運転免許を免許と呼ぶのをやめて欲しい

身分証明書 = 運転免許という世の中の風潮が大嫌いだよ。せめて右辺と左辺を逆にして欲しい。いやそれじゃダメだ。演算子を部分集合にしなければ正しくならない。

さて、車が好きな人には申し訳ないが、私は車社会というものが嫌いだ。車そのものや車に乗っている人が嫌いなわけではないので、怒らないで欲しい。これからも仲良くしていこうじゃないか。私は道を歩いている時に車がこちらに曲がってこようとしていたら、先に通してあげたいと常々思っている。車の方が先に速く進むんだから、その方が道の状態を正しく保てる。合理的だ。

しかし、身分証明書として運転免許証が使われているのはどう考えてもおかしい。人の身分を証明するために、パスポートはともかく、運転免許証が当たり前のように利用されているばかりか、身分証明書としてのナンバーワンの地位を確立しているのが運転免許証であるというこの現実。そして単に「免許」と言えば、それは運転免許のことを指す。世の中にはごまんと免許なんてあるのに。

パスポートは海外旅行に行くために取得するもの。運転免許証は車を運転するために取得するもの。これらがないと身分を証明できないという世の中は狂っていたのだ。それ以前の日本社会というのは、車に乗らない、海外にも行かない、という人の人権を実質無視してきた。

ここ数年でようやく身分証明書として正しいものが交付された。ご存知住民基本台帳カード、マイナンバーカードである。

ところがどっこい、今度はマイナンバーを他人に知られるとまずいから、マイナンバーカードを身分証明書として使うのは危険だというおかしな風潮が流れ始めた。全くもって意味がわからない。それが危険なことなら、そういう社会の方を変えていかなければならないと思う。