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落し主はどなた?神田・駿河台(するがだい)辺りをプチ散歩!の巻

M大学博物館考古学ゼミナール「縄文土偶研究の現在」の受講二日目!
狙っていた「虎塚古墳カレー」(M大学のカフェで提供)が、何と「売り切れ」だったため
大学周辺の店で昼飯を食おうと周辺を散策。
そこで出会った面白いモンをご紹介します。
面白く無くてもごめんなさいね~(^▽^;)


M大学考古学ゼミナール二日目
「神田・駿河台辺りで見っけた面白いモン?!」


撮影:2023年6月16日 iPhoneSE


▼駿河台プチ散歩アクセスマップ(Googleマップより作成)
駿河台アクセスマップ


1 食べそこねた「虎塚古墳発掘カレー」残念!!こんなカレー誰が食うんだぁ?と前回思ったのですが、私に似た人たちが実はたくさんいるようです(^▽^;)
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※この後torikeraは、昼飯を求めて地図も見ずにあてのない散歩に出たのでした(笑)
まずは駿河台の台地を西へ進みました!(*^^*) 道の先で見つけた面白いモンは?

2 「女坂」標識 この坂(と言っても急すぎて階段になっているが)関東大震災のあとの1924年の帝都復興区画整理によって新たに造られた二つの坂道の一つ。途中に踊り場が3つ、クランクが2つあり、多少緩やかなこちらの坂を「女坂」。100mほど手前の直線の坂を男坂と呼ぶようになったそうだ。いずれにしても急なガケに付けられた坂は「迫力」がありました。
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「東京坂道ゆるラン」さんの記事によると、関東大震災の際に駿河台の地震被害は比較的少なかったようですが、崖下の猿楽町地区は大きな被害が出たようです。そこで、崖下から直に崖の上に避難できるような新道を作ったのだろうと言われています。また、「駿河台」には元々「神田山」という山がありましたが、徳川家康により、削りとられて土砂を「日比谷湾」(江戸時代は海が目の前でした)の埋め立てに使用されたそうです。その結果「駿河台」という広大な平地と、埋め立てによりできたこちらも広大な埋め立て地(平地)が同時に誕生しました。

3 女坂「踊り場」 上部クランク部 上から下を見るとまるでダイビングするような高度感(◎_◎;) これは下りたくなります(笑) そして、誘惑に負けて下ってしまいます(^▽^;)
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4 女坂上部「踊り場」から 下部クランク 女坂は82段、男坂は73段だそうだ。社寺などの階段では、勾配の急な方を男坂、緩やかな方を女坂と呼んで分けているケースは良くあるのだけれど、「普通」の坂道を呼び分ける例は少ないのではないでしょうか?
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5 女坂 下部
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6 女坂 坂下から見上げる 二つのクランクがありビルの谷間の為上部を見ることができない!
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7 女坂下にあった出版社「未知谷」  入口ガラス戸に貼ってあったポスターにビックリ!なんと「木口(こぐち)木版」で有名なドレに関係した本を出版している出版社で、近々ドレの原画を展示するという(会場:東京堂書店)。偶然とはいえ、ここでドレの木版画と繋がるなんて(◎_◎;) これだから散歩はやめられない!「ドレの木版画って『どれ?』」なんておやじギャグは・・・
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※先日、うらわ美術館で江戸の浮世絵師「国芳展」があったのだけど、サブ会場では、美術館所蔵の「木版mini見聞録」というミニ展示があり、J.J.グランヴィルやギュスターヴ・ドレの「木口(こぐち)木版」やカンディンスキーや竹下夢二の珍しい木版画が展示されていた。特に目を引いたのが木を輪切りにしたときの切り口「木口」に繊細な彫を施す「木口木版」。木版画の挿絵と活字を組合せて刷る事ができるため銅版画に負けない優れた挿絵入本が誕生しました。(ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、ラ・フォンテーヌの「寓話集」、ダンテの「神曲」などなど)
★未知谷出版社オフィシャルTwitter
【予告・東京堂書店さんにて】
『ギュスターヴ・ドレとの対話』『ジャック・カロを知っていますか?』の著者・谷口江里也氏のコレクションから、ドレの版画を展示します。『神曲』扉のダンテの肖像や、災難に遭うドン・キホーテの挿絵の実物をじっくり見てみませんか。<6月24日からです>



