小松崎拓男氏(金沢美術工芸大学教授)と樋渡啓祐氏(武雄市長)の武雄市図書館をめぐる意見と反論

小松崎拓男 金沢美術工芸大学教授 の武雄市図書館に対する意見と、 それに対する樋渡啓祐 武雄市長の反論
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小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

Art Critic,Curator,Former Professor of Kanazawa College of Art, / Art History,Contemporary Art,Media Art,Museum Study etc 元金沢美術工芸大学教授、元広島市現代美術館副館長、元ICC学芸課長…

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樋渡 啓祐 @hiwa1118

活力ある地方を創る首長の会、関西学院大学客員教授、ランナーなど。前武雄市長、元総務省課長補佐

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小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

アートフェア東京で見た羽永利和の記録写真、歴史的価値満載。ぜひオリジナルプリントを複数館で収蔵すべき。 とは言うものの、こうした収集に理解ある行政はあるのか。昨今の武雄市の図書館やエンタメに走るミュージアムでは期待できない。本来のアーカイブこそ本当の文化力ではないか。

2014-03-10 13:14:33
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

武雄市の図書館にいくら人が入ってもそれは文化資産ではない。なぜならそれは文化の消費でしかないからだ。エンタメに走るミュージアムも同様。文化や芸術の消費であって蓄積とは全く意味が異なる。こうした行為はやがて日本の文化芸術を疲弊させる。その時気づいても遅い。

2014-03-10 13:18:54
樋渡 啓祐 @hiwa1118

こんな論調が日本をダメにしていく。RT @takuokomart: 武雄市の図書館にいくら人が入ってもそれは文化資産ではない。なぜならそれは文化の消費でしかないからだ。エンタメに走るミュージアムも同様。文化や芸術の消費であって蓄積とは全く意味が異なる・・

2014-03-10 15:44:40
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

武雄市長から反論があったので一言。端的にいえば武雄市図書館は歴史に照らしても、図書館の機能から考えてもいわゆる図書館ではないということです。「武雄市読本館」「貸本館」などの名称に変え、図書館を名乗るのをやめるべき。全く図書館とは別種の、文化教育行政がやる必要のないレンタル業です。

2014-03-10 21:37:14
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

単なる貸本レンタル業を図書館とするから問題なのです。貸し出される本は貴重本や一般家庭では揃えられないような豪華本でもなく、また研究に必要な書籍でもありません。一般書店で入手可能な一般書が大半。多くは読み捨てらていくような類のもの。これでは書店業を圧迫しているだけに感じますが。

2014-03-10 21:43:52
樋渡 啓祐 @hiwa1118

@takuokomart こんな上から目線の論調が跋扈するから、図書館業界、出版業界が廃れていくんだよな。一度、実地調査来たらいかがですか?とはいえ、偏見と妄想に凝り固まっている御仁には厳しいと思うけどね。

2014-03-10 23:21:55
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

また武雄市長から反論が。もう一度言いますが、この武雄市図書館はもはや別種の業態です。文化資産を蓄積していく機能はありません。市民が読みたい本を税金で買い、民間企業がサービスを提供し利潤を上げる。消費的構造かつ量的経営。専門家としての司書の存在を徹底的に無視しています。

2014-03-11 00:04:18
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

本来図書館のマネージメントを担うべき図書館司書は指定管理者に雇われた非正規社員。また市の司書も正職員ではない。こうした雇用において専門家を軽視して、市民が楽しんでいるからよいとするのは文化や芸術の本質を見誤ります。数や効率、見かけのよさだけでは専門施設は評価できません。

2014-03-11 00:17:34
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

武雄市図書館、やはり従来の図書館の範疇に入らないのではないか。内容や目指すところを考えると「武雄市市民ブックサービスセンター」と呼ぶのがいい。業態としてはレンタル業である。市民が読みたい本をリクエストし、コーヒーを飲みながら落ち着いた環境で自由に読書する。決して悪くはない。1/8

2014-03-11 12:25:55
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

市民の要望に応える行政の在り方としてはある意味正しいと見えるかもしれない。 しかしこれは娯楽であり、消費である。自分の好きな本を楽しみとして読む。確かにこうした場を提供する役割を図書館が担っているのも事実である。だがそれは図書館の目的のひとつに過ぎない。2/8

2014-03-11 12:26:14
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

またこの消費的な行動は量的に評価される。貸出数や利用者数あるいは数を中心にしたコストパフォーマンスが基準だ。質や内容は問わない。つまり青エクもフーコーも一冊は一冊だ。こうした評価は図書館の評価としてはごく一面に過ぎない。3/8

2014-03-11 12:26:33
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

私の曾祖父は漢学者である。その曾祖父の集めた中国の書籍がある公立の図書館に文庫として残っている。おそらくは武雄市の図書館ではこうしたものは収集されないだろう。例えば市内の旧家から古文書や書籍が売り立てに出たとしても市の図書館でこれを買い取るような考えはないのではないか。4/8

2014-03-11 12:27:18
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

図書館の役割は多様である。専門的な必要から資料調査をしたり、文献の確認など図書館で調べたいことがある。作家の原稿や資料となる写真類、発行部数の少ない貴重書、絶版になった図書、市行政に関する資料、収集すべき書籍類はほとんど無限だ。5/8

2014-03-11 12:27:28
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

地方の中核図書館として、単なる読書施設だけではない、教育や文化に関わる地方文化のアーカイブとしての役割を果たすべきではないのか。利用者数の増加ということもよいだろう。しかしそれは質と内容を伴わない事項での評価でしかない。6/8

2014-03-11 12:27:55
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

税金を使うなら、消費的な目先の効果や利益ではない、地方文化のアーカイブ、すなわち文化資産を蓄積していく施設として図書館を運営する必要性と責任はないのか。今の武雄市の図書館は教育や文化とはいささか意味合いが異なる施設ような気がしてならない。7/8

2014-03-11 12:28:20
小松崎拓男 T.Komatsuzaki @平凡社『TOKYO POPから始まる』 @takuokomart

そしてようやく話はアートフェア東京の羽永利和のアートドキュメントフォトに戻る。武雄市の図書館のようなところでは収集しないだろうから、しかるべき志ある公立の美術館や資料館でぜひ収蔵して欲しいということである。8/8

2014-03-11 12:28:48
まとめ 佐藤賢一先生の蘭学館に関する議論に樋渡啓祐武雄市長が反論 電気通信大学で技術史を担当している科学史の専門家、佐藤賢一先生が武雄の蘭学館について発言したところ、樋渡啓祐武雄市長が反論を始めました。その顛末と周囲の反応のまとめです。 74384 pv 1102 53 users 63

--他の方々のご意見
http://togetter.com/li/640579

まとめたひと
高木一郎 @takagiichiro

Tカードで買い物をすると、誰が何処で何を買ったのか全部記録されて広告やDMに使われるということは知っておいたほうがいいですよ。周りに知らずに使っている人がいたら教えてあげましょう。