新卒採用まわりに発生するひずみ1~正解を求める就活生と逆手にとる社会~
さて。今日明日は「考え抜く」日に充てる。たまっていた宿題も一気にやっつける必要がある。後半戦の始まりとしてもいい感じにスタートが切れるはず。と、願いをツイートすればかなうかと思い、少しつぶやいてみた。
2010-07-01 10:05:30就活生の質が大きく変化してきた。ここ二、三年その傾向が顕著だ。自著の改訂版のためのメモとして、ここで少しまとめてツイートしておく。まず、一番変化したのは「正解に関する希求度」が著しく増したということ。
2010-07-01 10:09:44就活のほとんどはケースバイケース。正解などないといってもいいのだが、今も昔も就活生は正解を求めがちだ。そして、ここ数年「正解もどき」を振りかざす人たちが増えてきたことも見逃せない側面だと思ったりする。
2010-07-01 10:11:08就活はじゃんけんみたいなモノだ。と聞いたなぁRT @KatsumiSakata: 就活のほとんどはケースバイケース。正解などないといってもいいのだが、今も昔も就活生は正解を求めがちだ。そして、ここ数年「正解もどき」を振りかざす人たちが増えてきたことも見逃せない側面だと思ったりする
2010-07-01 10:26:55以前ツイートした「就活の達人」がそうだろう。学生時代、複数内定をとったことを自慢する若手社会人や、四年生で就活が終わった途端に「セミナー」なるものを開き支援するタイプ。この類の人たちは意外に悩ましい。
2010-07-01 10:12:42私は後者のタイプです。内定したことを自慢することは問題があると思いますが、問題意識を感じてセミナーを開くのは間違ってないはず。と思っています。これのどこに悩ましさを感じるのですか?? RT @KatsumiSakata 就活が終わった途端に支援する…
2010-07-01 10:15:41自分の就活のスタイルや、そこで得た経験を話してくれることは、就活生にとってもいいこと。しかし、それを「自分の就活が正しい」という伝え方をする人が少なくない。結果的に「正解っぽいもの」が流布してしまう。
2010-07-01 10:13:57「正解っぽいもの」が「正解らしい」に変化して「たぶん正解」になるまでに時間がかかったが、ここ数年その動きは加速度を増してきて、ほぼ定着しつつある。ソーシャルネットワークがその一翼を担っているのかもね。
2010-07-01 10:15:26以前は「ひとづて」で伝わっていたので、伝達のスピードも遅く、拡散しにくかった「正解もどき」が、「らしいよ」といううっすらとした尾ひれを付けたまま、電子社会に漂っていく。で、それを真に受ける人が増える。
2010-07-01 10:17:04自分自身の就活が上手くいった、という人とその周辺がどういう構造なのかという部分に関しては、以前まとめてくれた人がいるので、そちらを参考にしてくれると嬉しい。→ http://bit.ly/cT3ZnH
2010-07-01 10:18:50自分も、こうならないように就活支援していきたい。大事なのは「正解はなく、自ら創りだすもの」と認識すること。 RT @KatsumiSakata: 自分自身の就活が上手くいった、という人とその周辺がどういう構造なのか… http://bit.ly/cT3ZnH
2010-07-01 10:36:14あくまで「自分のやり方」であることをキチンと示さず「オレの就活は凄い」「こうすれば間違いない」と伝えるセミナーで得られる知見の多くは、あくまで「一面」であり、正確なフィードバックを得ていない話も多い。
2010-07-01 10:21:11さらに、その状況に輪をかけているのが「新卒向け就活講座」による企業の「ブランディング」だろう。ここでは「企業の採用担当者」がいろいろと話をしてしまうので、学生は「これは間違いなく正解」と思ってしまう。
2010-07-01 10:22:46企業が「就活講座」を開くこと自体も最近のトピックなのだが、その意図の変化に注目している人は少ない。かつては「リクルーティング活動の一環」だった。まあ、早い話が「青田買い」的な意味合いがほとんどだった。
2010-07-01 10:24:33青田買いしてますよね。その時期も早まって、学生が本当にかわいそうです。勉強とか卒論とか RT @KatsumiSakata: 企業が「就活講座」を開くこと自体も最近のトピックなのだが、その意図の変化に注目している人は少ない。まあ、早い話が「青田買い」的な意味合いがほとんどだった。
2010-07-01 10:33:37その通りですよね~。大学3回生の夏から就職活動して、年明けには、卒論に集中できるとかやったら話はかわりますね。 RT @KatsumiSakata: @shibu58 青田買いで「落ち着いて勉強できる」環境を作る、という発想なら別なんですけどね。
2010-07-01 12:44:50しかし、最近の企業が開催する就活講座は、意味合いが違ってきて「企業のブランディングの一環」になってしまっている。まあ、それだって広義の意味では企業の知名度を高めて、良い学生を採りたいという活動だけど。
2010-07-01 10:26:01さらにそれが派生して「実業はパッとしないけど、就活生の間では有名」という企業が現れ始めている。あるニッチな部分にフォーカスし、プレゼンスを得てジャンプする、という戦略が透けて見えるのはどうなのと疑問。
2010-07-01 10:27:51そういう環境の変化が劇的に起きたことによって、二つの弊害が見て取れる。一つは「就活生の正解探し」だろう。確かに自分なりの正解はあるはずなので、他の人の正解に「参考にすべきこと」を求めるのは良いと思う。
2010-07-01 10:29:30けれども「いろいろとトライすることなく」すぐに「周りくどいことを言わないで、やり方さえ教えてくれればいい」となってしまっていることは、後々考えると結構面倒なことになるなぁと。就活のゲーム化もその一端。
2010-07-01 10:30:43もう一つは「正解がなかったはずなのに出来始めている」というところだ。そう、若手を中心とした採用担当者の意識に少しずつ変化が現れ始めている。自分たちの就活が正解だから応募者にも求めるという兆しが見える。
2010-07-01 10:33:26以前、面接では「この学生はお客様になる可能性があるから、丁寧に」というのが鉄則だった。圧迫などの形態が廃れたのは、そのやり方ではアセスメントできないということ以上に、企業としての「姿勢」が大きかった。
2010-07-01 10:35:19しかし、ここ最近の面接では「フィードバック」と称し、就活生を評価をする面接が増えてきた。就活性のためになる話をする採用担当者も少なくないが、反面、頭ごなしで価値観の押しつけというスタイルも意外にある。
2010-07-01 10:37:19採用担当者が、面接の現場などで就活生にアドバイスをする。これほど「正解らしく見える」ことはないと思うのだが、これも、その企業、もしくはその担当者の「自分なりの答え」でしかない。意外に見落としがちな視点。
2010-07-01 10:39:26