変圧器たち

へんあつき-たち

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー C-15 サイバトロンインフェルノ (2009)

そもそも消防車にディスガイズする正義のオートボットなのに「地獄」だよ?「 inferno」には大火/業火/猛火/烈火の意味もあるから「火」に関連するネーミングって事なんだろうけど個人的には「hell」よりも「inferno」の方が断然凄惨な地獄感あります。このネーミングは何より映画「タワーリングインフェルノ」のイメージからだと思うんですがあれもはしご車が届かない高層階まで延焼しちゃって云々ってお話なのではしご車ロボは寧ろ負け戦なイメージついちゃいますよね?ビーストインフェルノの方が地獄の兵隊的なイメージでこのネーミングに相応しい気がします。

さてそんなサイバトロンインフェルノですが、私が所持している消防車のインフェルノ玩具はこれのみ。当時海外版(※Universe (2008)版)を見て滅茶苦茶ほれ込んで、変形!ヘンケイ!版が発表された時に喜び勇んだ覚えがあるんですけど、冷静に考えてみたらどうしてそんなに欲しがってたんやろ?購入後も大変感動してもんの凄く気に入った覚えしかない。でも変形自体は凡庸、ロボットモードも箱、関節は全体的に緩め、なので今の感覚だとあんまり良さが判らない。なんだろうな?同じ消防車でも G1 とかなり見た目が違うから「そうきたかー」的な感動があったんだろうか?

公式だと 1985 の G1、2009 年の本玩具、2016 年のマスターピース、2021 年のキングダムでリぺリデコではないインフェルノ玩具が発売されていますが、消防車ロボなんてまあまあ人気者だろうという認識に反して全然リメイクされてないんですね。2018 年にパワーオブザプライムでもインフェルノが発売されていますが、あれは Combiner Wars 版ホットスポットのリデコという先輩消防車 TF 敵にはやや屈辱的な玩具だった訳です。公式からはそれ位しか発売されていないんですが消防車という人気性、比較的単純な変形なので設計も(多分楽)、リデコで複数キャラを発売できる、などの理由からか非正規界隈からは大変に人気が高く、一時インフェルノ(っぽい人)ラッシュだった時期があるような気がします。ざっくり十種類弱位出てるんじゃないでしょうか?

オルトモード:

はしご車じゃないんだよねえ。車両上部に放水銃を装備した化学放水車という車両が存在するのでそのイメージでしょうか。これはこれで斬新なんですが、はしご車だからタワーリングインフェルノから名前貰ったんじゃねーのかよう?

https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000221/221581/2.JPG
京都市消防局:新型化学車の危険物火災対応訓練を実施しました。

こういう車両がベースイメージっぽいですね。

車格的には 4 トン車ベースの化学消防車といった雰囲気です。未塗装ですがフロントウィンドウにはワイパーのモールドもあり、オルトモードの造形はリアリティに徹しています。Universe 版玩具はフロントのサイバトロンインシグニアの反対側、右運転席付近に「401」という数字が印刷されており、それがまた結構格好良かったりするんですが、日本版ではなぜか省かれていました。TFWIKI によるとこのナンバーはハスブロ本社のあるロードアイランド州の市外局番だそうですが、だからなの?

運転席には別パーツでシートが造形されています。この辺のリアリティにもグッと来てたのかな? 15 年前のわし。ハンドルも造形されていて左ハンドル仕様になっているのは元の Universe Inferno がアメリカの消防車だからでしょうか。シートとハンドルは恐らく一体成型で距離が非常に接近しており、その隙間にヒトが乗り込む余裕はない感じですね。この辺はレガシーのアニメイテッドバースオプティマスプライムでもみられましたが、限られたスペースで出来るだけリアルな造形を盛り込もうという意欲を感じます。

リアにはなぜか 4 発のエンジンノズルがあります。ロボットモードで踵になる部分ですが現場まで猛スピードで急行するんでしょうか?

側面はパネルで隙間を埋めるガワ変形ですがもともと四角い消防車というモチーフと非常に相性がよく、違和感ないですね。ガンメタのパネルやその隣に位置しているシルバーの(恐らくホースを接続するコネクタ部だと思われますが)モールドなどはいかにもそれらしいディティールでリアリティがあります。半面車両後部上面に配置された放水銃はピカピカ銀メッキで玩具臭さが凄い。ここ Universe 版だと黒に近い濃いグレーの成型色なのでそっちの方が不自然さが少ない気がします。

上面は特に塞がっていないのでロボットモードの腕丸出しだったりするんですが、実際に触っていると放水銃で上手く誤魔化せていてほとんど気になりません。

底面もシンプル。

放水銃は上下左右に角度をつけられますが、取り付け軸が右手首にあるため左右首振りは少し中心からずれるので若干の違和感があります。

ロボットモード:

四角ぅい!全くくびれの無い胴体!バンパー部がフロントスカートのように下に垂れ下がるのもあんこ型の胴体を強調しておりかなりのどすこい感があります。

側面から見ると巨大な肩アーマーが垂れ下がってちょっとシルエットが判りにくい。割とガワ変形なんですが綺麗に畳まれてすっきりした肩アーマーと腕の甲側の小手状のパーツに収まってしまうのでかなりすっきりしたロボットモードです(横からだとこれらが悪目立ちしちゃってそうは見えないんですが……)

逆に背面はすっきり何にもない。あまりに何もないのでわざわざ背中部分を隠す黒に近いグレーの背中パーツが用意されているほどです。

頭部。オプティックにはライトパイピング(集光ギミック)が備わっています。集光性能は高いめなので結構よく光ります。なかなかのイケメン。頭部デザインはかなり G1 に近いと思います。

正面から見ると滅茶苦茶太ましい胴体ですが、側面は非常に薄いのです。

武器は右腕の「ライフルガン」ですが、セットするミサイルの先端がクリアブルーでありイメージとしては放水銃でしょうね。これはピンで固定されており腕から取り外すことは(通常)できません。

