Rickyさんによる、一般均衡理論、財政赤字及びインフレーションの考察。

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wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

「貯蓄」の意味って、ミクロ経済学の主体的均衡論と、一般均衡論と、どマクロ経済学(一般均衡論でない)とで、それぞれ違っているんだよね。。。主体的均衡だと将来の所得と現在の所得の交換ということになって、預金を貯めることには、自分の現在の所得を将来に繰り越すことを意味する。

2016-05-19 14:22:15
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

けど、どマクロ経済学だと「貯蓄」とは、単に所得から消費支出を差し引きしただけのもので、だから租税も「政府貯蓄」になる。マクロ経済学では、そもそも所得を将来に繰り越すなんてことはできない。過去にため込まれた預貯金が今支出されるとしても、消費されるのは現在の生産物であって、

2016-05-19 14:23:47
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

過去にため込まれた所得(生産物)ではない。まあ、数年前の缶詰とか、あるいは中古自動車や中古家屋購入のために支出される、というケースはあるにしても。だから過去の貨幣的蓄えが個別の家計にとって過去の所得の繰越になるのは、現在所得が生まれる限りのことであって、家計であれ企業であれ

2016-05-19 14:26:10
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

政府であれ、貨幣をため込むことで現在の所得を未来に繰り越すことが出来るわけではない。だから主体的均衡理論における貨幣性貯蓄とマクロ経済学の貯蓄とでは意味が全然違うんだけれど、この両方が少なくとも事前には必然的に一致する、と考えるのが一般均衡理論で、こうなってくると

2016-05-19 14:31:58
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

貨幣を残すことが何か将来世代へ資産を残すことと思われるようになる。そして、それに応じた生産が、永遠の将来に向けて(期待上は)継続することになっている。

2016-05-19 14:34:06
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

これは、国債にしろ社債にしろ全部同じことで、すべての金融資産は将来は貨幣に償還され、消費支出されることになっているわけで、こうした金融資産が将来も資産性を持ちうるには、将来のマクロ経済的な生産活動が健全になっていなければならない。ところが、どうしたことか、一般均衡理論では

2016-05-19 14:37:39
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

なぜか、そちらの方は簡単に仮定されてしまう。唯一の問題は金利と人口の成長だけで、もしもそれがうまく機能しないとすれば、それはマーケットの機能を妨げる障害があるからで、対策としては「構造改革」ということになる。

2016-05-19 14:40:57
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

話としては、マクロ経済学の貯蓄概念と主体的均衡理論の貯蓄概念が一般均衡理論の枠組みでは必然的に同一のものとされているんだけれど、実際にはこれ錯覚なんだよね。。。。或いはマーケットメカニズムの機能が極端に肥大化している、というのか。。。

2016-05-19 14:45:38
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

マクロ経済的に言えば、政府がベースマネーを発行することで工事を発注すれば、所得とそれに対応する預金通貨が新たに生み出される。家計(企業)は、そうして得られた銀行預金の一部を支出せず繰越す。

2016-05-19 14:52:42
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

で、まあ、マクロの教科書でもそうだけど、一般均衡論的には、こうして銀行に残された繰り越し分の預貯金が銀行融資の源泉となり、これが企業によって投資されたり、銀行の国債購入資金となる。

2016-05-19 14:54:04
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

ただ、現実にはそんなことまったくなくって、単に、銀行は過剰となったベースマネーをインターバンク市場で運用している。将来、インターバンク市場の金利が高くなると予想する銀行は長期で借入れ短期で運用するだろうし、低くなると予想する銀行はその逆。ただし、インターバンク市場の短期金利自体は

2016-05-19 14:57:38
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

今のような量的緩和をやっていない限り、中央銀行の国債オペレーションで決まってしまう。だから、インターバンク市場の長期金利というのは結局のところ、民間銀行が将来の中央銀行のオペレーションをどのように予想するかによって、決まってしまう。まあ、今の様に中央銀行が

2016-05-19 14:59:15
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

長期の国債まで購入するようになると、いろいろ違う面も出てくるのかもしれないが。

2016-05-19 15:00:03
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

まあ、マクロ的には、一方で貯蓄は所得によってある程度決まり、その所得は、しばしば政府がベースマネーを生み出して支出することによって形成されている。政府の支出は、無駄「づかい」というより、無駄であれ何であれ、所得を「生み出している」わけだ。政府が支出をしなければ

2016-05-19 15:10:13
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

その分所得も生み出されなかったろうし、貯蓄も生み出されることはなかった。もしもその「貯蓄」が将来に持ち越され支出されるとしたら、それはマクロ的には過去の所得が繰越されたわけではなくて、その支出が行われた時点で新たな所得を形成する。だから、政府の赤字支出が将来のインフレにつながる、

2016-05-19 15:12:33
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

という話は、別に政府の支出であろうとなかろうと、ともかく、家計(または企業)が、銀行預貯金だっていいしタンス預金でもいいんだけれど、貯蓄を多く保有するようになれば同じこと。所得形成が政府支出であろうとなかろうと銀行預金の繰越額が多くなればインフレになる、と言わなければおかしい。

2016-05-19 15:15:49
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

他方で実際の金利は、結局長期も短期も、中央銀行と政府という圧倒的な価格支配力を持つ存在のオペレーションによって決まってしまう。後はまあ、インフレ予想なり資本収益率なりをどのようにスプレッドに反映させてゆくか、ということに過ぎない。

2016-05-19 15:17:29
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

国債が償還されるとき、これは保有者からすれば、単に有利子の金融資産が無利子のものに変わるだけに過ぎない。これが行われたからと言って、インフレが発生するもんだろうか。。。

2016-05-19 15:19:48
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

もしも、ある時点で物を買いたいという人が、それまでの間の運用として国債を購入していたのであれば、国債の償還と同時に支出される、ということもあるだろう。しかし、多くの人は何も国債が償還されたからと言って、それを消費支出に回す必然性はない。償還されればベースマネーが増えるから

2016-05-19 15:21:56
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

インフレ予想が生じ、それを恐れて前倒しで消費をする、という人もいるかもしれないけれど。。。

2016-05-19 15:23:21
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

もしも国債が償還され、インターバンク市場の金利が低下い始めるようなことがあったら、政府なり日銀なりが、新たに有利子負債を発行して金利を下支えすることになるだろう。大体、ベースマネーで大きな支出がされることはないわけだから、民間銀行保有の国債が償還されたところで、インフレ圧力など

2016-05-19 15:25:12
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

たかが知れている。。。。非金融部門が保有している分については、マネーの増加に結びつくが、それが消費支出に回るもんなんだろうか。。。

2016-05-19 15:26:34
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

一般均衡理論で、所得の繰り越しとしての貯蓄と、所得のうち消費されなかった部分を示す貯蓄としての概念が一致するのは、基本的には、貨幣がない、あるいはなめらかな逓増する費用関数を持つ資産が貨幣として使われている、と想定されているから。貨幣の限界費用がゼロで家計や企業が、この貨幣を貯蓄

2016-05-19 15:31:34
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

している、となると、話はまったく成立しなくなる。。。。これはかなり昔読んだ話だな。。。。なんだったっけ。。。。思い出すのが大変だ。。。

2016-05-19 15:32:46
wankonyankoricky@肺年齢70(´;ω;`) @wankonyankorick

どうもわからんな。。。どうすれば、国債の累積からインフレになるんだろうか。。。

2016-05-19 15:37:55
まとめたひと
古屋圭太 @KeitaFuruya0612

Modern Monetary Theory