なぜなに世界史~初期北欧王家について

タイトルのまま
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《ノルウェー初期王朝の系譜》

はくえー @tomoshibi6o6o

※このツイートに続く内容は特段の付記が無い限りWikipedia出典である ※Wikipediaがあまりにもわかりにくいから内容を個人的にまとめた ※本(資料)は注文したが届かない

2018-05-21 23:17:17
はくえー @tomoshibi6o6o

国家としてのノルウェーを初めて支配したユングリング家のハーラル1世(美髪王・金髪王)の系譜を、その異名からとってホールファグレ朝〈金髪王朝〉という。 ホールファグレ朝は表面的には1319年のホーコン5世の死まで、男系男子でノルウェー王を輩出したとされる。

2018-05-21 23:21:41
はくえー @tomoshibi6o6o

ユングリング家の名は、家祖ユングヴィに因む。 〈ヘイムスクリングラ・サガ〉によればユングヴィ(フレイ)はオーディンの孫にあたり、このユングヴィから26代の子孫にあたるヴェストフォルのハルフダン黒髪王の子が、ハーラル美髪王だとされる。

2018-05-21 23:26:45
はくえー @tomoshibi6o6o

ホールファグレ朝は872年のハーラル1世から1319年のホーコン5世まで450年近く続いたとされるが、疑問がいくつかある。 長子相続や直系相続ではなく、親族が共同で王位に就いたり、対立王を出して争うことがしばしばあったためである。

2018-05-21 23:29:53
はくえー @tomoshibi6o6o

ハーラル1世美髪王の着実な系譜は、息子エイリーク1世血斧王・ホーコン1世善王、エイリーク1世の子ハーラル2世灰衣王までとされる。 その後、王位に就いたオーラヴ1世・オーラヴ2世・ハーラル3世はいずれも「自分はハーラル1世美髪王の子孫で、それを通じてホールファグレ家の系譜だ」と主張した。

2018-05-21 23:33:01
はくえー @tomoshibi6o6o

オーラヴ1世は「ハーラル1世の曾孫である」 オーラヴ2世は「ハーラル1世の玄孫である」 ハーラル3世は「ハーラル1世の玄孫である」 と主張し、ホールファグレ朝・ユングリング家の系譜に連なると主張したが今日では否定する意見があり、それぞれ別の王朝としてカウントする。 pic.twitter.com/H0OfUaADm6

2018-05-21 23:36:04
はくえー @tomoshibi6o6o

オーラヴ1世→ヴィーガ朝 オーラヴ2世→聖オーラヴ朝 ハーラル3世→シュル朝 というようにカウントする。 また、系譜で見てわかるようにオーラヴ2世とハーラル3世は異父兄弟の間柄であり、又又従兄弟の男系と密接な女系の2つから系譜が繋がる。

2018-05-21 23:39:38
はくえー @tomoshibi6o6o

この3王朝の中でヴィーガ朝は1代、聖オーラヴ朝は2代で断絶し(争いに負けたともいう)、「ハーラル1世の玄孫を主張する」ハーラル3世のシュル朝がノルウェー王となった。 しかしシュル朝も、4世代目にあたるマグヌス4世(盲目王)が抗争に敗れて廃位。 代わって勝者となったハーラル4世が王位に就くが…

2018-05-21 23:43:20
はくえー @tomoshibi6o6o

このハーラル4世は、《前々代の王マグヌス3世(マグヌス4世の祖父)の落胤である》と主張し、王位を簒奪するに至った。 だがその主張の経緯は現在から見て首を傾げる物としか言い様がない。 というのは「マグヌス3世がアイルランド遠征をしたとき、現地の住民との間に産まれた私生児」とのことだった。

2018-05-21 23:46:50
はくえー @tomoshibi6o6o

そんなに都合よく前の王の遠征先に私生児(落胤)がいるか? その信憑性を疑い、「ハーラル4世もまた、それまでの王家と系譜が繋がらないのでは」として、ハーラル4世の系譜を“ギーレ朝”と呼ぶ。 しかし表向きにはこれもホールファグレ朝・ユングリング家の一門である。

2018-05-21 23:49:13
はくえー @tomoshibi6o6o

ハーラル4世のギーレ朝は3世代にわたって王を輩出したが、それから内乱が起きて王位は乱れた。 その後に即位したスヴェレは、「母がウナスという男性と結婚している時に生まれ、母に《本当の父はギーレ朝のシグル2世だ》と語られ、大人になってから初めて王の落胤を主張した」という経緯がある。

