- motoyaKITO
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次世代型出版社BookBase社長&ダンガン文庫編集長。誰よりもラノベを愛するオタクなペンギン。通称オタペン。国内最大級の小説家コミュニティ #BB小説家コミュニティ も運営。出版の新たな可能性をつくり、ラノベをもっと盛り上げたいです。サービスのお問い合わせはサイト内のフォームからお願いします。応援↓
原稿見ていると、『キャラは多いほうが良い』と考えている作家さんをちょこちょこ見かけるんですが、これは全くオススメしないです。 特に小説/ラノベなどの場合、ヴィジュアルで差別化できるわけでもないので、キャラ一人増えることの読者側の負担が作家さんが思ってるよりも重いです。1/n
2023-01-06 11:32:16さらによくあるのが、『キャラが多くて主人公が誰なのかわからない』っていうやつ。 嘘やろって思うかもですが、マジである。 てか、最初『この人かな?』と思ってたのが、読んでいくと『あれ?違う…?』とかなることもある。 これは、物語におけるキャラの出し方が間違ってるとかの問題ですね2/n
2023-01-06 11:32:17世界観や舞台設定とかも扱いが難しいので、一つ増やせばそれを説明するのに必要な作家側の腕は乗数的に必要になるイメージなんですが、キャラはそれ以上に技量が必要なんですよね。 書き手視点だと、読者を飽きさせないようにキャラが多いほうがいいのかなとか思いがちなんですけど3/n
2023-01-06 11:32:17メインキャラ二人しかいなくても面白い作品はちゃんと面白いわけで。 ストーリー上、明確な役割や必要性を持って生まれたキャラクターなら問題ないんですが、『こういうキャラ出した!』っていう書き手側のやりたい!っていうだけで出しちゃうとそれが枷になることもあるので、気をつけましょう4/e
2023-01-06 11:32:18すごい作家さんたちに引用されてる_:(´ཀ`」 ∠): ので、補足。 これについても当然ですが、万能論ではないです。 またラノベはシリーズが進むと必然的にキャラも増えます。 問題は、キャラが増えると扱うための技量が要求されるってところ。 キャラを出すこと自体が悪いんじゃないので、注意。
2023-01-06 15:52:43神作家さんたちが虐めてくるよォォォォ_:(´ཀ`」 ∠): やめてぇぇぇ! 創作に例外はつきものなんやぁぁぁ! うわぁぁぁん。・゜・(ノД`)・゜・。
2023-01-07 11:14:40キャラの数は必要に応じて
とある大学で20年以上、各種シナリオの研究と教育に携わってきた人。 Twitter(X)にて、独自の創作論を展開したりしなかったり。 皆様のスタイル・スタンスに合わせて、部分的にでも役立てたら幸いです。
「登場人物をたくさん出して巧みに操ってみせたい」という人はシナリオ執筆者でもよくおられるのだけど、ぶっちゃけ「主人公の主張次第」。 賛否両論あるテーマに対する主人公の主張に、否定と肯定が入り乱れるなら、当然、そういった「役割」の人物が増える、というのが私の認識。 twitter.com/novelpengin/st… pic.twitter.com/sutvCsgVtG
2023-01-07 19:11:36逆に言えば、そこまで物議を醸すテーマじゃないのに、やたら主人公の主張に賛成しまくる肯定者を出すのも、新しい観点を提供しないのに否定するだけの否定者を出すのも、あまり効果的ではない、と思う。いわゆる「キャラがカブる」という状況しか作り出さないので。
2023-01-07 19:11:37最低限は三人
基本ラノベ作家なのですが。最近はゲームとかアニメとか漫画の脚本その他の仕事の方が多かったりも。まあ物語系文筆業の何でも屋とでも。あ、巻き込みリプには基本的に返事いたしませぬので、どうかひとつ(何?
これもキャラクター創造論で書いたけど。 基本、最低限お話を回す為に必要なキャラの数は、三人だという話がありまする。 主人公。協力者。敵対者(対立者)。 大抵はこの形に落とし込める(勿論、一部、例外はありますし、回想の形でしか出てこない対立者とかもありますが)
2023-01-07 23:29:20ラブコメでいえば、 主人公、ヒロイン、恋敵、とか。 バトルものでいえばそのまま、 主人公、ヒロイン、敵対者、とか。 宝探しみたいなのでも、 主人公、ヒロイン、競争相手、とか。
2023-01-07 23:31:07例えばラブコメなら主人公とヒロインが居ないとそもそも恋愛が成立しないし、恋敵なりなんなりの『恋愛成立への障害』の擬人化たるキャラが居ないと、『好きだ!』『私も!』がし! で抱き合って五秒で話が終わってしまう。
2023-01-07 23:33:55物語に山谷をつけて、主人公のドラマを転がす為には、主人公に協力的な立場で物語を回す者、そして主人公に対立的な立場で物語に起伏を付ける者が必要になってくる訳で(勿論、絶対に必要という訳ではないけれど、無いと物語が、延々と自分語りするかの様なせせこましさに終始する可能性があったり)
2023-01-07 23:37:47で、件の『キャラの数を無意味に増やすと良くない』って話は、つまり、どの役割を果たさせるかも考えずに、思い付きでキャラ設定すると、物語を展開させる事に貢献しないキャラが生まれてしまうという話。
2023-01-07 23:39:11例外はあるが物語に奉仕しないキャラクターは無駄
五代ゆう女史の名言だが『すべては物語に奉仕する』という考え方からすれば、物語に奉仕しないキャラ(設定)は無駄だとも考えられる。 だから賑やかしの様に『なんとなく』でキャラを増やすと、『いるだけ』のキャラになり、読者には物語を追う上で覚える必要のないキャラを覚えろと強いる事になる。
2023-01-07 23:41:12例えばだけど、堀晃先生の短編SF『イカロスの翼』では徹頭徹尾、リアルタイムでは主人公しか物語の中に登場しないのですが。 過去の回想、主人公の送り込まれた処刑場の前の被処刑者、あるいは非人間的な組織『情報省』として協力者や敵対者は出てくる。
2023-01-07 23:45:37例外や、特殊な配置は多々あるけど、基本的に出てくるキャラは上記の三類型のどれかに当てはまると考えてよく、どれにも当てはまらないなら、単なるデッドウェイトになりかねない。 つまり書き手はその辺、多少でも意識しておかないと、無意味に読むのが『重い』話を書いてしまう可能性があると。
2023-01-07 23:48:00厳密な話をし始めるとものすごく長くなるので割愛しますが(それこそキャラクター創造論で一章二章分使って話してる内容になります)、キャラクターは物語を構成する部品である以上、
2023-01-07 23:49:55仮に何の役割も果たさない歯車(キャラや設定)を、精密機械の中に適当に放り込むとどうなるかは、言わずともがな。 勿論、ノベライズだの何だので、どうしても一定数のキャラを出さねばならない場合があって、三類型のどこにも配置しにくい事例もあるんですが、
2023-01-07 23:51:49それでも『しいて言うならどのタイプ?』と聞かれたら答えられる程度には、キャラの立ち位置を考えて動かしていれば、『ただいるだけ』のキャラにはなりにくいと思います。
2023-01-07 23:52:47