福島県飯舘村のコブガタアリタケ
福島県飯舘村のコブガタアリタケ(Оphiocordyceps pulvinata)。 #珍菌。1986年、同村で発見された冬虫夏草属の珍種。小枝に噛みついた状態のムネアカオオアリの首(胸部結節)に襟巻を着けたようにキノコを生ず。 (続 http://t.co/bRs7q72LBr
2013-05-01 20:21:07#珍菌、承前) 発見のあと20年近く、見つからなかった 。しかし、2006年夏になって、飯舘村内で突然、大量発生が確認され、以後も毎年みられたものの、一昨年の3・11に伴う原発事故で、同村は計画的避難区域(その後、発生地は居住制限区域)となり、観察できなくなった。(続
2013-05-01 20:22:02#珍菌、承前) ほとんど飯舘村特産種といってもよいほどごく限られた発生。また、アマチュアの発見だが、新種記載は日本の研究者ではなく外国人研究者の手でなされた。さらに、ほぼ同じ形態でも、二次胞子分裂の有無で、別種が混在した発生がみられ、環境・生熊、研究などで数奇な運命をたどる。(了
2013-05-01 20:25:16【参考】
※写真は、オリジナル版著作権者の許可を得て、トリミングなど加工してあります。
※参考文献:日本冬虫夏草の会会誌№31(2011・8・1)所収、同会会長・金城典子氏「第31号発行にあたり」
福島県阿武隈山地のセンボンキツネノサ力ズキ
原発事故にさらされ、数奇な境遇に生きる希少キノコ、 #珍菌、福島県阿武隈山地(浜通り)のセンボンキツネノサカズキ(Microstoma aggregatum)。 写真は原発事故前に撮ったもの。(1/5続 http://t.co/mQVOsjlkcV
2013-05-04 20:43:28#珍菌、承前)原発事故前と後の実情や発生環境、希少性などは、こちらが詳しい http://t.co/nxvx1yJ5Zo 「きのこ雑記」 http://t.co/Lgy59XCvYG 「千 葉 菌 類 談 話 会 通 信 28 号 / 2012 ・3 」(2/5続
2013-05-04 20:45:07#珍菌、承前)冬虫夏草菌以外に関心はなかったが、林の中で、このキノコと出あったときは、その神々しさにみとれた。発生地の村は、原発事故前、「きのこ狩り」で多くの人が訪れた。「マツタケ名人」がいた。マイタケ原木栽培を地域産業に、と取り組んでいた人たちも。菌類研究者も訪れた。(3/5続
2013-05-04 20:46:31#珍菌、承前)キノコが村を支えるひとつになるかもしれなかった。センボンキツネノサカズキは、心なき採集者もきたが、これを見つけたら、採らずにそっとしておく、が地元きのこ愛好者の不文律。キノコ活用と希少種の保護を共にめざす、その歩みは、原発事故で消えた。再び、も見えない。(4/5続
2013-05-04 20:47:38#珍菌、承前) 「きのこ雑記」(Asaiさん)の言葉を借りる。「皮肉なことに、原発事故ゆえにこの一帯の自然環境が保全されて、人の手による荒廃からは免れることになる。人々が安心して山にはいりきのこ狩りなどを楽しむことができる日がくるのは何十年先になるのだろうか」(5/5了
2013-05-04 20:48:29第1回珍菌賞その後
原発事故にさらされた冬虫夏草・コブガタアリタケ、奇少きのこ・センボンキツネノサカズキの私のツイート(http://t.co/N6qYG1aokA)が第1回珍菌賞の選考対象に。RT@Mycology_Japan ポスター http://t.co/YuT5Vl1vlo
2013-06-09 09:14:34承前)一個人ですが、福島の菌類の一端を知ってもらう機会をつくってくださった菌学若手の会@young_mycol、および日本菌学会@Mycology_Japanなど関係者のみなさまに感謝いたします。
2013-06-09 09:24:26珍菌賞の報告記事をハフィントンポストさんのブログに書かせていただきました.→珍奇な菌類"珍菌"の日本一が決定!― 第一回日本珍菌賞 ― http://t.co/BqOVJXZvmE @HuffPostJapan
2013-06-13 17:50:20福島のコブガタアリタケ、センボンキツネノサカズキ(http://t.co/WG0qB6w1zd)は、珍菌賞の「最終的に34種の珍菌賞候補(粘菌や卵菌含む)がエントリー」のうち、4位、5位だった、と知る。→http://t.co/V8e42hXl1u
2013-06-14 08:07:47まとめ・丸山賢治……新聞記者を経て、現在農業手伝い。「おこめつくり隊遠野」呼びかけ人。冬虫夏草に関心あり。 「おこめつくり隊遠野」は、福島県いわき市遠野町地区で、農薬不使用、有機肥料による「お布団農法」(水稲布マルチ直播有機栽培)でコメづくりに取り組んでいます。ブログhttp://www.okome-tono.com/blog/