8 坂の下の街は「猿楽町(さるがくちょう)」!! なんて素敵な名前でしょうか(*^^*) 千代田区はよくぞこの名前を残してくれました。(^▽^;) 猿好きな、申年生まれのtorikeraです(庚申塔が好きなのもこのせい?)
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※猿楽町(千代田区オフィシャルサイトより)
猿楽(さるがく)(のちの能楽)は、室町時代以降、多くの武士たちに楽しまれるようになりました。なかでも観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)の流れを受け継ぐ「観世座(かんぜざ)」は、江戸幕府から手厚い保護を受けていました。その家元観世太夫(かんぜだゆう)や一座の人々の屋敷が、現在の神田神保町(かんだじんぼうちょう)一丁目~二丁目から西神田(にしかんだ)一丁目~二丁目のあたりにあったことから、この一帯に「猿楽町(さるがくちょう)」という名が生まれました。
この界隈(かいわい)は江戸時代、おもに武家屋敷が軒(のき)を連ねていました。もともと武家地には町名が付けられていなかったため、猿楽町という町名が正式に誕生したのは、明治五年(1872年)のことになります。
その翌年、神田錦町(かんだにしきちょう)にあった錦坊学校(きんぼうがっこう)の分校が、現在の猿楽町一丁目内に設立されました。その後、錦華学校(きんかがっこう)と名前を変更したこの学校で学んだのが、近代日本の文壇に大きな足跡を残した夏目漱石(なつめそうせき)です。漱石はこの小学校で学年を飛び越えて進級するほどの秀才ぶりを発揮したといわれています。




9 この路地の奥が実は「男坂」でした。崖の上の「とちの木通り」を通過したのですが、あまりにも普通の急な坂だったのでスルーしてしまいましたぁ(笑)そもそも「男坂」というのも知らなかったし・・・
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10 同上 坂の部分だけ拡大しました。まさに一直線の坂(階段)です。途中に見える橋は、明治大学の校舎を繋ぐ歩道橋です(笑) 坂の上の道が「とちの木通り」です。
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11 「男坂」の入口脇に立っていた石標は「東京音楽大学発祥の地」です。上部に彫られたハープのデザインが素敵ですね。
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※東京音楽大学発祥の地(千代田区オフィシャルサイト)
駿河台下の交差点をお茶の水小学校方向へ進み、錦華公園を経て旧明大付属明治高校を通る “猿楽通り”。
 旧明大付属高校の少し手前にある右側のマンション前に、この碑が建っています。
 東京音楽大学は、東洋音楽学校 として明治40年この地に設立されました。校長鈴木米次郎は、音楽教育の先駆者で、恩師でもある伊沢修一, 高楠順次郎, 島崎赤太郎らを評議員に迎え、わが国音楽文化の近代化を目指して創立しました。




12 猿楽通りを歩いていくと、工事現場のフェンスに「落とし物のお知らせ」掲示がありました。通り過ぎようとして「ハッ!」と立ち止まってしまいました。だって・・・
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13 「スコップ」!こんな「落とし物のお知らせ」見たことありません!「え~っ」「ここは何の工事現場?」
サッシの良い皆さんはすでにお気づきでしょう?ここは児童公園のリニューアル工事をやっていたのです。恐らく、これは砂場に置き忘れた子どものスコップでしょう!
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14 こちらは、ボードゲームでした。漁師と魚が競い合うゲームだそうです(知人が調べてくれたのですが、ちゃんと引き分けというのもあるんだとか!) これはきっと薮の中にでも落としていったのでしょうか?
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15 「錦華公園」のリニューアル工事現場
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16 そしてやっと?たどり着いたお店がこちら「讃岐うどん・直白」さんです。IMG_6508_20230619115023dc0.jpg


