人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 1295 なにごとも成功するまでは 不可能に思えるものである  250323

 なにごとも成功するまでは

   不可能に思えるものである   250323

 

     雪の中のヒヤシンス。

前回の講演は、樋口英明さん(元福井地方裁判所裁判長)によるものです。

テーマは、「手に負えない原発 それでも動かしますか」。

以下は、前回の続きです。

 

事故が起きた場合の「原発の安全の3原則」は ?

  「止める」「冷やす」「閉じ込める」。

  他の科学技術をもとにした事故とは、質的に異なる。

 

原発の炉心損傷、炉心融解がおきたら ?

  周辺環境に大量の放射性物質を拡散させる。

  地域の社会的・経済的コミュニティの崩壊ないし喪失を生じさせる。

  ひいては我が国そのものの崩壊にもつながりかねない。

 

もし「珠洲原発」が建設され、稼働していたら、能登半島地震でどうなっていたか ?

  震源地の直近であり、海岸の隆起は4メートル。

  福島の原発事故より被害が大きくなっていただろう。

  「珠洲原発」は、最初1%にも満たない人々が反対の声をあげた。

  そして建設を阻止した。

 

 

私が原発を止めた理由は ?

  ① 原発事故は極めて甚大な被害をもたらす。

  ② 地震大国日本においては、原発に高度の耐震性が求められる。

  ③ わが国の原発の耐震性は極めて低い。

 

         2014年5月21日、関西電力大飯原発3・4号機の運転差し止めを命じる判決を下した。

    2015年4月14日、福井県と近畿地方の住民ら9人が

            関西電力高浜原発3・4号機の再稼働差し止めを求めた仮処分申請に対し、

            住民側の申し立てを認める決定を出した 。 (ウィキペディアより)

 

憲法76条は ?

  すべて裁判官は、良心に従い独立して職権を行い、

  この憲法および法律のみに拘束される。

 

私たちは 何をなすべきか ?

  ① 三重県の「歩行者横断時の一時停止問題」に学ぶ。

    三重県は、47位(最下位)から14位になった。

    「まもってくれてありがとう運動」を小学校で始めたことによる。

 

  ② 今日聴いた「原発」の話を、大事な2人に伝えてください。

    聞いた人がまた2人に伝えて行く。

 

最後に、マンデラ大統領の言葉。

  「裁判とは、心の強さが試される闘いであり、

  道義を守る力と同義に背く力のぶつかり合いである」

 

  「何ごともそれが成功するまでは、不可能に思えるものである」

 

 

講演のレジュメをもとに作成しました。

長くなるので細かな部分は省き、順番も変えています。

直接講演を聞いたわけではないので、不正確な点はご容赦ください。

 

「1%に満たない存在でも、声を上げ続ける」。

そんな意味の言葉が、心に響きました。

有為自然 1294 原発の本質は ただ2つ …  250320

  原発の本質は ただ2つ …  250320

 

     *地域花壇 ビオラの間にヒヤシンスも咲いています

ボランティア仲間の女性が講演会で聞いてきた話。

私より数歳年上の彼女が、熱く語ってくれた。

 

原発の本質は、二つである。

  ① 人が管理し続けなければならない。

  ② 人が管理できなくなったとき、暴走する。

    事故の被害は想像を絶するほど大きい。

 

運転を止めても、止まらない。

  「水」と「電気」を送りつづけ、冷し続けなければならない。

  停電しただけでも、断水しただけでもダメだ。

  暴走し続ける。

 

果たして、「低コスト」なのか ?

  事故を起こした東電の年の利益が2500億円。

  事故の損害額は25兆円。

  損害額25兆円 ÷ 利益2500憶円 = 100年分

  一度の事故で、100年分の利益が飛んでしまう発電方法。

  これでも、低コストというのか。

 

「原発」の話だが、分かりやすい。

借りたレジュメをもとに、記事にしてみた。

 

政府が稼働を許した「老朽原発」は、何に似ているか ?

