【情報過多】「ボクの彼女は発達障害」と「マスコミの情報処理能力の劣化」の接点【選択肢の簡易化】

くらげさんの「ボクの彼女は発達障害」を読んで、なんでか「マスコミはなぜ間違えるのか?」に関するインスピレーションを得たので、なんとなく考えてみた。 色々なものが混ざっていました。
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きっかけはこの本でしたヽ(´∇`)ノ

ボクの彼女は発達障害
くらげ (著)/寺島ヒロ (漫画)/梅永雄二 (監修)
http://www.amazon.co.jp/dp/4054057063
聴覚障害者のくらげさんと発達障害者のあおさんの日常をまとめたコミック+文章の読み物です。

ボクの彼女は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

くらげ,寺島ヒロ,梅永雄二

加藤AZUKI @azukiglg

夕方、くらげさんの「ボクの彼女は発達障害」を読んでいて、実は色々本筋と全然違うことを考えていた。

2013-09-13 02:36:19
加藤AZUKI @azukiglg

「ボクの彼女は発達障害」は、聴覚障害者のくらげさんと発達障害のある彼女さんの日常をコミカル描いたもげろ本であるのだが、その中に、「発達障害、ASDなどの人は、選択肢が山のようにあると、ナニを選んでいいか分からなくなる(意訳)」というような指摘というか気付きがあった。

2013-09-13 02:37:56
加藤AZUKI @azukiglg

先の作中では、「故に、発達障害がある人は【選択しなければならない機会をできるだけ減らそうとする】や【曖昧な表現を避けて、要点を箇条書きにする】【それを筆談などで伝えあう】といった、ある種の「情報過多に対する対応策」が触れられていた。

2013-09-13 02:39:23
加藤AZUKI @azukiglg

比較的健常よりな人間は、数量が明確に指定されない曖昧な表現、例えば「ちゃんとしろ」「そこそこにやれ」「もっと普通になれ」を、それぞれの尺度に引き合わせつつ、「まあ、こんなもんでいいだろ」と判断し、間違ってたら後でちょこっとすり合わせたりなんかして事なきを得る。

2013-09-13 02:40:40
加藤AZUKI @azukiglg

だけど、発達障害/ASDなどの人はそういう「曖昧な尺度」を「自分なりに解釈」して「違ってたらこっそり修正しとく」というのができにくいので、「明確な数量」「明確な指示」が必要になったりする場合もあるらしい。そしてこれは、その障害を持つ側の人が「努力で直す」ことはできないらしい。

2013-09-13 02:42:15
加藤AZUKI @azukiglg

故に、作中ではくらげさんがあれこれと工夫をしたり配慮をしたりする様を、おもしろおかしくもぎたくなるような感じに微笑ましく描かれている。うん。くらげさんもげろ。

2013-09-13 02:42:56
加藤AZUKI @azukiglg

で。今の「発達障害者は選択が難しいから、選ばせる側の介助者の工夫が必要」の話からがらりと変わって、しかし今の「気付き」を頭の隅っこに置いた上で、「なぜマスコミは、一次ソースから取材した話を間違えて報道するのか?」に転がります。

2013-09-13 02:44:13

マスコミはなぜ間違えるのか?(´・ω・`)

加藤AZUKI @azukiglg

例えば政治家の演説とか講演の類いなんかで、前後の文脈を見れば絶対に間違えそうにない話を、一部分だけ切り取って間違えて報道したりとか(先の麻生発言もそうだけど、多くの場合それは失言に仕立てられる)、検証データがはっきりあるのにデマのほうを伝えたりとか。

2013-09-13 02:45:38
加藤AZUKI @azukiglg

これらについて、「マスコミは悪意を持っていて、正しい答えを知っているのにわざと間違った答えのほうが売れるから、間違いと分かった上で確信的にデマや誤報を流しているのだ」という解釈がある。まあ、解釈というより、「悪人は悪であってほしい」という希望的観測wでもあると思う。

2013-09-13 02:46:43
加藤AZUKI @azukiglg

僕も「あの人らも商売でやってるので、皆が読みたいと思ったものが正しい情報じゃなくて【不安を叫んで怒り狂いたい】だったら、売れるものを作って配ったほうが儲かるものねえ」という感想を言うことがあるけど、これだって「悪人にも都合や正義や言い分はある」程度のフォローでしかない。

