ITコーディネータ協会が「中小企業共通EDI標準ver.4.2」を公開しました

中小企業共通EDI関連

2023年5月に「標準ver.4.1_r0」を公開しましたが、国連CEFACTに申請中の追加情報項目が共通辞書23Aに登録されたため、仮発番IDを正規の共通辞書IDに改定を行い「標準ver.4.2_r0」を公開致しました。

既に「標準ver.4.1_r0」をダウンロード済みの方は、「標準ver.4.2_r0」への差し替えをお願い致します。

1.インボイス制度への対応の要点

(1)適格請求書等保存方式(インボイス制度)に対応

    ・インボイス制度の「法的必須」要件の組込み

   ・国税庁Q&Aの記載内容にも対応

(2)日本の商習慣に対応する民民取引インボイス仕様

   ・すべての電子インボイスの業界を超えた民民連携を目指す

(3)多様なユーザーニーズ対応の複数インボイス仕様

   ・ニーズ区分1:小規模企業ニーズ対応の簡易インボイス

   ・ニーズ区分2:JP-PINT(v1.0)対応も考慮した汎用型インボイス

   ・ニーズ区分3:大企業の高度なニーズに対応するハイスペックインボイス

(4)既存業務アプリへの対応

   ・大きな改造なしでインボイス制度に対応する「共通コア」インボイス仕様を提供

    →CSVで民民インボイス連携の実現が目標

(5)XML添付PDFインボイス仕様の策定

2.標準ver.4.1全体の改定の要点

(1)「中小共通コア」仕様と「中小業界共通コア」仕様の構造化

   ・業界固有仕様を識別して組み合わせ利用できる構成

   ・業界を超えたデータ連携への対応の容易化

   ・国が推進する「産業データ連携基盤」への対応を考慮

(2)コード表の国際標準への対応

   ・JP-PINTが規定する国際コード標準への対応を考慮

   ・各業界固有コード表とのマッピングによる連携を考慮

(3)数量の定義と運用の拡張

   ・業界ごとに異なる数量運用手順に対応

   ・数えられる品目(定貫品目)と数えられない品目(不定貫品目)を扱えるように拡張

(4)XMLバインディング要件の標準仕様書への組込み

   ・業務アプリと共通EDIプロバイダ間XML連携仕様の明文化

   ・XML組込PDFフォーマットへの対応

※尚、仕様のバージョンアップに伴い第4回認証制度の申請も10月中に受付けを開始します。

以上。