  イメージ。

  老朽原発は、老朽家電でも老朽自動車でもない。

  「老朽大型旅客機」に似ている。

  想定外のことが次々に起きる。

 

ウクライナのザポリージャ原発は、なぜ簡単にロシアに占拠されたのか ?

  ① 反撃できない → 反撃すればヨーロッパは壊滅。

  ② 従業員は逃げ出せない → 逃げ出せば原子炉が暴走。

 

   なぜ簡単に取り返せないのか ?

  → 攻撃することができないから。

 

 

原発は、自国に向けられた核兵器。

  防衛の要は「弱点」をなくすこと。

  原発を除去するのに、戦略も外交交渉も、膨大な防衛費も不要である。

 

一つ一つ、頷くことばかりだ。

講演会のことを知っていたら、聴きにいきたかった。

ダメか。

ダウンしていたのだから。

有為自然 1293 薬依存の日々 薬が切れて … 250316

     薬依存の日々 薬が切れて …  250316

 

       * 収穫したばかりのノラボウ菜

「老病死を生きる」という「カテゴリー」は、気負い過ぎだ。

「老病死とともに生きる」は、間が抜けている。

「老病死を楽しむ」、これが一番かな。

 

これからは「老病死」をネガティヴに考えず、楽しむことにした。

ということでカテゴリー名を変更。

今日のテーマは、「病を楽しむ」「薬を楽しむ」。

 

高齢者が集まると、すぐに病気の話、薬の話になる。

そんなことを小三治さんが「枕」で話していたのを思い出す。

薬自慢、病気自慢、なかには健康自慢 … 。

 

この1週間、ダウンしていた。

かかりつけの医院に行ったとき、

  「吐き気がするので、降圧剤などすべて飲んでいません」と話した。

すると、

「降圧剤は高血圧を治す薬ではありません。

飲んだからといって、高血圧が治るわけではありません」

  「えッ、そうなんですか?」

「生活習慣を変えても治らない人の場合、

血圧をコントロールして、心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げているだけです。

薬を飲むのをやめたら、すぐ元に戻りますよ」と。

 

翌日、血圧を測定してみた。

「120台、80前後」で落ち着いていた血圧が、

「140、90」になっていた。

その翌日も、翌々日も同じである。

医者の言った通りだ。

現在の自分の血圧は、降圧剤でコントロールされていたのだ。

 

徹底的に減塩はしている。

肥満ではなく、やせ型である。

ウォーキングも、週3回は行っている。

アルコールは、日本酒1合と缶の発泡酒1本。

それ以上は飲まない。

暴飲暴食ではない。

しかし血圧は下がらなかった。

 

その他の薬も飲んでいなかったために、

花粉症がひどくなっている。

便秘気味になった。

老いを素直に認めて、薬を飲んでいくしかないか。

医者の説明は、よく聞くものだと痛感した。

 

これからは「薬依存」を楽しんで生きていこう。

みなさんは、何種類の薬を飲まれていますか。

 

ところで、ようやく確定申告をすませた。

作業の途中で、愕然。

還付の通知が来たら、記事にする予定。

このことを覚えていられるかな(笑)。

 

   * ヒヤシンスが、つぎつぎと咲いています。

有為自然 1292  冷たい雨のあと … ロウビョウシを生きる  250313

   冷たい雨のあと … 

   ロウビョウシを生きる  250313

 



春の温かさの翌日は、底冷えのする雨の日だった。

身体の芯までこたえた。

 

午前中に歯科。

午後、皮膚科。

そして夕方、集会所で印刷。

一気に片づけようと思ったのである。

これがいけなかった。

翌日からダウンしたのである。

ほぼ1週間。

これまでの疲労の蓄積に、寒さの一撃をくらった。

 

飲めない、食べることができない。

吐き気にはまいった。

体力が回復するのに時間がかかった。

ようやく気力がわいてきた。

 