肩アーマーは自由に動くので作り付けの盾といった運用が可能だと思います。

この型の可動部の特筆すべき点は股間部のここなんですが、他であんまり見ない機構でハの字立ちを可能にしてるんですが、この体形とは上手い具合にマッチしてなかなか格好いい開脚をしてくれるんですよね。

可動性能はなかなか厳しめ。動的ポーズはちょっと難しい感じでこれはポージング巧者向け玩具かもしれません。しかしハの字立ちが決まるのでロボットモードで飾っとく分には支障ないもんね!(´;ω;`)

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変形!ヘンケイ!トランスフォーマー C-08 プロール (2008)

当時何でもかんでも買ってたんやな、というのは、プロールも買ってストリークも買うなんて今の私はまずやらんわけですよ。今やんねえのに 2008 年の時点ならもっとやる筈がないんですが、何故か買ってました。せめてハスブロ版にするとかすべきじゃない?という訳でモノ自体はストリークとおんなじです。オルトモードでパトランプが追加されていて、リカラーされているだけ。

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G1 キャラは思い入れ無い筈なんだよなあ。前回のアストロトレイン重複の方は Classics で発売された時に飛びついて、変形!ヘンケイ!版出た時に「アニメカラーいいじゃん!」ってまた飛びついたって可能性はある。変形パターンも好きだし何かしらの浮つきがあった蓋然性は高いと思うんだけど、G1 のストリーク/プロール/スモークスクリーンとアイアンハイド/ラチェットは基本リデコで買わない主義なんですが(´^ω^`)

オルトモード:

ロボットモード:

しかしまあカラーリングでちゃんとプロールに見えちゃうんよね。

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Transformers: Classics Astrotrain (2006)

「私は Classics 版が初代玩具オマージュの白黒カラー版だったので購入見送って国内版に期待を繋いだら、まんまとアニメカラーで発売された覚えがあります。」とかどの口が言ってたんでしょうね!持ってた!

白アスの方が胸のウイング部分の回転が正位置でパキっと決まるような気がしたので変形!ヘンケイ!版の方がわずかに金型劣化してるのかもしれないですね。

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mistransformed toys:

https://tfwiki.net/mediawiki/images2/f/f1/ClassicsAstrotrain.jpg
File:ClassicsAstrotrain.jpg - Transformers Wiki

TFWIKI のページで使われてるこの画像、ロボットモードはロケットエンジン部分が、スペースシャトルモードでは尾翼部分がそれぞれ変形ミスってるんですが、このロボットモード画像は Amazon.co.jp 、 Amazon.com 、楽天の某ショップ(実物画像なしの糞ボッタくり価格だったのでリンクは控えますが)なんかで使われてて、ハスブロのストックフォトらしいのでこれは Officially mistransformed toys じゃないでしょうか!

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※メルカリでもこの画像使って糞糞ボッタくり価格で出品してる詐欺ショップがあったけど、Classics Astrotrain の相場は開封品完品で5000円弱、未開封品でも7000円弱位と思うので(ebay調べなので送料が5000円~10000円位かかりますが)お気を付けください。まあ中古品出品しておいて実物画像提示できてない時点で詐欺だよね!

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー D-03 アストロトレイン (2008)

私だけかもしれないけど「アストロトレイン」って語感は非常にポップな印象があって意味で言えば「宇宙列車」でしかないんだけどどっちかっていうと「ソウル・トレイン」のファンキーなイメージに寄ってっちゃうちょっと違うものが想起されちゃうんよね1。

日本では変形!ヘンケイ!トランスフォーマーのトイラインでオクトーンと同じ 2008 年に発売されていますが海外ではこっちは 2006 年の Classics トイライン、オクトーンは 2008 年の Universe トイラインで発売された物なので開発時期は結構異なっていると思われますが、コンセプトは継承されているような気がします。私は Classics 版が初代玩具オマージュの白黒カラー版だったので購入見送って国内版に期待を繋いだら、まんまとアニメカラーで発売された覚えがあります。

結局変形!ヘンケイ!ラインではトリプルチェンジャーはこのアストロトレインとオクトーンしか発売されませんでしたが、Deluxe Class のフォーマットで他の。特にブリッツウィングは見たかったと思うのでちょっと残念でした。その後ブリッツウィングはアニメイテッドで別バースデビューを果たして傑作玩具をモノにした後、多数商品化されましたが。商品化の数で言うとブリッツウィングもアストロトレインも、正規非正規各 5 種位発売されていて同じくらいの人気な感じですね。

オルトモード(新幹線):

全然関係ないけど日本語で「train」に相当する語って「鉄道車両」で良いのかな?「列車」だったら複数車両連結した状態だし、電車や汽車や気動車は特定動力の車両のみを示しちゃうもんね?まあ「トレインモード」でええか。という訳でトレインモードは新幹線ですね。恐らくモチーフは 「800 系新幹線つばめ」と思われますが、似ているのは機種部分のみで後方はトレインっぽくもなくなってしまいます。

武器を取り付けちゃうと更にね。武器は底面に取り付け出来れば良かったんですが、そうするにはたぶんスペースシャトルの機首上部に 5mm 穴が必要になるので美観的な問題が生じそうです。新幹線っぽいのは前半分までですが一応後方で畳まれたスペースシャトルの羽根部分にも窓のモールドが施されています。

後方が 1 段幅が広がってはいますが上や下から見たシルエットは細長い新幹線の先頭車両らしい細さ、長さになっていると思います。Deluxe Class の枠組みの中では結構頑張ってるんじゃないでしょうか? Titans Return / レジェンズなんて(シリーズコンセプトの影響もありますが、 Voyager Class の割にモチーフもよく判らないサイバートロニアン細長い車両だったりしたので。新幹線系 TF としては カーロボット( 2000 年)の JRX の 3 体の E4 系、500 系、700 系についで 4 種目でしょうか?……あー初代のトレインボット先輩忘れてたわ!最近リメイクされてたのに!ショウキ先輩( 0 系)、ユキカゼ先輩(200 系)も含めて 6 種目ですね!初のデストロン。

背部には連結機構は無く、ロケットノズルが備わっています。ここは基部を裏返せるギミックがあるのでもうちょっとコストをかけられればどんでん返しで新幹線先頭車両の後端っぽい造形に出来た気はします。しかしこれはこれでベイバース映画のレッカーズみたいな部分的にアームズアップしたモードという事にしてしまえば良い様な気がします。

やっぱり屋根の武器は無い方が好き入りするかも。余剰ぉ!