17 注文したのは、こちらの「肉つけうどん」普通盛・卵付(多分900円だったかと。) このお店大盛サービスをしてくれますが、普通盛を希望すると希望すれば「生卵」に代えて追加してくれます!
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18 大きな豚肉がゴロゴロいっぱい入っていて幸福でした(笑)
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19 お腹いっぱいになったところで、錦華公園の脇から急坂を崖の上にある明治大学へ戻ります。苦しい~!途中にある「山の上ホテル」の前を通過します。
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20 考古学ゼミナール二日目は、「ハート形土偶の出現と展開」です。この日会場に展示された土偶たちです。
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21 当日の資料から
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22 同上
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※お腹いっぱい状態で講演を聞くという大変厳しい状況に自分を置いてしまいました。当然睡魔との闘いが繰り広げられたわけですが、前半だいぶ攻め込まれて一時意識を失うも、後半は持ち直し、充実した午後になったのは言うまでもありません。(講師の先生ごめんなさい)
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コメント

Re: No title

たいやきさん!こんばんは!

たいやきさんは、ずいぶん想い出の街があちらこちらにおありのようですね(^▽^;)

この辺り神田山からの変遷たどると実に面白い歴史が見えてくるように思います。

夏目漱石も歩いた街並、改めてゆっくりと訪問したいなぁ(*^^*)

Re: ハート型土偶

BUSYBEE-GAEI さん!こんばんは!

今日も虎塚古墳発掘カレーを狙って早めに出かけたのですが、なんと貸し切りイベントのため閉店していましたぁ!!

こらぁ!!食えんじゃないかい(◎_◎;) どうも「縁」が無いようです(笑)

オマケにM大の隣のビルの地下にあるイタリアンレストランのランチにしたのですが

まぁ、なんてことはないランチでガッカリでした(゚Д゚;) 飛び込みは当たったり外れたり難しいですね。

坂を見ると、サスペンス劇場を思い出して、思わず後ろを振り返って人がいないか見たりしています💦

落とし物に「食いついて」いただいてありがとうございました。これ一番記事にしたかった部分です!

土偶とセラピー!!意外な組合せですね。良い利用法かも知れません(*^^*)

Re: No title

路傍学会長 さん!こんばんは!

コメントありがとうございました。今回は猿楽町の端っこを通過しただけなので面白いところを訪問できませんでしたぁ(^▽^;)

路傍学会さんの記事を検索して、リサーチして出かけ直したいですね。もっとも、来週でM大の講座の方は終了してしまうので

散策はいつになるか?ですが(笑)

No title

神田駿河台、思い出の街です。
男坂、女坂、懐かしいですね。
東京って歩くと面白いというのは、駿河台・湯島を中心とする神田山によることころが大きいです。
古書店街に下る道も、山だなあと感じさせます。
金華公園はそのままにしてほしかったなあと思います。
でも完成したら行ってみたいです。
夏目漱石も散歩した街ですね。

ハート型土偶

赤白の古墳発掘カレーは前回から気になってます🍛 あてもなくぶらぶら歩くと、新鮮な発見があるものですね。たまにはゼロからの発見旅もいいものです。都心の坂巡り、楽しそうですがアップダウンが苦手な私は“坂”を避けています(苦笑)。こういうちょっとした階段は、テレビドラマなどによく登場すると思います。
“落とし物発見”は本当に面白いです。子どもの置き忘れだからこそ、の気遣いなんでしょうね。土偶、可愛いです(^^♪ だいぶ前になりますが、アートセラピーを習った時に粘土で土偶を作ったんです。写メ撮ることも当時はなかったので今となっては残念です( ´艸`)

No title

猿楽町界隈には古い蕎麦屋があったり、
震災復興で建てられた交番があるなど、
趣のある街ですね。
男坂や女坂の上と下では、街の雰囲気も異なるように感じます。
お邪魔しました。

Re: No title

keith さん!こんにちは!