今日から、記事の「カテゴリー」を変更することにする。

アイカタの生還からの2年半は、

「復活・再生・第2・3ステージ」と、ひとくくりにした。

 

桜の満開の頃、伊豆・箱根を車で走り、湯船につかる。

そして新しい「カテゴリー」に変更しようと思い描いていた。

「新しいステージに立ったぞ~」という気持ちで。

 

そう単純な展開にはならなかった。

自分がダウンしてしまったのである。

その間、アイカタがやわらかい食事をつくってくれた。

食器洗いも。

そのせいで、アイカタは腰の痛みがひどい。

 



自分は寝ながら、いろいろ考えていた。

これから、どんな生き方をするか。

 

身体の老化は、どんどんひどくなっている。

精神も、なかなか時代の変化についていけない。

 

次つぎと、新たな病が出現する。

高血圧、頻尿、ギランバレー症候群、骨粗しょう症、脂漏性角化症、

歯の周りの知覚過敏、逆流性食道炎の疑い …

 

そして訃報が相次ぐ。

一昨年秋に、ボランティア仲間のご夫君。

昨年は、元同僚が二人。

今年1月、ボランティア仲間。

自分たち自身も、

この世からのお別れの準備をしておかなければならない。

 

そうか、これからはまさに「老病死とともに生きる」、

「老病死を生きる」なのだ。

できたら老病死を「楽しんで」生きたい。

さまざまなことに抗いつづけることもまた、楽しく。

 

 

 * 写真は、雨にぬれた花々。

   クリスマスローズ、パンジーとヒヤシンスの蕾、スイセン。

   

有為自然 1291  ♫ 春なのに ○○ですか ~  250310

   ♫ 春なのに ○○ですか ~    250310

 



午前11時半。

 「○丁目のAだけど、シゼンさん ?」

寝ていたが、慌てて受話器をとった。

   「はい」

 「班会に来なかったけど、大丈夫?

 買い物をしてきてあげようか?」

   「ありがとうございます。

   もうしばらくしたら、動けると思います」

80代半ばのAさん(男性)からの電話である。

自分より10歳以上、年上の方に心配していただいた。

感謝である。

 

3日間、寝込んでいる。

頭痛、微熱、吐き気、寒気、節々の痛み … 。

吐き気のためにほとんど飲めず、食えず。

初日は、ブドウ糖の粒を2個と、氷だけ。

アイカタが入院して以来この2年間、初めてのことである。

身体がだるいということは、しょっちゅうだが。

 



自治会の班会当日。

地域の問題の、署名のお礼をするはずだった。

署名は班の全戸(20数軒)をまわった。

お一人と不在の方をのぞき、みなさん気持ち良く署名してくださった。

おかげで市との話し合いは前向きにすすんでいる。

 

班会では「○○丁目で 地震を考える」という話しを短くする予定でもあった。

資料(A4版4ページ)だけでもと思い、欠席を言いに集会所まで行った。

「私は体調が悪いのでお休みします。みなさんに配ってください」

班長に渡した。

すると、早めに来ていたBさん(高齢女性)が、

「帰るの? シゼンさんの話を聞こうと思っていたのに」と。

 

予定をことごとくキャンセルしている。

班会、草刈り・剪定ボランティア、自主防災、その他のボランティア、

整形外科、皮膚科、歯科 …

 

3日間、吐き気がつづいている。

食事がほとんどとれない。

休日なので、医院は休診。

ドラッグストアに行き、吐き気止めを求めた。

現在飲んでいる薬との関係があるので、医者に相談して欲しいとのこと。

良心的な薬屋さんだ。

かかりつけの先生に相談してみるか。

 

それにしても、地域のみなさんは温かい。

有為自然 1290  植物系ボランティアは やはり …   250304

   植物系ボランティアは やはり …   250304

 



「そんなこと言っていると、嫌われるよ」

昨年末、Aさんに言われた。

 

