【報告】Li Zehou and Confucian Philosophy Conference
たいへんありがたいことに、この8月よりハーヴァード大学のイェンチン研究所に招かれて訪問学者として研究を続けている。内外の変革の嵐の中で厳しい運営を強いられている大学の状況を尻目にサバティカルを取って海外でのうのうと暮らしているとのお叱りの声もあるかもしれない。だが実情は、のうのうと暮らせているどころか、東京から持ってきた宿題に追われながら、日々言葉が通じない孤独にさいなまれてともかく苦しい。ましてや、こちらに来て毎日触れるものごとのひとつひとつがあまりにもショッキングで、日本のアカデミアの中に身を置く一人の研究者として危機感を募らせる以外の感想をほとんど持てそうもない。現実は諸賢のご想像とずいぶん異なっているのだ。 続きを読む |