「インフルエンザの症状でつらい方へ」インフルエンザに感染した医師のアドバイスに様々な反応集まる

小林正宜 @kisa2tai_osaka

インフルエンザの症状でつらい方へ 私も今インフルに感染して発熱と様々な症状で昨日今日と寝込んでますが、薬に頼って少しずつ回復しています。 救急外来は今おそろしいほど混雑して、下手したら何時間も待たないと診察に辿り着けません。以下に該当する方は市販薬で乗り切れるかもしれません。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

インフルと診断されていないが、発熱、関節痛や筋肉痛、咳、のどの痛み、鼻汁・鼻閉、倦怠感がある人は今はインフルエンザの可能性が高いです。ご家族など周囲にインフルの方がいらっしゃったらほぼ確定ですので、インフルと思って過ごして頂いた方が良いと思います。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

インフルエンザの薬があると24時間程度早く症状が良くなることが分かっていますが、その薬を使わなくても自然に治るので以下の条件に当てはまる方は市販薬だけで乗り切っても良いと思います。市販薬で何を買えば良いのかは後ほど解説します。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

・65歳未満でもともと健康で体力のある方 ・少しずつでも水分が取れている方 ・歩いてトイレに行ける方 ・会話ができて、つらい時に誰かと連絡が取れる方 これらに該当する方は市販薬だけで乗り切れるかもしれません。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

逆に以下に該当する方は病院を受診した方が良いと思います ・高熱や倦怠感があるのに咳、のどの痛み、鼻汁・鼻閉が無い方（インフルではない可能性が高い） ・症状がつらくて自力でトイレに行けない方 ・水分が取れず、尿がほとんど出ていない方 ・下痢や嘔吐がひどい方 ・症状が強い65歳以上の方

小林正宜 @kisa2tai_osaka

・発熱について 熱はできるだけ下げた方が良いです。解熱薬は極力使わない方が良いということはありませんので、積極的に使ってください。以下の点に注意して使ってみてください。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

・子どもの解熱薬は必ずアセトアミノフェンを使用する ・子どもにイブプロフェン（イブなど）、ロキソプロフェン（ロキソニンなど）、ジクロフェナク（ボルタレンなど）、アスピリン（バファリンなど）などは絶対に避けてください。 ・上記は腎臓の機能が悪い大人にも該当しますのでご注意を

小林正宜 @kisa2tai_osaka

逆に腎臓の機能が悪くない、そして上記の薬にアレルギーが無いのであればいずれの薬でも使用可能です。総合感冒薬で尿が出なくなる症状が起こることがありますので、前立腺肥大の方は注意してください。風邪薬を飲んでおしっこを出したいのに出ない症状がある方はすぐに病院へ行ってください。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

解熱薬は用法・用量が書かれていますので、その範囲内でしっかり内服してください。特にアセトアミノフェンは体重によって用量が変わります。目安は体重kg×10mgの用量が1回内服量になります。例えば60kgの方は1回600mgのアセトアミノフェンが目安の用量です。解熱薬は筋肉痛・関節痛にも効きます。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

インフルエンザには漢方が比較的効くとされています。麻黄湯、葛根湯、麻黄附子細辛湯があればいずれかを購入してください。鼻の症状がきつい方は葛根湯加川芎辛夷がおすすめです。のどの症状がつらいときは桔梗湯か桔梗石膏を上記にプラスして内服してください。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

のどの症状があまりにもつらい場合には、桔梗石膏を3口ぐらいの水に溶かしてうがいをして、そのまま飲み込むという方法がおすすめです。私も今朝のどが激烈に痛かったのですが、この方法で速やかにのどの痛みが軽くなりました。ただし、処方されたニューキノロンという抗生剤とは一緒に飲まないこと。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

咳がひどいときの漢方はプラスアルファの症状で漢方を選んでください。鼻水や痰が出る咳には小青竜湯や清肺湯、しつこい咳には麻杏甘石湯、痰の出ない乾いた咳には麦門冬湯を選んでください。狙った漢方が無い場合は上記いずれかのお薬を使用してください。いずれの漢方も咳には効きます。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

鼻水や鼻閉といった症状にはフェキソフェナジンなどの抗ヒスタミン薬が効く可能性がありますが、眠たくなることがあったり、まれに尿が出ないといった症状があるので注意してください。鼻詰まり用のスプレーも数種類売られているので鼻詰まりが辛い方は使用してください。自分も使ってます。

小林正宜 @kisa2tai_osaka

まとめ ・熱は薬を使って積極的に下げる ・子どもと腎機能悪い大人はアセトアミノフェン ・解熱薬は頭痛、のどの痛み、関節痛、筋肉痛にも効く ・症状に応じて漢方をうまく使う ・基本は麻黄湯、葛根湯、麻黄附子細辛湯 ・咳や鼻などプラスの症状で漢方を追加 ・鼻の症状には抗ヒスタミンや鼻スプレー

類似 @luigiiiiiiiiii

@kisa2tai_osaka 有益なポストありがとうございます。解熱剤はカロナールでも有効なのでしょうか。