おおっ、東北・能登へ遠征ですかぁ!さすが、フットワークが素晴らしいです。

私は都内お茶の水に出るのが精いっぱいです(笑)

やはり、好奇心は旺盛に、面白がる心を大事にしたいものです。キツネ・タヌキも最高に面白いですしね(*^^*)

Re: コメントありがとうございます

ぶらっと遡上探索 さん!こんにちは!

ありがとうございます。本当に優しいなぁ(^▽^;) 大好きです!(笑)

建物大先輩の「大原かずのりさん」をはじめ、古い建物(新しいものもそうですが)を見るポイントを教わると

面白さが倍増しました。今まで何で気づかなかったのかなぁ!と思うほど面白くなりました。

軒下や屋根だけでも十分に楽しめます(;^ω^) これは楽しんだもん勝ちだと思っています!

お陰様で「ぶらっと~」さんには橋や川を巡る楽しさを教えてもらいました。今や水管橋は私のツボです!!

公開講座も、午後の仕事の無い時間だったのでうまい具合に参加できましたが、都内まで出るのは結構疲れます(笑)

秋津神社の写真の種明かしは愉快ですね。確かに雑巾が欲しくなりましたね。自撮り棒と、タオルは必需品でしょうか。

ちなみに、土偶は「女性」です(◎_◎;)

Re: タイトルなし

大原かずのりさん!こんにちは!

東京は本当に坂が多いですねぇ。やはり台地の縁(へり)はタモリじゃないけれど面白いです(笑)

地方でも坂の多いところがありますが、都会でこうも坂が多いというのは面白い!です。

おっしゃる通り坂の近辺の方々は良い運動でしょう(^▽^;)生活には苦労が伴うかもしれませんんが・・・

讃岐うどんの店は関東ではそんなに多くないんだと思います。さいたま市でも圧倒的に武蔵野ウドンです(;^ω^)

こちらのお店も期待して入りましたが、思ったほど腰は無かったです。というか、そういうもんなのかと思いました。

武蔵野うどんは、あごがつかれるくらい腰が強いですので、食べ終わった後あごのストレッチが必要になります!嘘です。

(◎_◎;)

No title

考古学ゼミナール「縄文土偶研究の現在」!、面白そうですね。
僕もこういうの大好物です、特に祭祀遺跡やその遺物を見るのが趣味で、東北や能登半島まで見に行ったことがあります。

コメントありがとうございます

今晩はトリケラさん、拍手コメントありがとうございます。
お忙しいと思い、コメント返しが発生するので陰から静観しておりました。川越の街・その③:古い建物に対する見方が庶民とは違いますね、トリケラさん流の切り口で細部に焦点を当て、懸魚や鬼瓦に影盛などを詳細に説明頂き勉強になります、瓦に埋もれた鍾馗様も見つけるとは凄いです。
公開講座に参加されるとは、お仕事にも余裕が出てきた様で良かったです。個人的には、「古墳カレー」はパス、「肉つけうどん」は美味しそうです(笑)。土偶は宇宙人ですよね。
秋津神社、自撮り棒のカメラ面の裏にミニタオルを巻き、拭き吹きしてからの撮影です。淵の森緑地は良い場所ですが、此れからは蚊が出そうですよ。所沢美術館の絵、PhotShopで画角補正してからの切り貼りです。

男坂と女坂ですか!
やはり東京は坂の多い街なんだなあと改めて思いました。
私が住んでいる場所は坂がほとんどないので、急階段を上下できる場所がある街に憧れますね。運動不足も解消できそう笑

讃岐うどんは関東ではポピュラーですか?
関東の人が讃岐うどんを食べるイメージがなかなかわかなくて(;^ω^)

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Author:torikera
季節の野草や身近な自然の写真のご紹介、トレイルランやポタリング、マウンテンバイクの記事、掘り出しモンCDアルバムなど音楽の話題、美味しい日本酒や蕎麦について、最近は庚申塔・石仏・富士塚・力石など石や塚などにも興味津々!とりとめのない記事ばかりですがよろしくお願いします。

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