2024年振り返りと2025年

(体調不良で)まとまった時間ができたので、まだ2024年を振り返っている。良かったものたち。

食(家)

よく作ったもの、あるいは思い入れがあるものたち。

手打ち蕎麦

2024年の家での料理はこれに尽きるのでは無いだろうか。昨年2月頃に打ちはじめ、二八蕎麦であれば、そこそこ満足いくクオリティで打てるようになった。一方、(本当に当たり前ではあるが)店で食べた蕎麦との圧倒的な差を思い知らされ、麺作りの奥深さや楽しさを再認識した年でもあった。まぁ、子供達が「パパの蕎麦おいしい」と言いながらもりもり食べてくれるので、それだけでやって良かったのだけれども。

 

自家製ポン酢

フレッシュな柑橘で作るとここまで美味しくなるのかと衝撃的だった。冬場の鍋や冷奴、とにかくちょっとした料理のクオリティを底上げしてくれる。一時期は「旭ポン酢」とか「ひろたのポン酢」とか、いわゆるちょっと高級なポン酢を試したりもしたけれど、自分で作ると甘味や酸味のバランスを自分好みに調整できるので良い(もちろんこれらのポン酢も大好き)。

 

ポルケッタ

いつか店で食べたポルケッタを家でも食べたくなり挑戦してみた。そのまま食べるのももちろん美味しいのだが、何らかの料理の素材として用いるのも好み。子供が豚ばら肉大好きなので、近くの肉屋で塊を1kg程度購入し、ポルケッタや角煮、焼豚などを作ることが多い1年でもあった。

シンプルなパスタ

アンチョビとケッパーを常備するようになったので、気軽にパスタを作るようになったことが大きい。最も頻繁に作ったのは、アンチョビ、ケッパー、トマトのパスタ。基本的に家の料理は味がブレること自体が楽しみの一つでもあると思うので、基本的に分量を計ることはしない(製麺とかは別だが)。肉や魚介ベースの旨味たっぷりのパスタはある意味ブレが少ないというか、想像の範疇の美味しさになる反面、上記のようなシンプルなパスタはちょっとしたバランスの違いで大きく味が変化する。めっちゃ微妙だな...と思う事もあれば、信じられないくらい美味しくなったりもするのでそれが楽しい。

 

豚骨ラーメン

作るのかなり大変だったな...それでも今年家で作ったラーメンの中では最も美味しかった気がする。肉をハンマーでかち割り、でかい鍋で2日間にわたって煮た。

いつもはもっと気軽なラーメンが多いので、これはなかなか気合いが入らないと作れない。

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ポークソテー

とにかく子供が大好きなので頻繁に作った。ウイスキーを入れることで複雑な旨味が出て好みの味になると思っている。

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食(外)

2024年は例年に比べ外食の頻度は高くなかったものの、それでも印象に残る食事はたくさんあった。そのうち特に思い入れがあった食。

山梨県「はちまんうどん」

恥ずかしながら「吉田のうどん」なる存在をこれまで知らなかった。旅行先で食べた超極太の硬い麺。がしがし食べると小麦の風味。本当に食べ終わるのがもったいなかった。こういった地に根付いている未知の食文化との出会いが何よりの食体験だと実感。

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静岡県「うめづ」

富士宮やきそば、名前こそ知ってはいたものの、これまでなかなか口にする機会がなかった。というのも、焼きそばにそこまでの期待をしていなかったのかも知れない。水分少なめでコシのある麺、細かく刻まれたキャベツとイカ。そしてこの渋すぎるビジュアル。俺の中で、これまで食べたどんな焼きそばよりも美味しかった(上記うどん同様、「知らない土地で食べた未知なる食べ物」というジャンルによるバイアスがかかっているのかも知れないが)。

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新潟県「寿し処恵」

美味しい寿司にきさくな大将が作り出す肩肘張らない店内の雰囲気。「俺の寿司はね、本当に美味しいと思うよ」という自慢でもなく、自らの仕事に対する自信や自負を持った言いっぷりに痺れた。寿司はもちろん最高に美味しかった。

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新潟県「新ばし」

タスマニア産の蕎麦粉を使うお店。力強い香りと風味のそばと鰹がはっきりとした濃いめのつゆ。蕎麦の何たるかはまだわからないが、こんな蕎麦が理想だなと素直に思えた。

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ベトナム「Bánh Mì Huỳnh Phúc」

バインミーの屋台。いくつかのお店で食べたが、ここが圧倒的に好みだった。ハムやレバーペーストと共に様々な野菜を挟んだサクサクのパン。パン具材の食感や味の調和度が凄まじく、ひとつの料理として完成されているような印象を受けた。

食べかけだが...

 

台湾「正豪季水餃專賣店」

衝撃的な美味しさだった水餃子の店。もちもちの皮とひき肉の旨味、ごろごろ入った海老の風味と食感。唐辛子、酢、醤油、荒く刻まれたにんにくで作るタレも絶品だった(帰国後もしばらく同じようなタレばかり作って食べていた)。

 

音楽

毎年、本当に毎年同じことを書いている気がするが年を追うごとに音楽から離れている。特に今年は海外の音楽をほとんど聞かず、年々視野が狭まっている気がする。

 

柴田聡子「Your Favorite Things」

すでに多くの方々がこのアルバムの素晴らしさを語り尽くしているような気がするが。新しいアルバムを出すたびに可能性の広がりや底知れなさを感じて恐ろしいほど。LP版を購入したので我が家のリビングで高頻度で流れていた。

 

んoon「FIRST LOVE」

様々なアイデアやフレーズを詰め込み、テクニカルさや変態性を保ったまま、良い感じに曲としてまとまっているのがもはや謎。

 

