地方再生・道州制・教育・創作文化 クリプトン伊藤社長 @itohh と感性工学の石原先生 @shigekzishihara の興味深いやりとりのまとめ
@shigekzishihara おおっー、返信しがいのあるメッセージありがとうございます!これからフライトなので返信は後ほどとなりますー。
2011-01-24 10:16:33私,商売柄,スウェーデンには友人も多くいます.この小さく人口も少なく,鉄と森林を除くと資源も乏しいこの国が,どうしてこれだけの高福祉,高税金でやっていけているのか,以前から不思議で興味がつきないのです @itohh
2011-01-24 08:26:08大前研一さんがまとめられたレポートで,かなり疑問が解けた点は,この国では非常に古くから,ベンチャー投資の組織があり,現在では(アメリカのそれとは全く異なる)投資銀行がある @itohh
2011-01-24 08:29:10いまでは投資銀行の形態ですが,昔の形態は,イスラムの金融もしくは華僑の金融に近かったのだろうという印象をもちました(本当のところは中にはいりこまないと決して判らないだろうと予想しますが) @itohh
2011-01-24 08:30:28取引先のスウェーデン人と以前話した際、スカンジナビアのマーケットでは開発費がまかなえないので自ずと世界に出るしかなかった、という事を言ってましたね。。グローバル志向で野心家、というのが私のスウェーデン企業に対する印象です。 @shigekzishihara
2011-01-25 00:34:48もう一つの不思議は,Propellerheadで,この会社がRebirthを出してから,あれよあれよというまに世界を制覇してしまって,もう一つ同様なのはNordLead.@itohh
2011-01-24 08:31:51スウェーデンはもとから,ABBなど重電が強く,また機械制御からAIまでかなり細かいところの素地もあり,ハイテクものは強いところなのですが,PropellerheadとNordLead (Clavia DMI AB)は予想外でした @itohh
2011-01-24 08:35:10意外にもDTM業界にスウェーデン製品は少なくないです。ClaviaやPropellerHeadの他にも、EZ DrummerのToontrackやボーカロイドをリリースしてるPowerFX、ハードウエアシンセメーカーのElektronなどがあり。@shigekzishihara
2011-01-25 00:25:59元々PropellerHeadはSteinberg向けにRecycleを開発してたチーム。Rebirth、Reasonなど非常に訴求力の高いシリーズを創り、Steinbergブランドで知名度を上げ、挙句の果てにSteinbergから独立してしまた @shigekzishihara
2011-01-25 00:30:24Steinbergと言えば業界でもトップブランドな訳で、日本人の感覚ならリスクを犯さずトップブランドとの関係を維持して開発に専念、となりますが、彼らはそうはしなかった。スウェーデン人と接する機会多いですが、リスクテイクを好む野心家が多い気がします @shigekzishihara
2011-01-25 00:33:56スウェーデンの現地でいろいろ話を聞いて判った事の1つは,大学と産業界が非常に近いこと.大学なのか,ベンチャーなのか,わからないほど研究室にいろんな人が出入りしていて楽しくやっている.だから最新の研究成果がすぐに製品として出て来る @itohh
2011-01-24 08:37:56おっしゃる通り、大学の役割は重要だと思いますし、実際産官学連携は十数年前から大きな予算規模で行われてきたと思います。結果として大学発ベンチャーはあまり育ちませんでしたが、なぜか?毎年同じ様な連携事業を予算を投下して行っても余り響かないのが現状。 @shigekzishihara
2011-01-25 01:02:20次に,国が小さいせいか,産業界に区分がない.およそ工学ならどんな研究でもといっていいぐらい,SAAB/SCANIA, ABB, ERICSSON, VOLVO, IBM, Googleといった大きい会社とすぐに関連ができる.そんなすぐに研究費くれるとは限りませんが @itohh
2011-01-24 08:41:063つめ.産業に区分が少ないせいか,すぐにAll Sweden態勢になる.たとえば,最近見つけましたが,Swedsoftという組織があります.http://bit.ly/ekVwVr @itohh
2011-01-24 08:42:23これは,(AI関係者なら馴染み深い) 半分国立,半分産業界からのお金でやっている研究所 SICS (Swedish Institute of Computer Science)が音頭をとって,産業界と有名大学でつくったもののようです @itohh
2011-01-24 08:45:28いまのところ,3冊のAgenda Reportsを出しています.2010年1月に出したA Strategic Research Agenda for the Swedish Software Intensive Industryが一番気合いがはいっていますが @itohh
2011-01-24 08:52:00戦略的ニーズとして,もっとも短期(-2012)で必要としているのが,大学でソフトウエアに優秀な学生を集める必要性,そして産業界で中長期に必要となるソフトウエア技術について教える新しいカリキュラム.具体的方策を各大学と産業界ですぐに考えろということです @itohh
2011-01-24 08:55:47スウェーデンと並んでフィンランドも興味深い国ですねー。フィンランドでは、一旦社会に出てから大学に入るのが一般的なようです。一旦途中下車が許される国。翻って日本は新卒時を逃すとまともな就職機会を得られない、途中下車組に冷たい国。 @shigekzishihara
2011-01-25 00:37:51よく日本人とフィンランド人は似ていると言われますが、いつの間にかフィンランドは教育水準で世界1,2を争うようになり、教育水準で大きく水を空けられてしまった。かと言って幼いころからの英才教育が行き届いている訳でもなさそうなのにね。すごい不思議です。 @shigekzishihara
2011-01-25 00:42:14スウェーデンもフィンランドも、各々マーケットサイズが小さな国なのに起業水準も教育水準も高い。なぜそうなったのか?日本はいま一度、謙虚に世界に学ぶくらいの姿勢が絶対必要ですよ。 @shigekzishihara
2011-01-25 00:46:50@itohh 大学生が学業より就活に振り回されたりするわが国の現状も疑問符がつきますよね。ベンチャー的チャレンジ精神や再チャレンジのプラットフォームを奪い企業への忠誠のみに向かわせる古いシステムが若者にすら浸透していて、どこか息苦しさを感じるようです。
2011-01-25 00:46:28日本の学力低下は、学問を「自ら望んで学ぶ物」から「強制されて学ばせられる物」にしてしまったのが原因だと思います。教育の権利と義務の履き違え。労働も同じ、義務では意欲は低下するばかり。必要なのは強制ではなく、進んで学びたいと思わせる未来の提示だと思う #bijp @itohh
2011-01-25 01:33:00@a_alpha_m まったく仰る通りです。×強要 ○自発 ですね。自発性を誘発するものとして「創作活動」があると思います。自分がしたい創作には時間を忘れて夢中になって取り組む、あの感覚ですね。学校での学習も企業での仕事も、自ら主体的に創作することを通じて行う、それがベスト!
2011-01-25 02:42:31