漫画「へうげもの」から、古田織部の面白おかしい顔をちょっとまとめてみました。僕が「へうげもの」という作品に魅力を感じている大きな要素のひとつが、この大胆すぎる表情描写です。戦国時代の物語なのに、人物の顔つきがあまりにも、あまりにも活き活きと描かれているせいで、まったく大昔の話という気がしない。斬新な茶器や茶室を目にしたときの織部は、現代のテレビタレントでもここまでの顔はしないだろうというすばらしいリアクションをしてくれます。じつに鑑賞のしがいがある絵だと思うし、「へうげもの」の場合はこの表情のゆたかさがそのままキャラクターの魅力にもつながっていると思うのです。
アニメとかの影響なのか、最近の漫画の絵柄の流行としては線の少ないつるっとした人物画が主流みたいですが、僕はやはり「へうげもの」のように顔の情報量が多いほうが、絵としては好きなようですね。頬の肉がよったり、唇をすぼめたり、アゴに梅干しジワができたりする顔のほうが、変化の乏しい顔よりも単純に見て楽しいし、その表情でしか表現できない微妙な感情というのもあるだろうし。いわゆるアニメ顔の絵では、こういう多彩な表情を描くのはどうしても無理があるでしょう。まあ、どっちがいいと優劣をつけられるようなものではないかもしれませんが。 しかしこうしてまとめて見るとやっぱり凄いな。 追記:族長の初夏 : 「へうげもの」山田芳裕 以前書いた感想文です。彼ら数奇者たちはやはり「戦国時代のオタク」なのだろうか。 ───── [画像] Zdzislaw Beksinski ベクシンスキー画像集。不安定になる絵が山盛りで怖いような嬉しいような チューリングマシンがレゴで出来ちゃった!(動画) レゴブロック発祥の国デンマーク、Aarhus大学にて。気になるお値段は……オープンプライス? [画像] 廃墟の画像とか貼ろうぜ 廃墟写真にも二種類ある。安心するものと怖さしか感じられないものだ。いったい何がちがうのだろう [ニコニコ] 「農耕士コンバイン」「先公メッタ打ち ザ・ブンナグル」他 秋田大学アニメーション製作研究会による自主制作アニメ、1985~1986年制作。デジタル編集技術がまだ一般的でなかった時代の手描きMADみたいなもの? パロディの出来もさりながら、圧倒的な手づくり感がなんとも言えずよいです。 ヴァンパイアの定義とは? アジアの吸血鬼伝承についてはほとんど言及なし。マイナーなのかなあ。ストリガというのは東洋起源だそうだけど。 初代「ドラゴンランス戦記」、角川つばさ文庫で復刊 これは朗報か。でも時かけ=のいぢ絵のこともあるし、これも表紙はどうなるやら。 [画像] 今もイギリスの海上に浮かぶ対空要塞…第二次世界大戦の遺物 辛抱たまらーん
by umi_urimasu
| 2009-01-30 00:02
| アニメ・マンガ
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