- mas__yamazaki
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仕事柄、海外旅行時に歴史関係の本を買うために現地の本屋へ入ることが多いが「世界から嫌われる●●」「もうすぐ崩壊する●●経済」などと隣国や周辺国を貶す本を平積みにしている光景は見た記憶がない。この手の本がよく売れ、出版社が「売れるから」と出すような国は、少なくとも「美し」くはない。
2014-01-04 11:42:46「世界から嫌われる●●」「もうすぐ崩壊する●●経済」という文章を見て、●●の部分に自国が入る可能性を考えてみる人と、自動的に隣国や周辺国の名前をそこに入れるよう思考を習慣づけてしまった人では、現実の見え方も違うのだろうと思う。後者が国内で多数派になった時、恐らく●●は自国となる。
2014-01-04 11:43:51「国際感覚の欠如」と言われても、それが重要な問題だと感じず、逆に「正しいのは我々なんだから外国から不当な文句をつけられても無視すればいい」と夜郎自大な思考で完結する日本人が、いつの間にこれほど増えたのか、と思う。嬉々とした表情で他国を貶す人が、政党や国際企業の上層部に普通にいる。
2014-01-27 21:22:53数日前に本屋で『軍事研究』誌を見た時、沖縄の基地問題に関連して筆者の感情をあらわにした文章の記事が出ていて、ちょっと驚いた。今までと同誌の(抑制の効いた)スタンスとは明らかに違う。様々な分野で「今まで容器の中にあったたものが、何かの拍子に外に吹き出してきた」ような光景を目にする。
2014-02-01 12:34:31ネットの世界でも、昔は特定の外国を名指しで罵ったり貶したりするのは匿名アカウントばかりだった気がするが、最近はFBやツイッターで実名の一般人が堂々と特定の外国を罵倒する言葉を書いている。戦史関連分野を趣味にする友人・知人から、最近の空気は少し不穏じゃないかという話を何度か聞いた。
2014-02-01 12:35:44隣国や周辺国を見下したり貶すことで「自国を礼賛する」本や雑誌記事が氾濫する現状について、書店や編集者など出版業界の内側にいる人はどう思っているんだろう。「おかしい」と感じている人もいるのでは、と想像するけど、声を上げている人は見かけない。「やましき沈黙」と同じ構造だったらやばい。
2014-02-11 15:03:36最終的に「自分の首を絞める」だけなら、自業自得と突き放すこともできますが、特定の国への敵意や憎しみを商品化して商売することの恐ろしさは、その代償を支払わされるのが「他人」であったり「子や孫の世代」かもしれない、という点にあると思います。@akkosecret @takuramix
2014-02-12 12:35:13特定の国を標的とする「悪意」や「敵意」むき出しの感情的な言説を、大人が娯楽のような感覚で弄ぶ社会で育つ子供に「いじめはいけない」と教えて説得力があるのか。「憎しみの種を売る商売」を「金儲けのためには仕方ないこと」という理由で正当化できると思う人もいるだろうが、私はそうは思わない。
2014-02-12 12:36:26「右傾化」とか「愛国心」云々というフィルタを通して見るのをやめれば、実情は単に「夜郎自大で傲慢な日本人が増えた」だけのような気もする。傲慢な態度を糊塗する方便として愛国云々を利用している。あの漫画家が15年ほど前に蒔いた種が育ち、今あちこちで大きな花を咲かせている、ということか。
2014-02-13 12:18:51同じようなことを「天皇の子孫」と称する人がツイッターで書いていますね。内容は、国際的な基準では「憎悪表現(ヘイトスピーチ)」でレッドカード一発退場のレベル。つまり五輪委員会など国際レベルの組織には参加させられない。@ndoro4 pic.twitter.com/wB4gasVZX1
2014-02-14 14:22:57『新潮45』、前は落ち着いた感じの誌面でたまに買ってたけど、今ではすっかり。『週刊新潮』の方は「捏造」「でっちあげ」「謀略」「反日」「売国」という一部日本人の劣情を刺激するワードが見出しにずらりと並ぶ。死人が出るまでこれを続けるのか? pic.twitter.com/jgARM7Sjo5
2014-03-08 12:21:03どんな職業であれ、直接的・間接的に、自分の仕事が社会にどう貢献しているか、そして社会に害をなしていないか、と常に自問する必要があると思う。それを考えれば、憎悪表現の言葉を売り買いする仕事がいかに卑しいか、「売れるのだから仕方ない」という言い訳がどれほど貧しいか、簡単に答えが出る。