経年劣化なのかロボットモードで言うところの胴部と肩アーマー部の水平レベルがあってないのが微妙に気になりますね(´・ω・`)

胸部のこのパーツなんですが、畳んでスペースシャトルの尾翼とするための折り畳み軸の他に、回転軸を持っているんですが、取説ではその回転軸を使う指示がされてないんですよね(Classics 版のインストラクションも確認しましたが変形!ヘンケイ!ばんと同様でした)。つまりはスペースシャトルモード、ロボットモードと同じ向きのまま開くか閉じるしかないんですが、

新幹線モードの場合この向きだとから側のブロックの底に干渉しちゃうんですよね。まあ干渉したからってコロ走行にも支障はないんですが。

なので多分設計上意図していたのは新幹線モードの時だけここを 180° 回転させて、この向きで固定だったんじゃないかなって思ってます。この胸パーツ触ってるうちにちょっと曲がってしまいがちなので、そもそも回転させる必要ないなら回転軸無い方がええよね!と思いました(´^ω^`)

オルトモード(スペースシャトル):

オルトモードはスペースシャトルオービター。なんですが荷室の両サイドに余計な構造物があります。見ての通り新幹線モードの機首で、オービターからすると完全なキブルなんですが、割と上手いこと収めたな、という印象です。

スペースシャトルとしてはデストロンカラーなので軍用シャトルっぽい趣がありますが、白黒カラー以外のスペースシャトルって実在するんでしょうか?ブレストオフとかもさあ、多分ああいう色の軍用シャトルというのはフィクションですよね?機種の部分はサイドハッチのモールドなどサイズの割に細かく入っていてリアリティがあります。

側面。この画像では前着陸脚を倒せる最大まで倒して前傾させてしまっていますが、見た目的に機体に対して直角の位置で良いかも。水平レベルは殆どさがありませんでした。

スペースシャトルオービターは全長約 37m 、800 系新幹線の先頭車両は全長約 27m なので玩具では新幹線モードの方が長くなりますが、圧倒的にスペースシャトルの方が大きいです。アストロトレインは輸送参謀の肩書を持ちますが、その輸送力はこのスペースシャトルモードが担っているといってもいいと思います。今回のは新幹線の先頭車両なので旅客スペースありますけど、 G1 のオルトモードは D51 なので狭狭運転室しかないからね。

後方。ロケットノズル周り。3 基のメインエンジンだけでなく小さめですが 2 基の機動制御エンジンも(非常に小さくではありますが)造形されてます。

両脇の構造物が確かに余計で、その分主翼が小さく見えてしまっていますが、積載量アップのための魔改造とか強弁することは出来るかもしれません。尚、この両サイドの構造物は車輪が飛び出た形状ですが、シャトルの主翼付け根にその車輪をはめ込む窪みが設けられていて主翼の固定に一役買っています。

底面から見るとちょっと主翼がデカいというか、多分本物のスペースシャトルはもっと「長い」んですよね。その辺は玩具的デフォルメと思いますが。鳥蓮していますがこのモードでは底面の 5mm のみが武器をマウントできる個所になります。武器のイオンライフルは持ち手部分の 5mm ジョイントの他に、側面にも 5mmジョイントが備わっているので、そちら側で取り付けます。

試しに側面のキブルを取り外してみたら普通のスペースシャトルの形状になりました。ロングノーズな新幹線をスペースシャトルモード時に隠すのはかなり大変そうな気がしますが、新幹線とスペースシャトルに変形するアストロトレインはもう出てこないと思うので、心配する必要は無いか。

ロボットモード:

胸は G1 玩具リスペクトですが頭部はアニメ版に近いハイブリッド。足首側面は兎も角下腕側面のキブルはかなり目立つし、角度によっては手首が全く見えなくなってしまうので割と邪魔感ありますが、ロボットモードとしてはやや胴長な感じも含めてアストロトレインらしい造形だと思います。

真横から見ると下腕が完全に隠れてしまうのでロボット感が減じてしまう。あとつま先がちょっと薄いですね。着陸脚を踵に見立てているのはコストを抑える工夫っぽくて好き。

背面はシャトルの翼がそのままなので「背負ってる」感が凄いですが、 Deluxe Class でトリプルチェンジャーであること考えれば十分な構造だと思います。

頭部。オプティックは赤く塗装されています。ちょっと岸田元総理っぽい気がしますね。ヘルメット形状も G1 アニメのアストロトレインっぽくてだったら胸、玩具準拠じゃなくてどうにかアニメ風にできなかったかなあ?と思いますね。

上を向けるような構造でボールジョイントが入っていて、ライトパイピング(集光ギミック)が想定されていないつくりです。この時期の TF としては割と珍しいのではないでしょうか?

