心理学を用いたやる気の出し方

レポート書くときモチベーションが保てない人の役に立てると思うわ。
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心理学たん @psycho_tan

お待たせしたわね。今から、やる気を出させる方法について解説するわ。特にレポートをやりたくないって大学生とかは、見て欲しいわね。

2013-12-21 20:45:37
心理学たん @psycho_tan

やる気は、心理学において「動機づけ」という言葉で研究されてきたの。この動機づけには、動因と誘因に分類されるわ。動因っていうのは自分の中にある欲しいって気持ちで、誘因は外部にある欲しいという気持ちを引き出すものよ。動因は内発的動機づけ、外因は外発的動機づけとも呼ばれるわね。

2013-12-21 20:46:11
心理学たん @psycho_tan

たとえば、勉強が好きで頑張ってるって場合は内発的動機づけで、勉強で1位を取ったら努力賞をもらえるから頑張るっていうのは外発的動機づけって言われるのよ。

2013-12-21 20:46:46
心理学たん @psycho_tan

動機づけには、やれるっていう自己効力感を高めるのも大切よ。バンドューラ(1977)は、自己効力感を高めるためには①功体験をすること、②他人が成功するのを見て自分もできそうだと感じること(観察学習)、③「君ならできる」と他人から説得を受けること、でも言語説得だけだと効果は薄いわ

2013-12-21 20:47:33
心理学たん @psycho_tan

リラクセーションなどで情動をコントロールすることを挙げてるわ。お酒などでテンションを上げるのも情動をコントロールすると言えるわね。これらを上手く活用して自己効力感を上げることで、強い動機づけに結び付けることができるはずよ。

2013-12-21 20:47:55
心理学たん @psycho_tan

周りの人は、褒めることも大切ね。褒められることで、有能感を高め、その子自身にやりたいという動機を持ってもらうきっかけになるのよ。逆に、子どもが何をやっても無関心でいることは、子どもの意欲低下につながってしまうのよ。

2013-12-21 20:48:52
心理学たん @psycho_tan

自分自身のやりたいという感情を高めるには、自分自身の主体性を感じること、上手く出来ていると有能感を持てることが大切よ。

2013-12-21 20:49:52
心理学たん @psycho_tan

それと、成功したときや失敗したときの原因をどこに求めるか(原因帰属)も大切なのよ。ワイナー(1979)は、成功や失敗の原因を内的な物か外的な物か、変わりやすいかどうか、自分でコントロールできるかどうかで分類したの。

2013-12-21 20:50:21
心理学たん @psycho_tan

ワイナーの理論によると、失敗したとしてもコントロール可能で変化可能でき内的なその時の努力に帰属することが大切ね。無気力になりやすい人は、成功はコントロール不可で変化しやすく外的な運に、失敗はコントロール不可で変化し辛く内的な能力に帰属する傾向があるそうよ。

2013-12-21 20:50:47
心理学たん @psycho_tan

また、学習理論からはオペラント条件付けの考え方があるわね。これは、自発的にした行動(オペラント行動)の後の結果によってその後の同一行動の生起回数が変化することよ。行動を増やす要因を強化、減らす要因を罰と呼ぶの。強化には賞賛や賞品、罰には叱責や無視されるなどがあるわ

2013-12-21 20:51:41
心理学たん @psycho_tan

また、間欠強化といって同一行動に対して報酬を出したり出さなかったりする強化もあるわ。この方が、通常の強化より行動の生起回数は増えやすくなるのよ。ギャンブルなんかがこの理論の応用といえるわね。 それと、自分で自分を褒めるのも大切よ(自己強化)

2013-12-21 20:52:27
心理学たん @psycho_tan

それと、何かをするときはスモールステップの原則も大切よ。例えば、レポートを書き上げるっていう最終目標のためには、1日目:参考文献を探す、2日目:半分書く、といった感じね。また、いつまでも終わらないと感じるとそれが罰になってしまって書く行為自体が減ってしまうの。

2013-12-21 20:53:06
心理学たん @psycho_tan

立てた目標は、達成するごとにチェックしていくことで達成度を視覚的に捉えられるようにすることも効果的よ。

2013-12-21 20:54:19
心理学たん @psycho_tan

簡単で書きやすいところから書けばいっぱい書けたという爽快感が得られる(強化)からいいわ。そして、レポートを書き終わったら自分を褒めたり、ご褒美にケーキを食べるのもいいわね。

2013-12-21 20:55:42
心理学たん @psycho_tan

て感じかしらね。まとめると、自分はできるという経験を積んでいくこと、やりたいという意欲を高めるためには自分で自分にご褒美を与えることってことになるわね。

2013-12-21 20:57:21
心理学たん @psycho_tan

付け加えるなら、目標は適度な物が好ましいわ。難しい事をいきなりやろうとしてもできないし、失敗を続けると学習性無力に陥る可能性があるもの。

2013-12-21 20:58:30
心理学たん @psycho_tan

今回は、できるだけ実生活に沿ったもののみを書いてみたわ。教師とかの目線だと、もっとできることはあるのだけど…。興味のある人は、『伊藤崇達(2007).やる気を育む心理学』を読んでみてちょうだいね。

2013-12-21 21:02:00

参考文献

やる気を育む心理学

伊藤 崇達

まとめたひと
心理学たん @psycho_tan

心理学について幅広い内容を呟く学術たんです。不定期で、1つのテーマについて詳しく解説します。特に関心があるのは、社会心理学、心理言語学、認知心理学、臨床心理学、ポジティブ心理学、ヴィゴツキー学派です。4月よりフォロー返しは、心理学関連の方と学術たん仲間の方に限定します