
緯度54 00N経度2 00Wに位置する某国首都在住。大学教員、研究者、音楽レスナー、ごくたま~に演奏家、国際・学際・音楽関係イヴェントコーディネーターと色々やっております。

イギリスの音大・大学音楽学部にいて最初かなりびっくりしたのがいわゆる絶対音感がある人がほぼいないこと(注:その是非を問うているのではありません)。日本の音大だと特にピアノ科などほぼ全員絶対音感(もしくはそれに近いもの)持ってた。
2023-06-27 22:05:28
と同時にびっくりしたのが(特にナショナルユースクワイアの出身者など)声楽科の人間数名が一つのピッチ与えられて「コレ第3音にして長三和音で」とか「これ基音にして減七で」とか指定されてびしっとハモれること。
2023-06-27 22:07:38
すごい鍛えられたグループだと指導者が「あ、平均律にしないで」とかいうとそれに合わせて微調整までやってのけるのだ・・・!!
2023-06-27 22:08:30
・・・こういうグループの中で、ここに来たばかりの私のように「440の絶対音感が強すぎてバロックピッチだととっさに移調できず落ちる」なんてのは全く役立たずであった・・・
2023-06-27 22:10:59
5月30日に「ミュージックヒストリオグラフィー」と題する本を出版しました。固い本ではなく笑えるトピックをたくさん盛り込んだ「音楽史」「音楽そのもの」を斬る本です。クラシック音楽の話も多いですがクラシックなんか興味ない方に是非読んで頂きたいです。amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%8…
2023-06-28 17:42:01
絶対音感云々に興味がある方、これもどうぞ(英語ですが)。ここで言われているように絶対的な音感、相対的な音感、どちらも必要で、教育上の問題はどちらも伸ばすにはどうしたらよいのか、なのです。 teaching-children-music.com/2012/10/movabl…
2023-06-28 17:50:20
日本でソルフェージュと言われる訓練、色々なものがありますが、一つの教材でどちらも伸ばすものというのはまずありません。どちらも伸ばすためにはバランスのよい教材選考が必要です。尚、イギリスでソルフェージュやらない、ということはありません。ソルフェージュ(仏語)という言葉は使いませんが
2023-06-28 17:52:30
最後に「移動ド」ですが、古楽的なGamut云々でソルファを行っているというのでない限り、「ドレミ」を音名(階名ではなく)として使用している国(イタリアなど)では通常は行われていません。それらの国では固定ドです。英米などで移動ドが教えられるのは音名としてはアルファベットを使っているから
2023-06-28 17:55:26
私は「絶対・相対」という語法自体にも問題があるかと思っています。上記のサイトではそれぞれoperational と perceptualという語彙でこれらの概念を説明しているようです。
2023-06-28 18:19:15
たしかイギリスって「いかに絶対音感を付けずに相対音感を付けるか」という研究が進められているとどっかで読んだ気がします。なるほど。 twitter.com/fintapazza/sta…
2023-06-28 21:07:45
まさに、宮崎謙一氏らによる以下の国際比較研究* とも符合します。 日本の音楽学生は絶対音感が優れているが相対音感が弱いことが国際比較から明らかになりました | 研究成果 | ニュース - 新潟大学 niigata-u.ac.jp/news/2018/5016… * 元の論文:human.niigata-u.ac.jp/~psy/miyazaki/… twitter.com/FintaPazza/sta…
2023-06-27 22:14:15
すげえな。声楽科トップクラスというのはそういうレベルなのか。 twitter.com/FintaPazza/sta…
2023-06-27 23:27:34
すごい!基音だけ与えられて減七て… 音探るのに5分くらいかかりそう。 twitter.com/FintaPazza/sta…
2023-06-28 00:23:50