その為頭部はしっかり上を向くことが出来る構造です。

これはアレですよね?戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー 第38話「トリプル・チェンジャーの反乱」のロボットモードのまま飛行してるシーン再現しろってことですよね?この回は G1 屈指の阿呆回……って言いたいけどまあ G1 は大体いつもこのノリだからな……


Triple Takeover | Transformers: Generation 1 | Season 2 | E36 | Hasbro Pulse - YouTube

この回の三馬鹿の大活躍は「Dramatic Capture Series トリプルテイクオーバー」セットとして発売されるほど有名ですぞ。

まあ普通はこういう使い方かな。

可動性能は推して知るべし。脚部関節が変形!ヘンケイ!スカイファイアーと一緒だな?と思ったら設計も國弘高史氏で一緒でした。

でもまあバランスとれば片足立ちくらいはできる。

Deluxe Class のトリプルチェンジャーは主に変形を楽しむ玩具よ。素立ちでこれだけ格好良く立てたらもう十分じゃないですか!

スペースシャトルモードのまま頭だけ出しても(頭出せるようにロケットエンジンだけは翼下に移動)、飛行ポーズのアストロトレインに見える!

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  1. 例えば「MAMORU & The DAViES」の「オンボロ列車」とか。インターネットで音源探したら音悪いライブ音源しか見つからなかったけど名曲ですよ。CD 買って聴こう!
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    www.magictone-records.com

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー D-05 デストロンオクトーン (2008)

オクトーン、トリプルチェンジャーで旅客機(ボーイング 767)とタンクローリー車(ケンワース T600 燃料タンカートレーラー)というあまりにも独創的なオルトモードを持つため ThirdParty1 を含めなかなか理想の玩具が出てこないという不幸なキャラクターです。 G1 のカートゥーンキャラクターに似ているで言えば Titans Return / レジェンズのオクトーンが(ヘッドマスター化されてしまっているという点に目をつぶれば)現時点では ThirdParty 含めて最も出来がいいんじゃないでしょうか?しかしこの変形!ヘンケイ!版はサイズクラスやコストの制約を受けている部分があるとしても、非常に素晴らしいプロダクトだと思います。私がこの型を最初にみたのは多分タンクローリーモードのグレー試作の画像だったと思いますが、その SF ビークルのようなスタイリッシュなデザインに感心した覚えがあります。

オルトモード(タンクローリー車):

私は長い事 SF ビークルだと思ってたんですが、アメリカ陸軍の HEMTT(Heavy Expanded Mobility Tactical Truck / 重高機動戦術トラック)の M978 フューエルタンカーがモチーフらしいです。フロントグリル部分は(恐らく変形の都合で)大きくアレンジされていますが、8 輪であるところや車両の縦横比などはかなり似ているのではないでしょうか?

コストとサイズの制約でリア部分が塞がっていないのがこのモードの最大の欠点ですね。裏側からもう一つのオルトモードの機首が丸見えになっちゃっています。今なら ThirdParty からアドオン出てたんじゃないでしょうか?

天面。タンクに相当する部分に不自然なギザモールドがあるのは、ロボットモードではここがぱっくり開いてやや無理やりな武器にすることで余剰パーツになることを防いでいる為です。 G1 ではこの部分は完全余剰パーツになっていたのでそこから一歩進化しています。

底面。航空機の主翼や機種の格納具合がよく判りますね。今回プロペラ機がモチーフに選ばれたのはジェットエンジンを収納するスペースがタンクローリー車モードで確保できなかったからのような気がしますねえ。

武器の「火炎放射器」は取説では車両後部の 5mm 穴(ロボットモードの手首の 5mm 穴)に取り付けるよう指示されていますが TFWIKI の Universe Tankor の画像でこれを排気塔に見立てていたのがあったので真似してみました。この 5mm 穴はこの為に開いていたのでは?というのが TFWIKI の推測のようです。まあ他に使い道無いからそうだろうね。今更っと流してしまいましたが、この頃は商標の問題で Octane が使えなかったらしく、Universe では Tankor 名義で発売されていたんダナ。

オルトモード(軍用輸送機):

ロッキード C-130 ハーキュリーズではないかと言われていますがかなりデフォルメされている上に胴体下にタンクローリーの天面部を装備している為、ギャラクシーフォース ドレッドロックや RotF ストラトスフィアのようなフラットな胴体底面に直接タイヤがついたようなボディになっています。

なんだろうね?パタリロ的と言うか、ボディに対して主翼が小さいので滅茶苦茶デフォルメされてるように見えてしまいますな。

上から見るとまあまあ誤魔化せてるんですが、下から見るとタンクローリーの運転席部分も丸出しなのでかなり無茶感があります。しかし普通に見る限りこの底部が極力悪目立ちしないように設計されているんですよね。

いやまあ、尾翼下のキブルもまあまあ目立つかな?しかしまあこれはこれで TF の魅力の一つでもありますしね。なんといってもこれは当時の定価 2310 円で販売されていた Deluxe Class 玩具なので、十分許容範囲どころかこの異形もまた魅力の一つなわけですよ。

アオリで見るとサンダーバード2号的な趣があるような。。。変形!ヘンケイ!のアイデンティティですが、底面のパーツのメッキは悪目立ちしてしまうので不要だったかも知れないですね。

試しにこの底面のパーツを外してみると主翼下部の胴体が消失してしまうんですが少しバランスが向上するように思います。しかしこのパーツが胴体の一体感を維持するためにも有用というのは返す返すも凄い設計。

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底面のパーツを外すとタンクローリー車のタイヤが内側にまとめられて配置されているのが判ります。この辺りの変形パターンは最近ではレガシー サンドストームでもみられましたね。

ロボットモード:

スタイルは良い。この時期の TF は 00 年代の格好いいロボットの記号ふんだんに取り入れてる気がするんですよね。太もも短めとかさ。なのでフルポーザブルでも関節位置のバランス悪かったりしてポージング性能はまあまあ低めです。

このオクトーンの特徴としては上方に延びた巨大な肩アーマーでしょうか。あんまり G1 オクトーンの記号は無いよね。 8 輪のうち 2 輪がダミーで肩パーツになっているのが非常に好き。

