「安全・安心」に関する平川秀幸氏と島薗進氏の対話
- karitoshi2011
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.@Shimazono 以前にも呟いたことあるのですが http://t.co/vXqKhuRb 政策分野での安全安心言説は92年の国民生活審議会答申『ゆとり,安心,多様性のある国民生活を実現するための基本的な方策について』 に遡れます。http://t.co/pAz5McLM
2012-08-09 13:39:38続)つまり、科学的・工学的処理に還元できないリスク問題の次元(所謂トランスサイエンス)をデモクラシーの回路に付すのではなく、リスコミに関する心理学や技法、リテラシー啓蒙による「人心操作」というテクノクラティックな操作主義で置き換えてしまう発想です。@Shimazono
2012-08-09 13:53:51続)そういうテクノクラシーの傾向・衝動が、科学・工学プロパーだけでなく行政でもとても強くあります。これはどこの国も同じなのでしょうが、欧米の場合(国にもよりますが)は他方で民主主義の原則論が強いので多少牽制されますが、日本はそこが容易に抜け落ちてしまいます。@Shimazono
2012-08-09 13:59:501【安全安心言説】ご教示謝謝。@hirakawah以前にも呟いたことあるのですが http://t.co/qHkmy5iV 政策分野での安全安心言説は92年の国民生活審議会答申『ゆとり,安心,多様性のある国民生活…について』 に遡れます。http://t.co/LU2d5WOJ
2012-08-09 15:29:362【安全安心言説】昨年4月にすでに問題提起されていたのはさすがです。ただ92年の文書は豊かさの指標として、また未来への「安心」という文脈で、まだ政治操作的な含みが少ないかと。リスク回避にかけるコストを減らそうという問題意識が出てくるのはこの時期以降かしら?@hirakawah
2012-08-09 15:30:373【安全安心言説】高木仁三郎の指摘は原子力について明快で、安全・安心をセットにするのが日本独自と思ってましたが、加藤尚武氏の本はそれを明確に論じているので参考になりました。いかにして日本でこのレトリックが力をもつに至ったか、海外とどう違うのか、知りたいです。@hirakawah
2012-08-09 15:30:544【安全安心言説】2001年に安全安心科学アカデミー成立http://t.co/aYhgYUM3 放射線防護の分野での政治操作的背景が直に読み取れる団体。リスクコミュニケーション論が台頭してくる時期でもありますが、日本ではリスコミ論も安安論を組み込んでいく?@hirakawah
2012-08-09 15:33:025【安全安心言説】以下、明快なご指摘で納得です。@hirakawah科学的・工学的処理に還元できないリスク問題の次元(所謂トランスサイエンス)をデモクラシーの回路に付すのではなく、リスコミに関する心理学や技法、リテラシー啓蒙による「人心操作」…で置き換えてしまう発想
2012-08-09 15:33:306【安全安心言説】以下も仰せのとおりかと。@hirakawahそういうテクノクラシーの傾向・衝動が、科学・工学プロパーだけでなく行政でもとても強くあります。これはどこの国も…欧米…は他方で民主主義の原則論が強いので多少牽制されますが、日本はそこが容易に抜け落ちてしまいます。
2012-08-09 15:34:117【安全安心言説】放射線健康影響の関係者が「安安論」に深く関わってきた経緯と理由はよく知られていないかと。菅原努氏、山下俊一氏、中川恵一氏、安安アカデミーにずらりと名前が並ぶ専門家群が「安安論」に深く関与しており壮観です。その延長線上に長瀧座長の懇談会。@hirakawah
2012-08-09 15:35:078【安全安心言説】また、中谷内一也氏や村上陽一郎氏が安安論に無批判なようですがどう理解すればよいのか?他方、環境リスク論の専門家たちはどういうスタンスを取っているのか?公害訴訟で切り拓かれてきた地平と余りに異なる議論が急速に広められてきた印象があります。@hirakawah
2012-08-09 15:35:539【安全安心言説】ちなみに長崎大学グローバルCOE「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」の拠点リーダーは山下俊一氏で『リスクコミュニケーションの思想と技術』『リスク認知とリスクコミュニケーション』の冊子(合冊版も)刊行。電中研、放医研等の関係者も参加。 @hirakawah
2012-08-09 15:52:26.@Shimazono お返事ありがとうございます。この件は04年11月の現代思想に「科学技術ガバナンスの再構築 ―〈安全・安心〉ブームの落とし穴」という雑文を書いたこともありました。ちょうど安安懇談会報告が出た半年後で、そのテクノクラティックで非民主的な発想を批判したものです。
2012-08-09 17:37:18続)ご指摘の通り92年の文書にはまだ操作主義的意図はないですね。それが入ってくるのは95年以降、やはりもんじゅ事故やJCO臨界事故を契機に原子力関係者がリスコミに乗り出してきたことが大きいのかなと考えています。 @Shimazono
2012-08-09 17:40:53続)では、なぜ日本ではそうなってしまったかは、いずれちゃんと歴史研究しないといけないのですが、一つには科学技術政策の中心が旧科技庁系であったことや、文科省等の各種審議会の委員に、デモクラティックなセンスを持った人が少なかったというのはあるかと思います。@Shimazono
2012-08-09 18:00:22続)ちなみに英国では2000年当時の政府の首席科学顧問だったロバート・メイ卿が「(遺伝子組換え作物についての)論争は安全性に関するものではなく、どのような世界に生きたいと欲するかというはるかに大きな問題に関するものである」と述べていますが・・ @Shimazono
2012-08-09 18:03:57続)そのような結果として、専門家のパターナリズムと行政のテクノクラシーがマッチした状態が続き、リスク問題が科学と民主制・公共性ではなく科学と心理学の問題=安全・安心論として語られ定着するのを許したのではないかと思われます。@Shimazono
2012-08-09 18:09:34福島原発事故から、2011年夏に自主避難して札幌に。 区域外避難者として、健康被害防止と、放射性物質に対する防護を中心に呼びかけます。 2011年、一度ツイッターを止め(させられ)ましたが、まとめ作成からツイッターに復帰。 原発事故に関する情報隠蔽、健康被害に関する過小評価への疑問提示、「除染」による無謀な「前進」を再考する様に提案することが目標です。 見解を参考にする人物はいますが、無制限に信奉する相手はいません。