2013-09-13 02:47:59
加藤AZUKI @azukiglg

で、実際はそういう「恣意的な悪意」や「売らんかなのビジネス」ということ以外に、「直接の取材者、記者、取材原稿にGOを出す上級の編集者、デスク、編集長、局長などの管理職編集者」などに、致命的に能力が足りない(知識がない、理解力がない)のではないか、という。

2013-09-13 02:49:45
加藤AZUKI @azukiglg

これは、「高度に社会が複雑化し、様々に分化し、狭く深い専門が何層にもできあがっており、それらについての門外漢である記者・取材者やその上級管理職編集者が、全てを網羅できるほどに博学博識でいられない」ことによって起きているのではないか、という指摘がある。

2013-09-13 02:50:50
ふぃずばん @fizzbang_alvitr

@azukiglg せめてそのくらいには「有能な敵」であってほしい、という願望もあるかもしれませんw 商売すら考えてない、その場のウケだけ狙ってやってるとか思いたくもないですし。

2013-09-13 02:51:42
加藤AZUKI @azukiglg

実際、世の中は難しくなり、過去の時代に比べて格段に「専門誌」も増えた。【ニュースがなぜニュースであるのか】は、それがニュースであることの前提に関する知識とニュースで起きていることへの理解、さらにその後に起きるであろうことへの連想力の全てが揃わないと、ニュースとして報じられない。

2013-09-13 02:52:15
加藤AZUKI @azukiglg

平たく言えば、記者・取材者というのは「門外漢」であり「専門家」ではなく、まして「研究者」でも「識者」でもない。インタビューや記者会見なんかで記者が質問する様子を我々は見る機会が増えたが、「そもそも質問が的外れすぎる記者」のなんと多いことか。

2013-09-13 02:53:53
加藤AZUKI @azukiglg

そんだけ不勉強な記者・取材者が多いのだ、とも言える。インタビューに行くのにそのインタビューイの本の一冊も読んでない、功績のひとつも調べてない、調べたけど「全然理解できてない」の状態で、もっと分かってない上級管理職編集者の作ったペーパー握って質問にだけいく。

2013-09-13 02:55:16
加藤AZUKI @azukiglg

そんなのが取材してたら、「自分がナニを取材しようとしていて、自分が質問しているのが何の専門家で、自分が質問している内容がナニを意味するのか?」などわかんなくて当然だろう、と。そんな取材者が書いた記事が頓珍漢になるのは当たり前だよなあ、と。

2013-09-13 02:56:40

科学者に聖人みたいな対応しろ、とかの話とも繋がります(・ω・)

加藤AZUKI @azukiglg

彼らがそういう「事前勉強」ができていない最大の理由は、まず好意的に言えば「多忙だから」。現代はニュースが多すぎ、専門分野が多すぎ、それらの全てをフォローなどできもしないのに、しなければならない。当然、分からない事はどんどんスタックしていくけど、時間が足りなくて追いつけない。

2013-09-13 02:57:43
加藤AZUKI @azukiglg

だから、良く分からないことについては「こうあってほしい」という願望を先に立てて、そこから都合のいいものを拾うことになる。よく取材を断った人の話なんかも漏れ伝わってくるようになったけど、だいたい「既に結論とシナリオはあるんで、迎合してコメントしてください」と言われて断った、ての多い

2013-09-13 02:58:32
加藤AZUKI @azukiglg

一昨日くらいから話題になっている「科学者は聖人として耐えなきゃいかんのか?」みたいな話とも繋がってくるんだけど、「取材者が多忙で不勉強なのは直らないんだから、一次情報を流す政治家、官僚、科学者、その他の一次ソースが、取材者が間違えないように丁寧な説明をすればいい」って意見がある。

2013-09-13 03:00:09
加藤AZUKI @azukiglg

まあ、そんなのが全ての一次ソースになっちゃう人にできりゃいいんだろうけど、3ツイ以上の連投は長文だから読めねえとか、140字のTwitterですら意味が通じねえなんて人は全然珍しくない。それらの人にも分かるような、「正確で丁寧で根気強い説明」が誰にでもできるかつったら、無理だ。

2013-09-13 03:01:40
まとめたひと
加藤AZUKI @azukiglg

安全保障趣味者。 平和を希求するより安全を確保するほうが現実的。 全ての理想はコストに見合う範囲でなら実現を願うべき。 分を知り、身の丈に合うことをしましょう主義者。 集合知と猫の下僕。 Tweetの利用はご自由に&計画的に。