背中の羽根はオクトーンのアイデンティティという訳でここは G1 イメージに近いですね。巨大な肩アーマーと干渉してしまうのでタンクローリーモード時に取得を畳む左右連動した関節部で少し斜め後方に翼を逃がしています。また左右の主翼の基部で角度をつけられますが、ここは単に軸が打ってあるだけなので左右の角度を揃えるのが面倒です。すぐに動いちゃうしね。ここはラチェット機構で角度決まって欲しかった。

武器は 2 つの火炎放射器を組み合わせた手持ちの銃とタンクローリー車のタンク天面部分が分離、展開したツインブレードシールドです。ブレードなのかシールドなのか悩ましいネーミングやね。

私はこういうカニばさみ的な武器なのでは?と思ってますがオフィシャル画像だとまっすぐ伸ばしてるので回転ブレードみたいなの想定しているかもしれません。

頭部は一応オクトーンの特徴である三方の伸びた冠のようなメット部分を再現しているんだと思いますが、あまり似てません。顔も面長感ないですしね。オプティックは朱色に近い赤で塗装されているようです。

ライトパイピング仕込める構造の後頭部ですが、後ろ頭が不透明プラで造形されいる為全く目は光りません。

TFWIKI でも言及されていましたが、変形!ヘンケイ!版でも胸部のデストロンインシグニアに黒目がある珍しいパターン。

ポージングは問題じゃないんですよ。トリプルチェンジャーなんですからこれは変形を楽しむ玩具なんです!でもまあ素立ちもまあまあ格好良くまとまるので十分じゃない?

最近の玩具とのサイズ比較。やっぱりサンドストームと比較ですけど Deluxe Class と Leader Class なので(昨今の TF トイが小さくなっているとはいえ)かなりのサイズ差がありますね。そろそろオクトーンもリメイク時じゃないでしょうか?頼むよ! Leader Class で!

プロテクトモード!パレイドリアで目と口が見えてしまうのでギャグロボットみたいですね。これは何かというとオルトモードで畳んだツインブレードシールドを固定するジョイントがロボットモードでは下腹部辺りにあって、ロボットモードでもそこにシールドを取り付けることが出来るのでやってみたという図です。

変形!ヘンケイ!版でもタンクローリー車モードで頭を出せるので、幽霊に怯えるオクトーンを再現してみたんですが、車両の底面側になるので「こんな状況からでも入れる保険があるんですか?」の雰囲気になってしまった気がします。

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  1. 現在までに確認できている非正規オクトーンは以下の 3 種類かな?

    KFC E.A.V.I. Metal Phase 11A Stratotanker
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    車種は異なるが非常にリアルなキャブヘッドを持つタンクローリー車(ただしタンクローリー部は G1 玩具に似た旅客機の主翼が側面を構成しやや一体感が無いとスマートだがやや直方体の胴体を持つ架空の旅客機に変形する。

    Unique Toys Y-01 Provider
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    キャブヘッドはまあまあリアルだがタンクローリー部は旅客機の胴体をまんま利用している為妙にアンバランスなタンクローリー車と、ぱっと見まあまあそれっぽく見える旅客機に変形。ロボットモードはややアレンジされていて顔は G1 オクトーンには似ていない。

    Mechanic Toy MS-27 Poisonous Fog
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    legend Class なので小さい。タンクローリーモードは頑張ってるけど旅客機モードはやや四角く不格好。ロボットモードは G1 ライク。サイズの割に頑張ってるのでは。

Transformers Generations Comic Edition Decepticon Straxus (2024)

正直リデコですし、デカいし、輸入トイなので高いし、なので買うつもりなくてスルーしてたアイテムなんですが。

そもそもリデコ元のキングダム版ガルバトロンからして「変形大味そうだし(偏見)まあええか……」ってスルーしてたんですよね。そしたら「傑作よ」って評価をちらほら聞くようになってきて(そりゃ短期間でリカラー 4 体も出しちゃうくらいなんだから傑作型なんでしょうな)、だったら買ってみるかって SS86 版ガルバトロンを予約しちゃった後、久々に 2010 年の Generations Darkmount

trans-formers.hatenablog.com

を触ってたらコミック準拠の奴も欲しくなってきちゃって、「んふ~しかし先日予約したガルバトロンのリデコだしなあ……レビューサイトみて溜飲下げるだけにしておくか!」とか思って web でいろいろ見て回っちゃったのが良くなかった。「上半身結構リデコされてんじゃん!」って気付いてしまって寧ろ溜飲が上がってきちゃった。もしかしたら単に加齢で逆流性食道炎なだけかも知らんですが。関係ないけど「溜飲を下げる」に「気を晴らす」の意味あるのおかしくないですか?その逆ったら単に胃液ゲロになっちゃうじゃないですか!……閑話休題。兎も角欲しい欲は収まるどころか逆に盛り上がってしまって、まだ買うとは決まっていませんがとりあえず在庫残ってるショップを探してみることにしたんですが、当然馴染みの(こっちが一方的にね)のムーンベースさんも含めて他も大体完売してました。

「買うと決まってない」筈なのにとりあえず在庫調べてたらいつの間にか買う気満々になってる事ありますよね?アレです。そうなってくるともう「じゃあどこに残ってるの?」ってのを調べだしてしまうんですが、ヤフオクで 15K + 送料でいくつか出品されているのは発見。だけどちょっと高い。もうちょっと安いとこ無いのかな?って探してたら JQ Trend さんとこで 12500 円(+送料 500 円)で売ってたのを見つけてしましました。これもまあちょいちょいあるんですが、当初の目標額は多分もっと安く設定していたはずなんですよ「中古で良いから 8K 位で出てないかな?」とかけど許容額より相当高い金額をいくつか見た後に、それより少し安くなってるの見つけたら「安い!」って思っちゃうよね?ソレです。という訳で初 JQ Trend ですが、問題はTwitter で私のアカウントが JQ Trend さんにブロックされてるんですよね!1注文キャンセルされたりしないかしらん?と一抹の不安を抱えつつも注文したのが 12 月 19 日の結構遅い時間。その後何事もなく発送処理され安心してたんですが広州国際交換局で二回も「保安検査を通じて返品されました 」ってなって滞ってしまって、まあまあの年の瀬ですし、こりゃ年内着は無理かな?と思っていたら結局保安検査も無事通過したらしく 12 月 30 日、中国からの輸入荷物としては割と標準的な 10 日で届きました(感覚でしかないですが中国からの荷物は 5営業日~2週間以内が標準的な納期という気がします)。

