黒い医者たちの饗宴

最近の秋田書店の企画力には狂ったものがあります。

「電車男」の漫画を「ヤングチャンピオン」と「チャンピオンRED」に並行して連載したり*1、「ブラック・ジャック」アニメ化に合わせて単行本の新装版を出すのみならず、

「少年チャンピオン」では旧作の再録や山本賢治によるリメイク版*2を掲載したり、「ヤングチャンピオン」では当代の漫画家連によるコラボ漫画を次々に掲載しています。

このコラボ漫画がすごい。みんなセルフパロディに終始しています。
青池保子は「エロイカより愛をこめて」の新作にブラック・ジャック先生を登場させてるし、立原あゆみは例によって港町のヤクザの話にブラック・ジャック先生を引っ張り出し、高倉あつこは連載中の泌尿器科の漫画に先生のご登場を仰ぐという。もう違和感アリアリです。
ちなみに次回は葉月京。きっとやけにエロいブラック・ジャック先生に会えることでしょう。

恋愛ジャンキー 15 (ヤングチャンピオンコミックス)

恋愛ジャンキー 15 (ヤングチャンピオンコミックス)

こうなってくると、あの大物の登場が期待されます。

・・・そう、板垣恵介です。

バキ―NEW GRAPPLER BAKI (No.24) (少年チャンピオン・コミックス)

バキ―NEW GRAPPLER BAKI (No.24) (少年チャンピオン・コミックス)

これは怖いですよ。戦場で負傷兵を安楽死させているドクター・キリコがオーガ(またはガイア)に遭遇するとか、ドリアンに爆破された愚地独歩の顔を復元するために鎬紅葉とブラック・ジャックの世界最高峰外科コンビが結成されるとか、ブラック・ジャックのメス投げを渋川剛気が避けたりとか、ジャック・ハンマーがさらに体を巨大化させるためにブラック・ジャックの手術を受けたりとか・・・
あぁ妄想がとめどなく(笑)

ちなみに最近の板垣恵介の仕事では、「実話マッドマックス」の表紙イラストが強烈なインパクトがあります。「山篭り中、片眉を剃って微笑む松尾象山」「上半身裸・汗だくになって物凄くワイルドにラーメンを啜る烈海王」などもかなり来ていますが、「テロリストに拘束され、犯行声明ビデオに映った範馬勇次郎」には凄まじい衝撃を受けました。夢に見ますよ、あれは。

*1:小学館の「ヤングサンデー」にも原秀則が描いているので、3誌同時連載という前代未聞の事態。

*2:やけに凶悪な顔になっている。