
平安のスイーツ「芋粥」作りをいたしました。芥川龍之介の小説でもお馴染みの「芋粥」は、平安時代のコース料理でも最後の方に登場するデザートです。 結論を言えば大変美味しいものです。ヤマイモのヌルヌルがプルンとした食感になります。 pic.twitter.com/KFeyWzxLUd
2021-06-18 15:56:50

芥川龍之介の『芋粥』の「五位」さんが「死ぬまでに腹一杯食べたい」と言ったのは、子どもが「プリンをバケツで食べたい」というような感覚かな?? と思います。
2021-06-18 15:57:04
『厨事類記』(鎌倉時代) 「薯預粥ハ、ヨキイモヲ皮ムキテ、ウスクヘギ切<天>、ミセンヲワカシテイモヲイルベシ。イタクニルベカラズ。又ヨキ甘葛煎ニテニルトキハ、アマヅラ一合ニハ水二合バカリイレテニル也。石ナベニテニル、チヒサキ銀ノ尺子ニテモリテマイラス云々。」
2021-06-18 15:57:31
芥川作品の元ネタ、『今昔物語』(利仁将軍若時、従京敦賀将行五位語)には、 「薄き刀の長やかなるを以て、此の薯預を削りつつ撫切に切る。早う薯預粥を煮るなりけり。(中略)さらさらと煮返して、『薯預粥出で来にたり』と云へば」 とあり、これも薄切りでサッと煮るという『厨事類記』派。
2021-06-18 17:06:55
平安時代の冬場のコース料理でも最後の方に登場するデザートです。 『執政所抄』(藤原忠実家司・平安末期) 「臨時客 御料次第 一献主人 (中略)五献薯預粥。」 『類聚雑要抄』(鎌倉時代?) 「五節殿上饗目録 干物四種<鮑、蛸、大海老、干鯛> 生物二<鯉、鳥>(中略)次薯預粥。」
2021-06-18 15:58:33
冬場のデザートは「薯預粥(いもがゆ)。 夏場のデザートは「削氷(けずりひ)」(かき氷)になります。ただ現代は冷蔵庫で冷やした薯預粥も、プリン感がアップして大変美味しいものです。
2021-06-18 16:25:58
『和名類聚抄』(源順・平安中期) 「崔禹錫食経云千歳虆汁。状如薄蜜甘美。以署預為粉和汁作粥。食之補五蔵<署預粥和名以毛加由>。」 芋をもって粉となし、汁とあえて粥を作る。平安中期の芋粥は、「とろろ」におろして甘葛とあえたのかも知れません。
2021-06-18 19:37:04
いわゆる「衣冠・束帯」「十二単」といった装束を中心に、公家社会の衣食住や行事儀式などをまとめた「有職故実」の勉強をしております。申し訳ございませんが、個別のご質問への対応は出来かねます。

@EeoduLzbYVjTprk 令和の時代に「芋粥」を食べても、貴重で美味しい料理なのですね。 『芋粥とは山の芋を中に切込んで、それを 甘葛 ( あまづら ) の汁で煮た、粥の事を云ふのである。』 (芥川龍之介『芋粥』より)
2021-06-18 16:05:30
学生の頃 国語の教科書にのってた芥川龍之介の『芋粥』で主人公が「いつか飽きるほどに食べたい」と思っていたのがこれですか。数十年ぶりにスッキリしたw >RT
2021-06-18 16:16:29誤解していた

普通におかゆだとおもってたよね。。 なんなら挿絵もおかゆだったようなきがする。 twitter.com/EeoduLzbYVjTpr…
2021-06-18 16:29:07
初めて読んだ子どものときは、さつまいもが入ったお粥のことだと思ってたなー。よく考えたら平安時代、さつまいもはまだ日本にないのにね。
2021-06-18 16:10:51
TLに芋粥の話が出てきて、そういえばわたしもすごく気になってたけど作り方までは調べたことなかったなぁなんて思ったので調べてみましたら、このブログに作り方が。 あの「芋粥」をできるだけリアルな味に再現してみた #野食ハンマープライス outdoorfoodgathering.jp/plant/imogayu/
2021-06-18 16:05:42「甘葛」が手に入りにくいので、代わりに10%程度の砂糖とブドウをスライスしたものを使用したそう。蔦(ツタ)はブドウ科なので甘葛もわずかにブドウっぽい風味があるんですって。
ブログ内で再現された芋粥こちら ↓ ※参考画像

朝方、連れが「芋粥があるよ」と言ったような気がしたんだけど、なんだいこれは。 pic.twitter.com/PkRT0BXsE0
2019-10-26 12:18:38

これ、本当にスイーツだあ!と ビックリした1品だった。 芋だけど芋のイメージ覆してきたな!という優しい甘さ。 トゥルン感も良い♪ twitter.com/EeoduLzbYVjTpr…
2021-06-18 17:26:51追記:「私も作ってみました」という方がさっそく↓
その他、各人思い思いの芋粥↓