噂のオレンジバッグも同梱されていました!(´^ω^`)個人的にはあまり使いどころがないノベルティですけど、こういうの(初回は)まあまあ嬉しいですね。

パッケージは 1986 年発行のマーベルコミック版 The Transformers の ”The Bridge to Nowhere!” の表紙からの引用だそうです。この緩い感じの作画、昔はあんまり好きじゃなくって TF アメコミ絵なら MTMTE みたいなのが好きだったんですが、少し前からレトロアメコミの作画も好きになってきているのでこの箱は保管しようかどうしようか非常に悩んでいます。ブリスターもないから畳んで保存かな。

オルトモード:

オルトモードはデザインこそ違えどガルバトロンと同じ移動砲台なのかな?と思ったんですが TFWIKI では 「飛行大砲(flying cannon)」と記載されていました。リデコ元のガルバトロンは(まだ)未所持ですが、画像で比較するとオルトモードの胴部を支える三脚の前方に位置する左右の二脚は設置角度が広げられており、コミックに登場するストラクサスのオルトモードとそっくりな角度になっています。

https://tfwiki.net/mediawiki/images2/2/20/Straxusaltmode.jpg

そもそもリデコ玩具のオルトモードが 38 年前のコミックで描かれたデザインとこんなに似てしまう事あります?いや、まあよく見ると全体の塊感と砲身や主翼(?)が似てるだけでディティールや、恐らく機体後部はかなりデザインが違うようですが、それにしてもカラーリングと雰囲気でここまでそっくりに見えるのは凄い。

上のコミックの画像は TFWIKI の Straxus (G1) ページからの引用ですが、その画像に ”Yeah, but where does the axe go?” (斧はどこに行く?)というコメントがつけられていますが、本玩具でこれに対する答えが示されてしまったのが興味深いですね。

斧はオルトモード上部にマウントされコミックデザインにある短い角のようなディティールを構成します。ただし残念ながら前後逆ですが。

デザイン的には斧が取り付けられていなくても成立します。ここはロボットモードでは外した主砲をマウントしておく場所でもありますが、その手法マウント用のディティールは主砲を取り付けていない状態で破綻しないデザインとなっておりリデコしたデザイナーのセンスを感じます(TFWIKI によるとデザイナーはエバン・ブルックス氏と蓮井章悟氏のようですが、この辺のディティールはどっちが主導なんですかねえ)。

横から。ガルバトロンの砲台モードもストラクサスの飛行大砲も、胴体は斜めに設置するされて砲身が上を向くものだと思っていたんですが、機体後部(ロボットモードの脚部)から三脚めが展開されて機体は水平に保たれるようになっていました。

この斜めに生えた後脚部が格好いいと思ったんですが、これはガルバトロンよりも前脚が開いて高さが低くなった為にこの角度に変更されたもののようで、ガルバトロンではここは直角まで展開されるようです。脚部についてはリデコなしと思っていたんですが、ストラクサスではこれ以上展開できない為、この後脚展開関節の根元辺りはリデコされているようです。

この後脚のディティールが非常に良くてですね、何か専用メカがここから出て来そうな趣があります(※このグラスピットちゃんはモンスタートラックなのでトレッド幅があり過ぎて嵌まりませんでしたが、ボディサイズこれ位のミニカーなら内蔵、とは言わないけどスロープ的部に配置できそう)。

さっき書いた砲身が上向くってのはこういう感じの事を言ってたんですが、野砲っぽさ醸すならこっちの方がそれっぽい気がします。ただしこれやると前脚が内股になってしまうのでややみっともない。

この砲身、波動砲口みたいにライフリングの溝が切られていて(ただし螺旋は描いてないです)、非常に格好いいんですが、砲身の奥がプラスネジで止められてるんですよね……このパーツ自体はスライド金型使っってんだろうと思ってたんですが、多分スライド金型でも抜けない複雑形状なので、砲身の中央あたりでパーツ分割して抜いてるんですよね。それをねじ止めで固定しているという謎の豪華仕様。しかも(ネジもブルーに塗られているので)組み立てた後に塗装してるの! 5mm ジョイントで前後繋げるとかじゃ駄目だったんですかね?ここに本ストラクサスの拘りを見ました。

後脚を畳んで「飛行モード」。これは取説にも無いなんちゃってモードですけど、ちゃんとバランスとって自立してくれます。尚、コミックデザインだとこの前二脚の下部の青いところがタイヤになっている四輪っぽく見えるので後脚は存在しないかも知れません。

ロボットモード:

胸部などに施された網掛けのようなドットや脚部などの不規則な黒いラインが「コミックエディション」のアイデンティティで印刷媒体の二次元的立体感表現を模したものという事になります。コミックエディション買っといてなんですが、オルトモードの砲身にもこの二次元媒体での立体的な影表現が施されていたんですが、最初全然気付かなかったんだよね。ドットパターンに気付いて「ああーそういえば!」ってようやく気付いた次第。という訳でコミックエディション以外の TF と絡めてもそんなに違和感はないと思います。

コミックのストラクサスは体形的には昭和のバブルスター CM の梅宮辰夫とか山城新伍的なややだらしない恰幅の良いボディなんですが、この胴部前面のパーツのリデコだけでそれがかなり再現されていて感心しちゃうんだよな。私がリデコなのに購入を決めた理由の一つでもあります。

