葉文庫)



ぼくの中学生時代は、柔道部に入ってはいたけどとにかく練習がキライで、毎日反吐を吐いていたものでした。

嘔吐

嘔吐

実存的不安、なんていう高等なものじゃなくて単に練習がキツかっただけなんですけどね。

なので、ぼくの青春は甘酸っぱいものではなく、苦酸っぱ辛かったですね。


毎日毎日、汗臭い野郎どもとダラダラ取っ組み合いをして、道場の便所でゲロ吐いて、家に帰れば勉強もしないで江戸川乱歩ばっかり読んでいた。未来のことなんて考えもしなかった。どうせ自分にはロクな人生なんかあるはずがないと決め付けて、毎日クサクサして過ごしていた。好きな女の子は一応いたけど、そんな恥ずかしいことを誰かに知られるぐらいなら死んだほうがマシだと思っていた。照れ隠しにその子の悪口ばっかり言って、本気で嫌われていたのがかえって嬉しかった。


今にして思えば、それがぼくの青春だった。


それが、たとえばサッカー部のエースで女の子にモテモテだったヤツの青春より価値がないとは思わないし、たとえば友だちがいなくていじめに遭って不登校だったヤツの青春より素晴らしいとも思っていない。自分の青春は自分にしかないものなのだから、誰からも後ろ指をさされる覚えもないし羨まれるいわれもない。誰にとっても青春というのはそういうもののはずだ。


テーマにつられて文章も青臭くなり、いつの間にか「ですます」調から「である」調に変わってしまいました。また元に戻しますが、とにかく青春というのはそんなもんじゃないのかと思いながら読んでましたら、こんなトラバも打たれていて、ブクマを集めているようです。


http://anond.hatelabo.jp/20091004012834

これを性的なことを除いて翻訳すると
「他人からの承認によって形成される自己肯定感は、思春期に作られる」ということだ。
中学時代スポーツが得意だった奴がその後の人生でも自信にあふれている理由でもある。
それ以外の期間に承認されても、心のどこかで承認に対して懐疑的になる。
まあでもこの辺は男子オンリーの話かなー。女子はまた違う形っぽい。

意地悪な見方をするならば、この人はよっぽど運動音痴だったんだろうなと思わされてしまいます。思春期の承認だの自己肯定感だの、いつまで旧エヴァを続けるつもりなんだろうこの人たちは。気持ち悪い。

あのシンジ君でさえ、新劇場版で成長を見せたというのに!
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