漫画家志望者あるある１

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある イントロが長い。 漫画家志望者の作品の９割はイントロが長いです。もしくは情報過多になってます。 自分の作品が面白いか不安で色々付け足したくなる気持ちはわかるのですが、そこは我慢して早く話を進めた方がよいです。自分の小ネタに余程自信があればまた別ですが。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 会話の練習を全くしていない。 よく考えると、漫画の文字ってセリフかモノローグです。みなさん絵はあんなに練習するのに、会話文の練習を全くしていない！ 会話文ってホントはそのキャラクターのキャラ性を出せる一番のチャンスなのに。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 会話文の練習方法 みなさん普段日常生活で会話をしているから？ でもエンターテイメントの会話文と日常会話って全然違うからね。 ぜひ、会話文の練習をしましょう。 例えば、昔好きだった子と偶然会ってカフェでお茶とか、シチュエーションを決めてやるとよいです。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある チャンスで力を発揮できず。 僕たちは当面は商業誌での受賞や読み切り掲載を目指します。受賞すると担当さんが褒めてくれて「もっと良いものを作りましょうね」と言われます。それをプレッシャーに感じて普段の力を発揮出来ずにグダグダになる生徒を沢山見てきました。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある チャンスをものにしよう。 そういうチャンスをものにするために、プレッシャーがかかっていない今から、チャンスが来た時のための準備をしておきましょう。具体的には、「面白い」企画を３本ぐらい用意しておく。受賞したら、すぐに次の作品を描くのが成功の近道です。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 「濃すぎる」は名誉な失敗。 漫画家志望者の原稿は、プロのそれに比べて「薄い」です。持ち込みに行って、プロの編集者に「濃すぎます。もうちょっと薄くして」と言われるのは大変名誉な失敗です。ぜひ、「濃すぎる」原稿を作りましょう！キャラとか、セリフとか。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 一度は濃すぎる原稿を作ろう この１０年間で、編集者に「濃すぎるね、これ」と半笑いで言われた原稿は３本です。多分生徒と５０００本ぐらい作ったので、５０００分の３本です。みなさん、ぜひ一度自分の殻を破って編集者が笑っちゃうぐらい濃い原稿を作ってください！

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある ネームまで描いて確かめる。 居酒屋で友達に話していた時は面白かった漫画のアイデアなのに、実際に描いてみたら全然面白くならない、というのはよくあります。そもそもの企画が悪かったのか、構成が良くないのか、演出がまずかったのか、それはケースバイケースですが、

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 誤差を確認する 何かがダメなので面白くならないのです。あ、キャラクターがダメって事もよくありますね。重要なのは、何がダメだったのか確かめる事。プロは「面白い」と思ったものを、そこそこには面白く仕上げる技術があります。そのためには、思いついたものを

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 必ずネームまで 必ずネームまでは仕上げる事。プロじゃないんだし、いいじゃないですか。面白くなくても。大事なのは、自分的に面白いと思ったはずのものが面白くならなかったという事実と、原因の分析。そのためには、思いついたものを必ず形にする必要があります。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある しゃべり過ぎない あ、あと、居酒屋でしゃべり過ぎない方が良いです。面白いと思った企画は何人かに話してみて、当たりをつけたらあまりべらべらしゃべらず家で黙々と描いた方がよいです。しゃべり過ぎるとそれで満足しちゃうし、面白さの熱量が逃げてしまうので。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

僕のいるかＭＢＡの基本コンセプトは、僕たちは専業作家ではないので、３６５日漫画だけを描いていられる状況じゃない。家族が病気になったり、仕事が忙しかったりする時はそっちを優先させるべき。でも、辞めない。状況が許せば自分に厳しく漫画を描く、です。だからお月謝制で休会もありです。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

僕は創作者としては残念ながらあんまり才能がないし、２０代は専門学校でストーリーを教えながら小説を書いていたのだけれど、これが見事なまでに結果が出ずほとんど誰にも読んでももらえず代々木で放置プレーにあってました。だから結果が出ていない漫画家志望者がどれだけ不安で孤独かはすごくわかる

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

だから、いるかＭＢＡはそういう創作者の基地にしたいんです。サークルに入っていない漫画家志望者は基本的に点で存在しているので、ものすごく孤独で不安だと思うんです。そういう人たちが安価で継続して学んだり創作に励める場を作りたいです。 そういう意味で、僕に創作の才能がなくてよかったと

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

思っています。僕なんて創作のデビューは３５歳だからね。それでも、創作を続けていたら結果が出た。 だから、みなさんにもぜひ創作を続けて欲しいんです。多少絵柄が古くても、ホントに良い人間ドラマを描ければ、必ず感動してくれる人はいます。 だから、続けましょう。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 目が肥えているので描けない 漫画がよく読める漫画家志望者って案外作品が完成しない人が多い。作品がよく読めるもので、自分の作品がいかに拙いか見えてしまうから。そりゃベテランのすごい作家さんに比べたら拙いかもしれないけど、１作描かないと２作めはないからね。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある フルコースを描くと６０〜７０ページかかる。 主人公が誰かに出会い、仲良くなり、恋や友情が芽生え、それが深まり、すれ違いがあり、和解(恋の成就)するまでをショートカットなしにちゃんと描くとだいたい６０〜７０ページになります。この数字覚えておいて！

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある いかにショートカットするか なので、短編漫画の場合、その主人公の感情の流れをいかにロストしないで読者にちゃんと伝え、なおかつショートカットをするかがとっても大切になります。なので、出会いのシーンってすごく大切だけど、イントロでやるより回想でやった方が

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 構成って楽しい。 効率的です。だから、構成が大事なんです。６０〜７０ページの内容をいかに３２ページでまとめるか、腕の見せどころです。って考えると、構成って楽しくないですか？無駄ゴマ、無駄なセリフを１つも出さず、完璧な構成を目指しましょう！

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある ページの長さと物語構成要素の数 がっつりエロシーンやバトルシーンがある漫画を除くと、短編漫画のページ数と物語構成要素(エピソード)の数はほぼ決まっています。 １６ページは９段落 ２４ページは１１段落 ３２ページは１３段落 ４０ページは１５段落 です

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある 構成の時に数合わせをする。 この対比関係は、僕自身も、いるかＭＢＡの生徒も実際にやっていてページぴったりのネームが切れるのでほぼ間違いない数字だと思います。なので、みなさん覚えておくとプロットが大変作りやすくなります。例えば、２４ページ漫画を作る場合。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある イントロから順番に作らない。 構成要素は１１個です。僕の場合は見開きのノートに、確定しているエピソードを置いて行きます。イントロから順番に置く必要はありません。例えば山場が確定している場合は山場をノートに仮置きします。まだ、数字は付けません。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある ページぴったり 中盤で面白い小ネタがある場合はそれも置いておきます。１１分の７個ぐらいが出揃ったら、それに順番を付けて並び変えます。それを眺めて、残り４個の足りないエピソードを考えて埋めて行きます。そうすると、ページぴったりのプロットが完成します。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある プロットを作る時は演出を考えない。 このやり方がよいのは、物語の要素を並べるだけなので、プロットを作る時に演出(セリフとかコマ割りとか)を考えないでプロットに集中できるところです。骨を並べるだけなので、出来るだけ短い文章を並べると良いと思います。

田中裕久@マンガ教室代表・マンガ編集者 @Hirohisatanaka

#漫画家志望者あるある アイデア初稿 脳内にあるモヤモヤしたアイデアをノートに起こすだけなので、これぐらいざっくり行きます。 http://t.co/olILniaHdg