GJ部の話をしよう

今井哲也 @imaitetsuya

GJ部の話をしよう 世界平和のために

今井哲也 @imaitetsuya

GJ部の面白さの正体は｢パーソナルスペースの侵食｣だと思うんですよ。物理的にだったり精神的にだったりするけど、ふと男の子と女の子の距離が近くて｢近っ！｣てなる瞬間をひたすら切り取るアニメ。ほんとに、ひたすら、それにまつわる話しかしてないの。Gj部。

今井哲也 @imaitetsuya

｢目を見て下の名前を100呼ぶ罰ゲームの話｣｢肩を揉む話｣｢髪をブラッシングしてあげる話｣｢普段そんなキャラじゃない子にその場のノリで背中を蹴られる話｣｢全員からモテてるかのように扱われてからかわれる話｣｢泣き出して止まらなくなってしまった子が泣き止むまでずっと待っててあげる話｣

今井哲也 @imaitetsuya

ほんとに、延々、ひたすら、ずっと、こんな話ばっかやるの。ほんとに。観てて落ち着かないっていうか、ムズムズするというか、もう、なに、あの、アアアア！！ ってなる

今井哲也 @imaitetsuya

わりと真剣に思うのですが、これちょっと稀にみる変態アニメですよ。ほんとにマジで、脇目もふらずにひたすら｢男女の距離が近い｣っていうお題の積み重ねしかしてないんですよ。ストライクウィッチーズのほうがまだ客に媚びてたよ。

今井哲也 @imaitetsuya

｢でね、GJ部の話の続きですけど｣｢まだあるんですか｣｢うん｣

今井哲也 @imaitetsuya

GJ部はとにかく、｢男女の距離が近い｣｢パーソナルスペースがピンチだ｣というシチュエーションへのフェティシズムを延々批瀝して他を一切省みない、という、なんというか天元突破グレンラガンとかと同ジャンルの変態アニメだと思うんですね。これほんとすごいですよ。

今井哲也 @imaitetsuya

でね、Gj部のなにがすごいって、この｢近っ！｣が発生するのが、偶然とか事故とかではないんですよ。ハーレムラブコメ的なドッキリイベントとかラッキースケベとかの話｢ではない｣んですよ。

今井哲也 @imaitetsuya

たとえば『インフィニット･ストラトス』とか、『この中に一人、妹がいる！』とかを思い浮かべると分かりやすいんですけど、ラブコメのテンプレとしての｢うっかり男女の距離が近づく瞬間｣って基本的に事故か、ヒロインの頭がおかしくて過剰にグイグイ来られた結果かなんですよね。

今井哲也 @imaitetsuya

こう、着替え中の部屋にうっかり入っちゃうとか、転んだ拍子にえっちな体勢でもつれ合っちゃうとか、もっとベタベタな例でいうと、それこそ落として散らばったプリントを拾ったり、図書室で偶然同じ本に手を伸ばして｢あっ･･･////｣っていうアレですよ。アレ。

今井哲也 @imaitetsuya

あるいは、ISのラウラとか中妹のヒロイン全般とか、それをちょっと方向性を変えてぎりぎりリアルな方向にチューンナップした氷菓の千反田えるみたいな、距離感がおかしいヒロインの存在が状況を引っ掻き回すタイプのアレ。もちろんアレはアレで男の子の夢とロマンなのでいいんですけど。

今井哲也 @imaitetsuya

けど、GJ部の変態性の極まってるところはまさにそこで、そういうありえないラッキースケベには一切興味を示さないんですよね。GJ部女子とキョロの距離感ってすげえ普通なんですよ。なんとなく同じ部活にいる、ただのクラスメイトとほとんど変わらない普通の高校生同士。ラブコメのラの字もない。

今井哲也 @imaitetsuya

けど、そういう距離感の部長と、ぼんやり雑談してるうちに気づいたら｢この小説にはキスシーンがあるかないか｣の話になってるっていう。このアニメが切り取るのはそこですっていう。なんだよそれ！！ マニアックすぎるよ！！！

今井哲也 @imaitetsuya

｢電車が目的地に着いたので続きはまたあとで｣｢まだあるんですか｣｢あります｣