- Chamaeleon_air
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ところでもうみんな寝てると思うので、今日Kindleで買って読んだ今井哲也「ハックス!」っていう漫画の会話文が超絶リアルで素晴らしいという話をするよ。
2015-05-14 01:06:11Ahtlācacemēleh, zan tlahtōlli īlhuil, tlahtōlli ītlacual. 「たぶれたり、言葉がかれの冥利にて、言葉がかれの日の糧なれば」(フィレンツェ絵文書 IV: 51)
とにかく「フィクションに出てくるリアルな口語萌え」の同志諸君のために「ハックス!」をひとことで紹介するなら、 「私 そういうの全然なんにも知らないんですよ 思ったら」 (2:86) あたりのセリフでもうピンと来る人にはピンとくるんじゃないかしら。
2015-05-14 01:11:34「エレベーターですごい買ったCDとか超見てる人いて」 (1:189) 「こっち 紙 折る分ぜんぶ終わりました」 (3: 122) あたりのセリフも最高ですよね「ハックス!」。作者さんいったいどういう言語観察眼してるんだろう、脳内に高校生数人飼ってるんじゃないだろうか。
2015-05-14 01:13:25よく「フィクションでリアルな会話文なんて書いたら読むに堪えない」っていう話は聞くし、実際そうなんだろうけど、この「ハックス!」がすごいのは全編この調子なのである。画像載せるけど批評のための引用ということで勘弁してね。 pic.twitter.com/tuUDmQExIc
2015-05-14 01:17:00「ハックス!」、1巻1ページから「これ何かのやつ?」という超絶写実セリフで殴ってきます。新入生のオリエンで自主制作フィルムが流れて、漏れる声が「これ何かのやつ?」ですよ!最高!何も言ったことになってないけど、言う、言うよ高校生なら! pic.twitter.com/yeSqlP0yCU
2015-05-14 01:22:11「それでいっこ不思議なんですけど」 (2:81) あたりもスーパーリアルで最高ですよね。この作者さん本当に高校生の会話をテープ起こしでもしたんじゃないだろうか。
2015-05-14 01:27:53「ハックス!」、登場人物はいかにも漫画的紋切り型だけど、会話文と、それから暗幕と段ボールと埃にまみれた文系部室の青春の香りの再現度は本当にやばい。演劇部の撤収シーンで部室の鍵を投げ渡すとかさ、あるよね。あるよ。上履き越しに床の剥がれかけのバミリの感触まで伝わってきそうだ。
2015-05-14 01:37:25>今井『ハックス!』は話し言葉をなるべくそのまま文字に起こすというのと、カットを長回ししているっぽいシーンを作りたいというのが僕の中でブームだったんです。
2015-05-14 01:39:24やっぱり作者さんそこ目指してたのか―。あの超名ゼリフ「これ何かのやつ?」はもう、語用論やってる人ならご飯3杯いけるセリフじゃなかろうか。
2015-05-14 01:45:45「フィクションでリアルな会話文なんて書いたら読むに堪えない」で思い浮かべるのは矢部嵩。会話文含めあの文章はすごい。リアルというにはちと違うかもしれないけれど。
2015-05-14 01:55:39ふきだしに対しての文字の量(余白の量)、改行のしかたをとっても素晴らしいです。ハックスの頃から背景も多分一切定規を使っていなくて、だからこそこう、独特の高校生感!というか読んでるこっちにまでそのまま興奮が伝わってくる気がします。
2015-05-14 02:08:15言い忘れたけど「ハックス!」、1年生は学生服がだぼだぼでスカート長くて、3年生になると着こなしが小慣れてくるあたりもああ高校だなって感じですね。あと制服のデザインが男女共に私の出身高校そっくりで、ペディ子さんによると作者さんの出身地も…いや、まさかね…
2015-05-14 02:51:31惜しいのはさあ 俺なんせあの 高校行ってなくって……ないのね ないから ない以上にそもそも喋んないわけで 人と喋るどころか人といるだけで結構ストレスなんですよ 実際かなり そうなんです で だからー 高校生の まあ 高校生に限らないか まあそういう 人とね どう喋るかは ちょっと
2015-05-14 07:39:25