2014-03-30 13:39:16韓国の新聞・朝鮮日報のサイトで、日本の「嫌韓本人気」がドライに分析されている。それほど深くは踏み込んでないけど、産経の韓国関連記事にしばしば見られるような子供っぽい「当てこすり」の言葉はない。「日本で歴史小説と嫌韓本が人気を集めるワケ」bit.ly/1jZRebB
2014-05-24 17:04:26「世界のほとんどは親日国家だが、中国と韓国だけは強烈な反日国家。今月号の総力特集は、日本人の気持ちをストレートに表した『反日に決別、親日に感謝』」amzn.to/1lSjNvS PHP研究所も「こういう雑誌」出してるのか… バックナンバーの見出しもすごい。
2014-05-24 17:06:09「反日に決別、親日に感謝」「驕る中国・沈む韓国」「歴史を知らない中韓」「日本悪玉論のウソ」「『永遠の0』で敗戦史観を超えよ」… 気に入らない人間の悪口を延々と周囲に吹聴する粘着質な人は何人も見てきたが、その行為自体、自分がその対象に子供じみた対抗意識を燃やしている証しでしかない。
2014-05-24 17:07:24「中韓だけは反日だが、世界のほとんどは親日国家」と言われて信じる人は結構いるようだけど、現実には世界の多くの国民は、日本と隣国の区別がついてないし興味もない。W杯の前年に南アへ行った時も、サッカー好きの店員から「確かマンUに日本人がいたよね?」と言われた(それはパク・チソン氏)。
2014-05-24 17:08:44かつてJリーグの京都に所属したパク・チソン氏は、キム・ヨナ氏らと同じく「韓国スポーツ界でも寄付の動きが広がるように」と東日本大震災の時に率先して義捐金や応援メッセージなどをくれた一人。人間として尊敬できる人とそうでない人の境界は、国や民族の間でなく、一人一人の人間の間に存在する。
2014-05-24 17:10:07おっしゃる通りだと思います。ただ、過去の戦争や紛争を調べると、大衆レベルでの特定国への「憎悪の煽動」が、後に戦争や紛争の火種や燃料となり、理性的解決の障害となった例は多いです。一部出版界は、目先の利益のためにリスク無視で「危険な火遊び」をしているように見えます。@asilefor
2014-05-25 15:42:28街頭デモの参加者が「何々人を殺せ!」と繰り返し叫んでも、側にいる警察官は黙ってその人間を警護し、天皇の子孫がテレビで「あの国との関係はいくら悪化させてもよい」と喋っても、共演者やテレビ局は誰もそれを咎めない。それを「やっても許される行為」として、現在の小学生や中学生に見せている。
2014-05-26 17:10:31韓・中「解説本」続々刊行、ベストセラーも 反日感情の病理や国民性探る(産経)on-msn.com/1rJKSXW「現地の新聞報道などの事実に即して課題を浮き彫りにする本が多い」「日本にとって韓国は身近な反面教師」批判を受けて、これらは事実に即した解説本だと開き直っている。
2014-06-06 17:27:11「書いてあることは事実」という方便で、ヘイト本を正当化する論説を時々見かけるが、パーツとしての事実を恣意的に組み合わせて巨大な「隣人への憎悪」という怪物を作り出す手法は、20世紀だけでもナチスドイツを筆頭に、旧ユーゴスラビアやアジア・アフリカ諸国の内戦等、数多くの前例が存在する。
2014-06-06 17:28:23知れば知るほど…「嫌韓本」に学ぶ韓国対応法(産経)on-msn.com/1sFS2u9「韓国相手では、同じ地球人と考えずに、どこか遠い異星の宇宙人だと考えた方が対応法を誤らない」「国と国の関係も人間関係と同じで、知れば知るほど相手を嫌いになることもある」これが「学び」か?
2014-06-06 17:29:34ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会 賛同フォーム bit.ly/1oLvPcs 「私は、差別や憎しみを飯の種にしたくない」「私たちの愛する書店という空間を、憎しみの言葉で溢れさせたくない」(趣旨文より) 私も賛同しました。
2014-06-11 15:38:25国連の人種差別撤廃条約(1965年)は「人種的優越または憎悪に基く思想のあらゆる流布、人種差別の扇動」と「人種差別を助長し及び扇動する団体、及び組織的宣伝活動その他のすべての宣伝活動」を違法とし禁止すべきものとしている(前記フォーム)bit.ly/1oLvPcs
2014-06-11 15:39:41戦史/紛争史研究家。政治問題の分析記事も新聞・雑誌に寄稿。主な著書『「天皇機関説」事件』『日本会議』『戦前回帰』『【新版】中東戦争全史』。1999年から『歴史群像』誌に毎号寄稿中。著書一覧→ http://amzn.to/2cs7181 過去ツイート→ http://twilog.org/mas__yamazaki