なでしこ優勝の裏側で…

陸上・為末大選手(@daijapan)と乙武洋匡(@h_ototake)が、なでしこJAPAN優勝に思うこと。「なでしこの活躍に感動した!!」という方には、ぜひ読んでいただきたい会話。
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乙武洋匡 @h_ototake

『みのもんたの朝ズバッ!』生出演してきました。なでしこJAPANの結果が気になりながらの出演だったけど、PK戦を制したと聞いて…涙を抑えるのが必死だった。あらためて、おめでとう!! とにかく、うれしい!!

2011-07-18 08:47:14
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

ここに来られなかった選手たちの顔が浮かぶ。人知れず努力してた日常が浮かぶ。栄光は犠牲が支える

2011-07-18 06:48:09
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

今回出場した選手を何人か知っていますがバイトしながら7時から練習してました。好きでやってるとも言えますが、犠牲といえばきっといろんなものを犠牲にしたかとRT @tomoko_majorana:うまく言えないけど、犠牲という言葉は違うように感じます。

2011-07-18 07:14:53
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

綺麗にいえば夢を追いかけただけ。ひたむきな努力をしただけ

2011-07-18 07:26:38
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

一体どれほどの労力と時間をマイナー競技のアスリートが支払っているのかは知られていない。普段は好きでやってるんだから我慢しないと。結果がいい時は本人の意思で頑張りぬきました。確かに嬉しい。嬉しいんだけれどもそれだけじゃやりきれない想いを選手は抱える

2011-07-18 07:41:06
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

社会的に認識されたい欲求は万人が持ち合わせていると思います RT @monacomoo: @daijapan 欲しいのはメジャーになることでしょうか?

2011-07-18 08:05:28
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

幸せで終わるにはその瞬間に人生を終えるしかないんです。 RT @mars8300:今回の女子サッカー選手もそのやりきれない想いを感じることになるんですかね?ワールドカップ優勝という最高の目標を達成した人たちなら、もう自分のアスリート人生に悔いは残らないような気もするのですが。

2011-07-18 08:11:11
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

成長の無い人生 RT @file1201: しかし、晩年は過去の栄光に浸るものだろう。@daijapan @mars8300

2011-07-18 09:31:52
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

女子サッカー代表の数人と今回代表にはなれなかった数人の選手と交流がある。食事に誘ったら決まって彼女達は来れない。7時から練習がありそれ以前は仕事をしているから。好きな事やってるからと彼女達は言っていた。反対に言えば好きな事やってるんだからそれぐらい我慢しろと世間も言っていた

2011-07-18 09:34:48
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

他のスポーツの選手ともそれからそれ以外の世界との交流も少ないと言っていた。時間がない。空いた時間はサッカーに費やしている。好きな事があるなんて幸せですね、全部を賭けてるって素晴らしい。そう世間に言われる度に言いにくくなる。恋人と過ごす時間や遊ぶ時間が欲しいとは言いにくくなる。

2011-07-18 09:38:30
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

これから彼女達は脚光を浴びるだろう。お金も動くだろう。しかし一体どのくらい彼女達の下にお金は入るのか。世の中は言う。金の為じゃなくてもちろん名誉の為にやったんだよね?何も言えなくなる。世の中を感動させた張本人ではない所にお金が流れ込んでいく。

2011-07-18 09:41:44
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

感動には長い準備がある。準備は自分達でさせる。そして感動はみんなで分け合う。それではあまりに切ないじゃないかと思う。世の中がほんの少しだけでも準備を共有するだけでいいのに。マイナーと言われる文化産業、経済活動とは関係のない文化の世界にこれから少しでも目が向いてほしいと思う

2011-07-18 09:51:35
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan まさに、僕も同じことを思っていた。海外所属選手を除き、彼女たちの主な活躍の場はなでしこリーグ。そこに観客が集まれば、彼女たちの生活も安定し、サッカーに集中できる環境が整う。でも、そこが、これまで直結してこなかった。一時的に増えても、また時がたてば逆戻り。