2018-05-21 23:54:17
はくえー @tomoshibi6o6o

※便宜上「ギーレ朝のシグル2世」と書いているが、本人らの主張ではみんな「ユングリング家」ということになっている。

2018-05-21 23:55:12
はくえー @tomoshibi6o6o

つまりスヴェレの系譜はきわめて怪しい。しかしいずれにしても、対立していた他の王位主張者が倒されたいま、スヴェレはノルウェーの王となった。 だが、系譜が怪しくて同じ「ホールファグレ朝」「ギーレ朝」には加えないとして、スヴェレ王の系譜をここに更なる新たな王朝「フェロー朝」とする。

2018-05-21 23:57:22
はくえー @tomoshibi6o6o

フェロー朝の王はスヴェレから、1319年の最後の男系男子であるホーコン5世まで続いたとされるが、途中で系譜に疑問がある。 スヴェレの息子ホーコン3世まで系譜は確実だが、その次のホーコン4世までが怪しい。

2018-05-21 23:59:39
はくえー @tomoshibi6o6o

「ホーコン4世は父王(ホーコン3世)の没後にノルウェー人貴族の女性から産まれた。彼女と後の王の身内は、ホーコン4世の母親はホーコン3世の愛人であり、それで出来た子であると公言した」 つまり母親が不詳で、しかも父王の没後に生まれた。 だが系譜が変わるほどの決定的な疑惑ではないので→

2018-05-22 00:01:35
はくえー @tomoshibi6o6o

ホーコン3世→ホーコン4世は「フェロー朝」としては続いている(だがユングリング家の系譜としては…)という感じとなる。 そして1319年、「フェロー朝」いや「ユングリング家」の最後の男系男子ホーコン5世が死去し、以降は女系となった。

2018-05-22 00:03:31
はくえー @tomoshibi6o6o

つまり中世ノルウェーを支配した「ホールファグレ王朝・ユングリング家」は、ハーラル美髪王からホーコン5世まで450年近く君臨したが、実際には恐らく(系譜偽装も伴う)王朝交代が行われ (純粋な)ホールファグレ朝・ヴィーガ朝・聖オーラヴ朝・シュル朝・ギーレ朝・フォロー朝と細分化されるのでは。

2018-05-22 00:06:43
はくえー @tomoshibi6o6o

こういったややこしさ、「系譜の上で繋がりがある」として王位を主張/継承するのは、中世ノルウェーの歴史でさっと6度は起きているという。 ハーラル1世→オーラヴ1世 ハーラル1世→オーラヴ2世 ハーラル1世→ハーラル3世 マグヌス3世→ハーラル4世 シグル2世→スヴェレ ホーコン3世→ホーコン4世

2018-05-22 00:09:23
はくえー @tomoshibi6o6o

現在のノルウェー王家は、1905年にデンマークから迎えられたホーコン7世を祖とするグリュックスブルク朝である。 ホーコン7世王は祖父がスウェーデン王カール15世にあたり、その先祖を通じてオーラヴ2世(聖オーラヴ朝)、ハーラル3世(シュル朝)、ホーコン4世(フェロー朝)の子孫にあたるとされる→要検証

2018-05-22 00:16:26

《中世初期北欧の歴史概略》

はくえー @tomoshibi6o6o

「各国世界史 〈北欧史〉」より

2018-05-24 21:00:29
はくえー @tomoshibi6o6o

デンマーク・ヴァイキングはイングランド、イベリアを経て地中海のイタリア・トスカーナまで ノルウェー・ヴァイキングはスコットランドを経てイベリア、またはスカンディナヴィア半島北部を回ってロシア西部へ スウェーデン・ヴァイキングはノヴゴロドやキエフを経てコンスタンティノープルへ至った

2018-05-24 21:06:57
はくえー @tomoshibi6o6o

ノルマンディー公ロロの一派はセーヌ川を中心に荒らしまわったことからセーヌ・ヴァイキングと呼ばれ、デンマークあるいはノルウェー系であるとされる。

2018-05-24 21:08:22
はくえー @tomoshibi6o6o

ノルウェー王オーラヴ1世、デンマーク王スヴェン1世と共にイングランド襲撃(994) 10世紀末 スウェーデンのエリク勝利王、帰還ヴァイキングを破る デンマーク王スヴェン1世、スウェーデン王ウーロヴ(?)と結びオーラヴ1世を倒す(999) 1003~13 スヴェン1世、全北欧世界から兵を募ってイングランド襲撃

2018-05-24 21:12:33
まとめたひと
はくえー @tomoshibi6o6o

ハプスブルク家を「しくじり一族」と言った者は追放刑。2012年からTwitter上で歴史周りで活動、過去にフォロー祭やオフ交流会を主催。王党派ではないが天皇男系男子の維持派。巻き込みリプはブロック対処。反動による消極的共和制派。世界の(旧)王室ニュースを引用で流します。歌号は中村黄独。