しかし実際にリデコされているのはこの胸部パーツ、フロントスカート、下腕、二の腕から生えているキブル、頭部、そして砲身と背面のカバーパーツ位なので、二の腕と下半身はガルバトロンから変わっていないんですが、パーツのまとまりとしては違和感ない仕上がりになってるんですよね。本当は肩にこんな出っ張りは無いし、太ももから下の脚部は円筒ではなく角柱っぽいデザインなので全然違うんですが。

ストラクサス、独特のおっさん臭さ漂う造形なのすごく良いんですよね。頭部のこの角刈り感とか。仁義なき戦いの岩井信一(梅宮辰夫)みたいな。人が作りしロボットならこうはなるまいって顔しててこれこそが超ロボット生命体感、という気がします。

ところがコミックの作画によっては非常に可愛い感じになってしまうようで、パッケージ裏のこれ、飛行姿勢で前方みている様なポージングなんでしょうけどメット部分?が犬ちゃんのたれ耳みたいになっちゃってもうゆるキャラじゃん?もう愛おしいわ(なんかいろいろ落下してる風なのでシーンとしては結構ヤバ目なのでは?という気はしますが)。

ストラクサスとは言えば吊目の下顎なしフェイスですが、2010 Generations ストラクサスこと、ダークマウントでは格好いいアレンジがされていて眉部分はミミズクの様、口元は馬蹄髭っぽく見えなくもないイケメンに仕上がっていましたが、こっちのストラクサスは上のコミック寄り。

後頭部は相当な絶壁で三角柱に彫刻したような独特の頭部形状になっています。

可動性能は程々。腕組みは不可でした。立膝はギリギリ。いろいろ誤魔化してそれっぽく出来るレベルです。しかしまあ普通にアクションポーズ取る分には全く問題ないので武器持ったポーズとかは良い感じでした。

砲身は手持ちしていない時は背部に取り付けておくんですが、二の腕がガルバトロンと一緒なのでここの 5mm 穴にマウントさせておくことも出来ます。けどまあ似合わない。

砲身を手持ちさせている時はバックパック部の畳んだ上端を伸ばせばここに斧を取り付けておくことが出来ます。

砲身は手持ち用の 5mm ジョイントが用意されているのでハンドガンとして利用できますが、形状的には少し違和感があります。なんやろね?昔のスピードガンみたいじゃない?

やっぱりストラクサスといえば斧ですね!つるはし説もありますが今回の玩具に付属のこれは妙な形状ではありますがつるはしより両刃の斧感があります。

パッケージの両手持ちもギリギリ行けます!もうちょと斧の柄の 5mm ジョイント長くしてくれたら良かったんですが。

昨年最後に届いたオフィシャル玩具ですが、2024 年ベストのかなり上位にランクインする満足度。本当に申し訳ない気持ちになってしまうんですが、この翌日 12 月 31 日に私の TF 聖杯が届いてしまって、そっちに大興奮が前部持っていかれてしまったので現時点ではまだ評価が盛り上がってない感じなんですよね。多分この後じわじわ来ると思いますが。足首スイング部の構造とか結構ゾクゾクするから SS86 ガルバトロンと一緒に並べた時に盛り上がっちゃう気がします。

tfwiki.net

www.hasbropulse.com


  1. 多分絡んだことは無いので酷く嫌われちゃってるって事は無いと思ってるんですが、もしかするとよくやる他人の tweet (旧表現)を肴に感想戦 RT (旧表現)で KO 批判的なのやっちゃった可能性はあるのよね。個人的なスタンスとして盗品故買(工場流出品含む)と偽物(KOのうちでもパッケージから偽装している奴)はshine!、KO(ロゴが似てるけど一応別物まで含む)はダークグレー、改良KOはまあグレー、独自設計非正規は汚ぇホワイト、となっていますのでよろしくお願いします。

みゅう(@l_love_gabrine)さん製 Transformers Universe "Challenge at Cybertron" 3-Pack 版 Cyclonus 用 IDW サイクロナスヘッド (2014)

現時点でインターネットを検索すると最古の関連記事が以下。

furyog.cocolog-nifty.com

あ、Twitter(旧称)で当時の関連 tweet がいくつか掘れました。これらの証拠から頒布されたのは恐らく 2014 年で間違いないと思いますが、今回のこれは私にとっての聖杯、Transformers Universe トイラインの "Challenge at Cybertron" という 3-pack に含まれていたサイクロナス用の、みゅうさんによる IDW サイクロナスヘッドです。

これに関する思いの丈は先日以下の記事

trans-formers.hatenablog.com

でもうだうだ書いたんですが、10 年にわたって「やっぱり頒布してもらっときゃ良かったー」の念が消えず、サンドストーム用頭部入手出来た瞬間はまあまあ溜飲も下がったんですがその出来の良さをみて「やっぱ頒(略」ってなってて全く煩悩が晴れてなくって、「これはもうどこかのコレクターが死んだ時に放出されるのを狙うしかなくない?……早く死ね!どこかのコレクター!」等と本末が転倒しすぎて腸捻転みたいに捩じくれ曲がっちゃった邪悪が芽生えてくる程まで欲しさが暴走していたんですが、そんな中みゅうさんが在庫やらコレクションやらの整理をしてはフリマに出品しているって tweet (旧表現)をされていて、これはレスという訳ではなくいつもの他人の tweet (旧表現)をきっかけとした感想戦として「この調子でIDWナスヘッドとか出てきてくれないだろうか……」なんて書き込んだらあーた!大奇跡が起こってしまってあれよという間にみゅうさんご本人より、(多分)ご自宅用として保持してたナスヘッドを頒布してもらえることになってですね、なんというか盆と正月が一緒に来た感じの大幸運ですよ。いや、正月はリアルなのが今ちょうど来襲してるとこなのでこの例えはあんまり上手くないんですけど。この出来事が年末じゃなかったら今年の運を全部使って絶対に大事故を起こすとこだったわ。