TAMTAM「Ramble In The Rainbow」

海外リリースされた本作。よりジャンルレス(と俺が感じているだけで明確なコンセプトやリファレンスがあるのかも知れないが)によりグローバルに開かれている印象を受けるし、自分の中での音楽体験の幅を広げてくれる。もっともっと遠くに届く音楽だと思うし届いて欲しい。

 

toe 「NOW I SEE THE LIGHT」

こうやって活動を継続し、音源を出してくれること自体に感謝。ところで「エモい」って言葉はずっと音楽用語だと思っていたし、何なら2010年前後のtoeの楽曲を表現する言葉だと思っていた世代?です。

 

器

信じられないのだが、皿の類を今年はひとつも買わなかった(グラス類はたくさん買ったが)。その代わり、自ら器を作るという可能性を知れた年でもあった。

陶芸体験

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完成した器たちはかなり高頻度で食卓に登場するし何よりも愛着がある。

こちらは子達が作った。これらも最高すぎるものたち。

 

子

息子

保育園の卒業、小学校への入学という大イベントあり。

これまでと変わらぬ素直さと共に、自らの意思(や反発心)が強くなっていることをひしひしと感じる。時折みせる「どこで覚えた?」みたいな大人びた語彙に驚く場面もしばしば。入学当初は苦手意識のあった国語の文章問題も今は何なく解くことができる。

一人、もしくは兄妹でできる遊びが増えたことで手がかからなくなったとも言える。おそらくそのうち言われなくなるであろう、「一緒に遊ぼう」にもっともっと応えてあげることが2025年の目標かもしれない。

 

 

娘

緊張すると一切喋らないし、調子が良いとお喋りが止まらない。気まぐれで、人見知りで、時にお調子者。いろいろな表情を見せてくれる。

手伝いをすること、それによって俺や妻に(相当大袈裟に)感謝される事がとにかく嬉しいらしく、ことあるごとに「お手伝いしたい〜」とせがんでくる。現在は4歳ながらも普通に家事の一部を進んで手伝いたがり、「卵を割って混ぜる」や「タオルをたたんで片付ける」「食事の食器を準備する」のような実践的な手伝いもこなし、普通に助かっている。

 

æ—…

台湾

とにかく一人旅に行かせてくれた家族に多大な感謝を。このタイミングで行けて本当に良かった。とにかく食べまくった食事旅。

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愛知方面

家族での旅行。子供も大変楽しそうだったし、美味しいものもたくさん食べられた。Rが小学生になってから家族での泊まりの旅行に行ける機会が減っている気がするので、2025年はもう少し出かけたい。

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2024年振り返り

  • 子と料理する機会増やす:◯
    • 特にAはいろいろと手伝ってくれて大変助かった。
  • 子と一緒にリビングで勉強する(俺も勉強する):△
    • 一緒に勉強はたくさんできたが、俺の勉強不足。
  • 子がやりたい習い事に通わせる:◯
    • これは達成。それぞれ楽しんで行っているよう。
  • 月に1度は家族で旅行もしくは日帰りで遠出する:×
    • あまりできなかったので2025年へ持ち越し。
  • コーヒーばかりでなくお湯を飲む:◯
    • 冬場は割とできていた気がする。会社へコーヒーではなくお湯を持って行っていた。
  • 日頃の安ワインを控え、ちょっと良いワインに費やす:△
    • ちょっと良いワインに出会う機会の多い年だったが、日頃の安ワインから抜け出せない。頻度を抑え、その分をちょっと良いワインに費やしたい。
  • 音楽をフィジカルで購入する頻度を増やす:△
    • これは微妙。レコード4,5枚購入した程度に留まってしまった。
  • 料理はシンプルで大胆に(食材をケチらない):◯
    • できたのではないだろうか。特に肉屋で塊肉をkg単位で購入するのが定番になった。
  • 食事を満腹になるまで取らない:△
    • だめでした。
  • 忘れないうちに日記書く:×
  • ジムに平均して月6回以上通う:△
    • 2024年前半は割と運動を習慣化できたものの、後半は失速。平均すると月3回程度のジム通いだろうか。
  • 英語ちゃんと勉強する:×
    • これも持ち越し...。
  • 新しい外食を躊躇わない:△
    • 機会自体をなかなか作れていない。一人だけではなく、妻とも休みを合わせて積極的に出かけていきたいところ。
  • 自分の軸となるもの/なりそうなものには瞬発力を持って金を使う:◯
    • 自分の衝動を大事にできた年ではないだろうか。俺は興味のあるジャンルがかなり偏っているとは思うが、その中で欲しいと思えるものを(金額がそこまで高くないものは)即決しながら過ごせた気がしている。

2025年どうする

今思いついたもの。曖昧なものが多いが。順不同。

  • Aと一緒にピアノに触る時間を増やす
  • 子供のちょっとした「遊ぼう」に真摯に向き合う
  • 妻と2人で外食へ行く機会を増やす
  • 両親を連れて旅行へ行く
  • 人生において欲しいもの/やりたいことを考える時間を持つ
  • 新しい外食を躊躇わない(継続)
  • 自らの勉強の時間を増やす
  • 自分の衝動ややる気に向き合う(今の自分にとって好きなものや興味のあるものを再確認する)
  • 運動を習慣化する
  • 日頃の安ワインを控え、ちょっと良いワインに費やす(継続)
  • 月に1度は家族で旅行もしくは日帰りで遠出する(継続)
  • 元気で健全に仕事する
  • でかい声で喋る(いつもぼそぼそ喋るので)

買って良かったものは別途まとめた

昨年のやつ

 

今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」