【大幅追加】フランスでの極右台頭をどう見るか
EU議会選挙において、フランスでは極右政党が第一党になるとのニュースが世界中を駆け巡る。
[NHK NEWSweb] 欧州議会選挙 EU懐疑派が躍進 nhk.jp/N4DY6Ata《フランスでは極右政党「国民戦線」が国内最多の票を獲得して第1党になるのは確実な情勢で、ルペン党首が事実上の勝利宣言を行いました》#FuckFN #nopasaran
2014-05-26 12:28:04[BBC News] Eurosceptic 'earthquake' rocks EU elections bbc.com/news/world-eur… 「EU懐疑派の激震が欧州議会選挙を襲う」
2014-05-26 12:41:42[The Guardian] Nick Griffin concedes European parliament seat as BNP votes fall away gu.com/p/3pgnj/tw グリフィン「BNP支持者はかわりにUKIPの差別政策を選んだ」
2014-05-26 19:59:45[Daily Mail Online] Far-right National Front triumph in France as voters turn to extremists and anti-EU parties dailym.ai/Rq5pjn
2014-05-26 12:36:15↓欧州議会の議席を失ったため、ツイッター・ハンドルからMEPの文字を削除する方法を尋ねる英極右政党BNP党首ニック・グリフィン。BNP(イギリス国民党)は凋落したが、かわりに躍進したのは同じく極右政党のUKIP(イギリス独立党)。
2014-05-26 20:07:03これにフランス左派はどう反応したか、そこからの分析。
ツイッターほぼ見られないが、日曜に行われた欧州議会選挙でファシストの国民戦線がフランス代表の多数派(「第一党」)になったことへの「困惑」が多い。四割強の投票率。若者のうち三割がファシストに入れた。今後欧州議会で仏選出議員の三分の一はファシスト。
2014-05-26 23:52:25国民戦線は現党首のマリーヌ・ル・ペンになってから長らく過激な排外レトリックをできるだけ抑え、反グローバル・エリート、反ユーロ、働くフランス人の味方という路線で売ってきた。
2014-05-26 23:55:28左派(社会党)は政権についているし、80年代からSOS Racismeのような反レイシズムのストリート運動とつながっている。それでも、欧州連合という地域統合プロジェクトを新自由主義とは違うものとして肯定する仕方を見せられていない。
2014-05-26 23:57:43新卒が移民労働者と競わなければならない段階が来たとき、レイシストが規制緩和やグローバリズムの競争原理に対抗して「フランス人のフランス」「日本人の日本」と言い出したら、ただ反レイシズムというだけでは勝てない。
2014-05-27 00:03:06@yosuyosur 前におれが万国の労働者って話したら不毛な反応してきたインテリ自称左翼みたいなのがあれこれいたけど、あの文化はこういう結果見ても「排外愚か」系の嘆きと見下しだろ。運動変える話にならない。日本の民衆的な運動は愚弄する。そういうリベラルって趣味でしかない。
2014-05-27 00:33:00そのときには、狭隘で無知なナショナリズムを嘆きながら地域統合の肯定を押して"連帯しよう"とか言っても説得力がなくなる。アンチファがついててもどうしようもない。今回歴史的大敗を喫した仏社会党のように。あるいは同党につながるSOS racismeのように。
2014-05-27 00:08:07マリー・ル・ペンというファシストは、フランスの労働者を守り、彼らのためエリートに対して立ち上がる女神のように語る。その側面で戦わないといけない。仏社会党のレイシズム批判は、原因を見ない嘆きに聞こえる。対して国民戦線は差別と労働問題の結節を操作しつつ語る。そこを語った方が勝つ。
2014-05-27 00:15:09労働のレベルでの憤りを、なだめず、上品にせず、そのまま公正な社会のほうへ運動化する動きもないと、反レイシズムはいずれ大事な局面で負けてしまうんじゃないか。
2014-05-27 00:18:35フランス人は、国内は違う、欧州議会選挙は投票率も低いし仏文化をあらわす結果ではない、みたいに言い訳してるが、彼らは今回あきらかに負けた。欧州議会ではファシストの国民戦線がフランス選出の最大勢力となり、世界大戦の災いを二度と繰り返さないため続いてきた地域統合を21世紀に否認する。
2014-05-27 00:22:03国民戦線の候補に入れた人たちは馬鹿だしファシストだけど、もってる不満、不安、憤りは民衆的なものを含んでいる。公正な社会に向けて爆発させられたかもしれない。リベラルが民衆の新自由主義に対する憤りをナショナリズム懸念で「なだめ」続ける限り、思い切ったファシストに持っていかれる。
2014-05-27 00:38:10フランスでは右翼が「反エリート」を持っていった。日本でも「たかじん」の番組はyoutubeで見るにそれが基調に入っている。「この社会に責任を持たず、いざとなったら嘆いたり逃げたりできる賢しら共が、国を壊している」。
2014-05-27 00:51:56その憤りについてまで、昔からある反エリート感情だとか、無知だとか嘆いてみせる癖が、リベラルで教育を受けた人たちの一部に残っている。そういうことではもう何も対応できない。
2014-05-27 00:54:26憤りそのものは当然で、どこにどう向けるかが問題だろう。より正しくやれば、より激しく出せる。こっちこい、あいつらをドヤそうと言うべき場面もある。やりながら考えればいい。正しい運動はある。
2014-05-27 00:58:24ヘサヨリベラル的反差別・反植民地主義を粉砕して去年のうちに反レイシスト・カウンターが登場しておいてよかった。これをこのまま反ファシズムにつなげられる。ギリギリ間に合った。
2014-05-27 02:51:46というわけで、カウンターに知性がないとヘサヨリベラルから思われているのは、実は強力な武器なのであった。正しい方向に進んでいるという証拠。
2014-05-27 02:57:1870年代以降暴力から目を背けつづけてきたリベラルは、そろそろ暴力に真正面から立ち向かわなければいけなくなった。「シラケ世代」が40年かけてやっと終了したってことじゃないのこれ?
2014-05-27 03:01:39