定形外で発送してもらったので年賀状進行の郵便局事情考えて届くのは来年くらいかな?と思ってたらしっかり 12/31 に届いてくれて 2024 年最後の最後に、今年一番のアイテムをゲット出来てしまったこの幸運。なお私は去年も今年もおみくじでは「小吉」でしたのよ。あまりの幸運が身に降りかかるとそれが自分の当然みたいな感情バグが発生してしまうので、聖杯もこんな簡単に手に入るんだ?なんてゆう馬鹿の万能感に数時間ほど浸っておりました。

この頭部である。私はこれが入手できなかった反動で 2015 年に Maketoys から発売された MM-02 Rear End and Hurricane Upgrade Kit を購入して「これで良い!」って言い聞かせて生きて来たんですが、頭部はねえ、このアドオンに付属の頭部もまあまあ良い線行ってるんですが、しかしみゅうさんのナスヘッドには全然及ばない訳よ。ド近眼の視力をもってしてもその差は明白なの。しかしまあもう手に入らないものを何時までも求めててもそれは良くないよ?って訳で、諦念ですよね、そのせいで胴体についても当時頑張らないで変形!ヘンケイ!サイクロナスでええかあ、ってなってたんですよね。

それを久々に引っ張り出してきて、眺めてみたらやっぱりというか当然というか、色味の違いは結構気になってしまう訳。そこで中古で安い出物が無いかな?って ebay で送料込み 5000 円で買えるのが判ったので(本体のみなら USD 15.88 だったので送料の方が高いの)注文したのが上のみゅうさんとのやり取りの一週間くらい前。12/20 にアメリカはイリノイ州から発送されてまだ届かないの。追跡みてるとどうやら 12/30 に日本には到着したみたいなんだけど、以降音沙汰がない。まあ年末年始に入っちゃいましたからね。

という訳で胴体が到着してない状態でのレビューですが、勿論胴体到着したらしたでそっちも記録するぞ!(´^ω^`)

上記は向かって左からオリジナル変形!ヘンケイ!トランスフォーマー版サイクロナスヘッド、Maketoy MM-02 Rear End and Hurricane Upgrade Kit の IDW ナスヘッド、そして向かって右側がみゅうさん製の IDW サイクロナスヘッドです。

オリジナルのうさみみサイクロナスは G1 版のアレンジとして非常に素晴らしい出来だったし、変形時のフィット具合も当然最の高なうえにライトパイピング(集光ギミック)も備えている非常に素晴らしいもので、今回のみゅうさん頭部入手の機会にこっちは元のボディに戻してオリジナルの姿に修復いたしました。

そしてこの二つの IDW ナスヘッドね。コミック由来キャラクターだから「誰の画を基にするか」で見た目も大きく変わってきてしまうのはまあ当然として、アレックス・ミルン氏のデザインに似せていると思われるみゅうさんヘッドが一番好みなのよ。長い前立て(これのデザインとオルトモードでの収納を両立させるために折りたたみのギミックを仕込んでいるという凝りよう)、非常に長い鍬形(というよりは角)の形状など。そして何よりこの表情のスカルプトが最高に好みなの!

Maketoys の頭部もマスプロダクションとしては非常に優れた造形だと思いますし、こっちは E.J.スー氏のデザインを底本としてアレンジされているのかな?という気もするのでこの世界にみゅうさん製のナスヘッドが無かったらこれで満足できたんだろうけどねえ、という感じ。

IDWナスはそのデザイン、キャラクター性、ツンデレなどから大人気キャラクターの一人なのでサードパーティからは何種類も玩具化されてるんだけど、そのどれも結局買わずにスルーしてきたのはひとえにみゅうさんの IDW ナスヘッドを所有できなかった故のコンプレックスみたいなよく判らん拘りみたいな奴のせいなので、 2025 年からはこの呪縛が解けてもう何時 TF 収集止めてもええ位にはやり遂げてしまった感があります。いや本当に良かったよ(´;ω;`)ありがとう!ありがとう!(このまま湖底に沈んで水圧で潰れてしまいかねない高揚感)。

以下は今確認できた限りの非正規 IDW ナス玩具(買わなかった言い訳付き)。

showzstore.com
Mastermind Creations R-22 Boreas (2017)

安心の MMC 製だがディティール過多。ヘッドスカルプトもみゅうさんの(以下略)

showzstore.com
FansToys FT-29 Quietus (2018)

高い。FT 買った事ない。G1 ナスとコンパチなので体形が G1 ナス過ぎる。ヘッドスカルプトもみゅうさんの(以下略)

showzstore.com
IronFactory EX-48 Hannyamaru (2021)

格好いいんだけど謎の和アレンジ。IronFactory は変形が単純でなー(これまで 1 点しか買った事ない癖に)。

showzstore.com
NewAge H43W Toshiro (2022)

ヘッドスカルプトはまあまあ好み。このサイズの非正規アーシーっぽい人が良かったので予約寸前まで行ったんですが腰のサイドスカートが組み換え変形だったのでスルー。

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Flame Toys Kuro Kara Kuri Transformers IDW Cyclonus(これは公式)

非変形

showzstore.com
XTransbots MX-3+ Eligos (2022)

頭部のみコンパチ。ヘッドスカルプトもみゅうさんの(以下略)

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Pangu Toys PT-06 Storm (2023)

これ 2023 年に発売されたんだっけ?今 pre order なのは再版?なんか知らん間にロキの奴になってたような気がするんだよなあ。いずれにせよちょっと装飾過多。IDW ナスからの発展形でデザインだけど別バースのキャラクターって感じ。

みゅうさんのプロダクトが無かったら妥協して MMC か NewAge の奴を買ってたかも知らんなーと思いました。