懇親会の買出し、飲酒マナー、集会所での飲酒の頻度。

これらについての発言は、

酒好き人間たちとの仲をきまずいものにした。

ただ、懇親会の買出しパシリからは解放された。

 

昨年末、わが地域に緊急の問題が浮上した。

市とのたびたびの交渉。

飲酒大好き人間のAさんが力を発揮した。

行動力、文書作成能力、交渉力が抜群だ。

一緒に行動する中で、お互いに信頼関係が深まった。

 

集会所での飲み会。

近所にひびくような大きな声さえ出さなければいいか。

きっと、家で飲むより気楽なのだろう。

各家庭、酒をめぐる事情はいろいろあるにちがいない。

そう思うとうんと気が楽になった。

 

人工的につくられた団地の人間は、出身地も育ちも職歴も違う。

勤め先でほぼトップだった人間、自分みたいなヒラ。

民間企業と公務員。

行政側にいた人間、

下から要求を出し運動をする側にいた人間。

市とのやりとりをめぐって、

メンバーそれぞれの発想がまるで違うことがわかった。

 

それでも、植物系ボランティアのメンバーは人間がいい。

草刈り、剪定、花壇づくり。

みんな、地域をよくすることに労を惜しまない。

 

こんなことを書いていたら、Aさんから電話が来た。

「ノラボウ菜の苗をもっていってあげる」と。

飲み会のとき、

わが家のノラボウ菜が野鳥にやられたと話したからである。

 

わが人生の、終焉の地。

ここでの人間関係を大切にしていきたい。

 

    写真は、クリスマスローズ。

    ボランティアに参加後、

    すぐの時期に亡くなられたBさんにいただいたものである。

1279  寒さ 暑さ 空腹 熱病  悪臭 死 恐怖 絶望 …   250228

  寒さであり 暑さであり 空腹であり 熱病であり

  悪臭であり 死であり 恐怖であり 絶望であり …

                                  250228

 

 

私の脳裏に浮かもぶのは … 

 

寒さであり、凍えであり、霜焼であり、凍傷であり、

暑さであり、渇きであり、

空腹であり、飢えであり、

熱病であり、皮膚炎であり、下痢であり、嘔吐であり、

悪臭であり、死臭であり、

闇であり、恐怖であり、不安であり、

死であり、悲しみであり、

性暴力であり、

しごきであり、痛みであり、悔しさであり、

生きる気力の喪失であり、絶望であり … 。

 

マッチョではない自分、ひ弱な自分。

力に対して力で対抗することなど想像できない。

上記のような言葉が次々と浮かんでくる。

それは、戦争に対してである。

 

下水道陥没事故の地面の空洞、周辺一帯の生活への影響。

もしミサイルで、あのような穴が次々にできていったら … 。

たった一つの陥没で日常生活がマヒするのだから、どうなるか。

 

福島原発事故。

もしミサイルで原発を攻撃されたら … 。

防衛や敵基地攻撃と騒ぐ一方で、

日本海側に盾のようにずらりと原発をならべる。

敵国とみなされた国が、そこに照準をあてたら … 。

このクニに避難できる場所などない。

 

戦争と同時に、

地震、台風、豪雨、豪雪、猛暑、食料不足、エネルギー不足などが重なったら … 。

 

狭い島国。

これが戦争できる国なのか。

80年前の全土空襲を考えてみたらいい。

島国は、標的として狙いやすい。

広い他国とは違い、狭い島国だ。

アジア太平洋戦争では、

全土空襲などでこのクニの戦闘能力はなくなった。

降伏しかなかったなかったのである。

 

それをまたくりかえすのか ?

防ぐ方法は、軍事費の倍増なのか。

それで国民・市民を守ることができるというのか ?

 



   冒頭の写真は、わが庭に咲いたクロッカス。

   大好きな花である。

   最後の写真は、パンジーとヒヤシンス(芽)。

   わが庭にも、ようやく春が訪れた。

Â