さて、今日からドロロンえん魔くんに代わりまして、シムーンについて色々と述べていこうかと思います。さわりの1、2話について今日は少し
2014-12-14 23:59:31シムーン、百合系ファンタジーで、飛行船で戦争するというくらいしか私は知らなかった。Gyaoでの配信時のTLの盛り上がりで結構コアなファンが多いそうだとふと気になって今日から見る事となった。
2014-12-15 00:01:19第一に思い浮かぶ事とすればよりどころのない不安の描き方が印象的だ。宮国が敵国から侵略を受けている状況から物語が始まるが、戦争をするにも生きるにも不安が押し寄せてくる。
2014-12-15 00:02:24そんでもって不安とは別に懐かしい空気の強い作品だ。メカンダーとイデオンにムーの白鯨かダンバインを足して、ロボット要素をひいて、宝塚的な要素を含む百合路線を加えて均等に割ったような。
2014-12-15 00:03:47我ながら訳のわからない例えだが百合ファンタジーものでイデオンとメカンダーを足して2で割ってロボット要素を抜いたとたとえた方が良いかもしれない。メカンダーっぽい点とすれば宮国が既に追い詰められた状況であり頼みの綱として主役の飛行船であるシムーンを実戦投入するといった流れだが……
2014-12-15 00:05:35ここら辺で主役メカが満を持って登場……とかいう状況ではない。そのシムーンは元々神の儀式として使用された飛行艇だそうで、宮国をつかさどる神の威厳を持ってして相手を威嚇させる事を上層部は目論んでいた所もあったそうで……
2014-12-15 00:07:09どちらかというと、最後の切り札を投入するという意味も、スペック面ではなく”神の儀式使われている飛行艇”だからといったような精神的な理由で投入されている訳で……
2014-12-15 00:08:22これで強ければ別に問題はないのだが、開始早々シムーンが敵に撃墜される展開となった。「シムーンが落ちたのか?」とクルーの面々が戸惑う描写が挿入され、シムーンが必ずしも強いという訳ではない事が早くも証明されてしまう。
2014-12-15 00:09:33シムーンとしては飛行フォーメーションによって放たれるリ・マージョン(軌道状の光線的なやつかと)が切り札として扱われているのだが……そのリ・マージョンを発動する事の出来るフォーメーションも既に資料が存在していないなり隠蔽されているなりと自由に使えない。
2014-12-15 00:10:42このシムーンという切り札がどうやってリ・マージョンを発見していくかのあやふやさに加えて、第1話では最強らしき翠玉のリ・マージョンを発動させようとしてテンプスパティウム(宮国の神)の怒りを買って逆に自滅した諸刃の剣的な恐怖も描かれており……
2014-12-15 00:12:33また、神の飛行艇を戦闘用に人類が手を加えた上で、あやふやなリ・マージョンの力に賭けて戦うしかない不安定な主役メカの描き方はイデオンっぽい。メカンダー的な劣勢の状況を挽回するにはイデオン的な不安定な切り札に頼らないといけないダブルパンチが胃に突き刺さる。
2014-12-15 00:13:41……とシムーンでの戦争描写が描かれる第1話で結構ひやひやした。関係ないがシムーン乗りの面々の中ではフロエちゃん(右)を推す事にしよう。 pic.twitter.com/CiXVDZy2pR
2014-12-15 00:15:03そんな戦争描写で宮国の不安が伝わるが、17歳になればシムーン乗り(シヴュラ)から退役する為に泉へと向かう事が許されるらしい。それを書くと17歳になれば苦役から解放されるかになるっぽいが……。
2014-12-15 00:16:11だが、その代償として男か女のどちらかを選んで一生を生きなければならないのである。人が女として最初生まれ出るシムーンの世界では、17歳になると泉で男性としてか女性としてかどちらを選んで生きるかを迫られるようだ。
2014-12-15 00:17:49いわば17歳までの女性は言い方は悪いがその世界ではまだ子供と呼んだ方が良いのかもしれない。宮国の社会を構成する一人前の大人になることを迫られる上に、男か女かの越えられない性別の壁から一つを選ばないといけないのであり。
2014-12-15 00:19:06そして、ただシヴェラとして戦う事を選んでいる女性のみ性別を選ぶ事に猶予期間が置かれるとの事であり……つまり可能な限り子供として生きることが許されるのはシヴェラとして戦う事が唯一の方法なのかもしれない。
2014-12-15 00:20:45大人と子供の間で微妙な境界線になる17歳。その中で死と隣り合わせで子供として生きる事を選ぶか、二度と後戻りのできない大人として生きる事を選ぶか。戦時下の現状と、性別を決めなければいけない点が苦渋の選択へとのしあげている。
2014-12-15 00:22:15第2話では、前回の戦闘で最愛の友人を失ったネヴィギルがシヴュラとして生きる事に自信が持てなくなり、同じくシヴュラを辞めて泉へ向かうマリーに付き添う事を選ぶのだが……。
2014-12-15 00:23:46だが、兵役を降りたマリーには大人として女性か男性かどちらで生きるか明確なビジョンを持っていなかった。いわば大人として生きる覚悟がない状態で子供であり続ける事に必要な兵役を放棄してしまったのである……。
2014-12-15 00:24:49子供として生きる為の兵役か、大人として生きる為の性別か……踏ん切りがつかなくても後戻りができず、結局彼女はテンプスパティウムからのお告げで男として生きる事を一方的に決められてしまう。
2014-12-15 00:25:39女だったはずの彼女の胸は徐々に小さくなり、声も徐々に低くなる。中途半端な状態で大人として生きる事を選んで失った彼女の代償は大きい…… pic.twitter.com/VEnXfhtx7N
2014-12-15 00:26:41最後に、主人公のアーエルについて。第1話のラストで彼女はいきなり志願兵としてやってきたが、彼女は神秘的な国家の風習とは無縁であり、何やら戦争の勉強をさせられていたようで、戦う事に対して特に悩まず前向きの様子だ。
2014-12-15 00:28:41そんな彼女の存在は、何時か大人としての儀式を受ける決心をつけなければならない宮国の他の面々とは一線を画す。彼女のパートナーへなることになったネヴィリルとも大人としての儀式との間で葛藤しており、戦争を選ぶ子供か、性別を決める大人か……二つの相反する思想がぶつかりあうのかもしれない。
2014-12-15 00:30:48最も、第2話のラストの時点でネヴィリルはアーエルに心を許しているようだが。ここら辺はちょっと急だったかもしれない。マリーが大人になる事を得蘭で後悔した事を踏まえて、兵士として生きる事の方が良いと判断したのかもしれないが。 pic.twitter.com/cS5hrbvNs4
2014-12-15 00:32:01……と戦う事、生きる事で共に藁をも掴みたい心境の中で不安定な少女たちの群衆劇として結構楽しめそうだ。年末にちょっとシムることにしても良いですか。シムーンで砥べ。
2014-12-15 00:33:03