2011-07-18 09:57:26
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

なんとかこの流れが仕組み化に繋がってほしいRT @h_ototake:まさに、僕も同じことを思っていた。海外所属選手を除き、彼女たちの主な活躍の場はなでしこリーグ。そこに観客が集まれば、彼女たちの生活も安定し、サッカーに集中できる環境が整う。でも、そこが、これまで直結してこなかっ

2011-07-18 10:01:07
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan そして、それはなでしこだけじゃないよね。日本で言えば、いま商業的に成立しているのはプロ野球とJリーグくらいで、他競技だとごく一部のトップ選手だけ。それは大ちゃんが言うように、スポーツだけじゃなく、文化だって同じこと。彼らが、どれだけ我慢を強いられてきたことか。

2011-07-18 10:05:38
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

たぶんマイナースポーツも、芸術も、音楽も、いろんな文化産業構造が同じ境遇に面してますよね RT @h_ototake:そして、それはなでしこだけじゃないよね。日本で言えば、いま商業的に成立しているのはプロ野球とJリーグくらいで、他競技だとごく一部のトップ選手だけ。それは大ちゃん

2011-07-18 10:10:15
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan 今日僕らが得た感動は、彼女たちが失った多くのものに支えられているのだということを、僕らはもっと知っておく必要がある。そこを忘れたまま、また次の感動に飛びつく、いわゆる「感動のいいとこどり」をしてきたから、競技者ないし文化の継承者は、ある意味“搾取”されてきた。

2011-07-18 10:12:55
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

感動が”ただ”だって事は誰が犠牲を払ってるんですよね RT @h_ototake: 今日僕らが得た感動は、彼女たちが失った多くのものに支えられているのだということを、僕らはもっと知っておく必要がある。そこを忘れたまま、また次の感動に飛びつく、いわゆる「感動のいいとこ

2011-07-18 10:17:56
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan いくら可能性のある選手でも、「家族や友人とゆっくり過ごす時間とお金、そのすべてを犠牲にできるか」という問題に直面し、その競技を断念することだってあるだろう。社会がその下支えとなり、競技に専念できる環境を整備することができれば、そうした選手も競技を続けられる。

2011-07-18 10:18:24
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan いまは、競技や文化がある地点に到達した“結果”にしか目が向けられていないけれど、それらがある地点まで到達しようとする“過程”にまで目が向けられるようになるといいよね。そうなれば、そこにはきっとお金も生まれる。文化が成熟するって、たぶん、そういうこと。

2011-07-18 10:25:51
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan ただ、国民に「これだけ感動したんだから対価を払え」と言っても、そうした文化が定着していない日本では、なかなか受け入れられない気がする。だから、言い方を変えたいな。「普段からの下支えにお金を使えば、もっと多くの感動を得られるかもしれませんよ」と。ポジティブにね。

2011-07-18 10:32:36
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

なんというか、才能の多少はあってみんなというわけにはいかないだろうけど、一生懸命に不器用かもしれないけどひたむきに生きている人がちょっとでも報われてほしい。そういう事を思いました。

2011-07-18 10:43:15
乙武洋匡 @h_ototake

@daijapan スタジアムに足を運ぶ人が増えることが、いちばん効果的だとは思うけれど、それ頼みでは長続きしないことが、これまでの歴史からわかっている。スポーツを含めた文化全般を支えていく仕組みを、いま一度、みんなで知恵を出し合って考えていきたいね。大ちゃん、今日もありがとう!

2011-07-18 10:50:24
爲末大 Dai Tamesue @daijapan

乙武先生ありがとうございました。今度は澤ちゃんも交えて語りませう RT @h_ototake: @daijapan スタジアムに足を運ぶ人が増えることが、いちばん効果的だとは思うけれど、それ頼みでは長続きしないことが、これまでの歴史からわかっている。スポーツを含めた文化全般を

2011-07-18 10:54:06
まとめたひと
乙武洋匡 @h_ototake

2012年、人生3度目となる年男を迎えました。天空を力強く駆けめぐる龍にあやかって、みずからに制限をもうけることなく、果敢にチャレンジしていく一年にしたいと思います。小学校教員としての経験をまとめた自身初の小説『だいじょうぶ3組』映画化も決定。僕も、本人役で出演します。まずは、1月から始まる撮影に全力で挑みます!