水を描く展@山種美術館 館長・山崎による作品紹介
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水を描く―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―展の展示作業が全て終了。作品保護のために涼しくなっている展示室には、清涼感あふれる作品群がずらり。ぜひこの夏は「美術館で納涼!」をお楽しみくださいね。(山崎) @山種美術館 #art #museum #Japan #painting #美術館 #Tokyo #東京 #恵比寿 pic.twitter.com/6TLZ52CXmK
2018-07-13 20:49:05本日から水を描く展がオープン!江戸時代の浮世絵から、近代・現代の画家による、川、海、滝、雨など様々な水の表現をご覧いただきます。涼しげな作品をご覧になって、ぜひ美術館で納涼のひと時をお楽しみくださいね。(山崎)@山種美術館 pic.twitter.com/La8oMYpYlY
2018-07-14 10:28:50今日は #海の日 。独特な海の色が目を引く奥村土牛《鳴門》(山種美術館)。実際に鳴門を訪れた土牛は妻に帯をつかんでもらいながら、写生を何十枚も描いたそうです。迫力のある渦潮の音まで聞こえてきそうですね。(山崎) pic.twitter.com/7C1prr3ai2
2018-07-16 13:59:24小堀鞆音《那須宗隆射扇図》(山種美術館)。屋島の戦いで、源氏方の那須与一が、平家方が掲げた扇を見事に射落とした『平家物語』の有名な場面。教科書で目にしたことがある方も多いかもしれません。躍動感のある波しぶきにもご注目。(山崎) pic.twitter.com/sAluEaBv1m
2018-07-19 12:00:09川端龍子《鳴門》(山種美術館)。横幅8mを越える本作には、群青の絵の具が約3.6kgも使われています。実は、鳴門海峡には行ったことがない龍子。荒々しい海の象徴として、当初考えていた主題を変更し、鳴門を描いたそうですよ。(山崎) pic.twitter.com/W6seTz7CzK
2018-07-20 12:00:10小野竹喬の最後の日展出品作《沖の灯》(山種美術館)。静かな夏の夕暮時、沖に漁火がちらつく光景を描いた作品。淡い茜色に縁取られた雲や、その輝きを反射させている水面が、限られた色数ながら、印象的に表現されていますね。(山崎) pic.twitter.com/0Kb4e99WHB
2018-07-24 12:00:08「京都のあるうちに描いておいてください」という作家・川端康成の言葉から生まれた「京洛四季」シリーズ。修学院離宮に取材したこの《緑潤う》(山種美術館)は、魁夷が山種美術館の10周年記念に揮毫してくださった作品です。(山崎) pic.twitter.com/LWSrHNF3vz
2018-07-25 12:00:07縦長の画面を効果的に利用し、降り注ぐ雨を繊細に表現した川合玉堂《水声雨声》(山種美術館)。2人の農婦と山路の草花が画面に彩りを添えています。雨音に加え、筧から水車へ流れ落ちる水音までも聞こえてきそうですね。(山崎) pic.twitter.com/VX2uhDR2Yu
2018-07-26 12:00:17橋本関雪《生々流転》(山種美術館)は4画面を連ねた6曲2双の大作。嵐でしける海原を、墨と淡彩、金泥で巧みに表現しています。関雪はこの波の画題について、「人生の行路を暗示したもの」、「私一代の過去の行程」と語っています。(山崎) pic.twitter.com/EeLVbCcic7
2018-07-27 12:05:05絵具を画面の上から下へと流して描いたユニークな千住博の《ウォーターフォール》(山種美術館)。本作が描かれた1995年、千住はヴェネツィアビエンナーレで東洋人としてはじめて絵画作品で名誉賞を受賞しています。(山崎) pic.twitter.com/Z0nQkT22yR
2018-07-30 12:00:12千住博《フォーリングカラーズ》(山種美術館)。「色を使ってみたらいい。たとえば赤」という親友のオランダ人画家の言葉をきっかけに、赤い滝の絵を描いたそうです。滝は白く描くものだという固定概念を取り払うような作品。(山崎) pic.twitter.com/I0wc2Ev1NR
2018-07-31 12:00:09浮世絵は作品保護のため、前期・後期で展示替えとなります。歌川広重(初代)《武陽金沢八勝夜景(雪月花之内 月)》や《近江八景之内 唐崎夜雨》(いずれも山種美術館)などは8/5までの展示。お見逃しなく!(山崎) pic.twitter.com/mcVbTfwkVj
2018-08-01 12:00:07歌川広重(初代)《東海道五拾三次》のうち、「庄野・白雨」、「桑名・七里渡口」、「大磯・虎ケ雨」(いずれも山種美術館)をはじめ5点の浮世絵が8/5までの展示となります。広重の描く水の表現をお見逃しなく!(山崎) pic.twitter.com/E50KbQLjb1
2018-08-02 12:56:37松岡映丘《山科の宿》のうち「雨やどり」(山種美術館)。『今昔物語集』「高藤内大臣語」雷雨に見舞われた藤原高藤が、郡司の家で雨宿りをする場面に取材した作品。打ちつける雨や、屋根から滴る雨水の胡粉を用いた表現にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/PuqGPM32b0
2018-08-03 12:00:078/7から登場の歌川広重《阿波鳴門之風景》(山種美術館)。海面や島影のリアリティ豊かな描写は、広重が実際に鳴門を訪れたいう伝説を生んだほど。実は『山水奇観』(寛政12年)の「阿波鳴門」をもとに描いた作品なんですよ。(山崎) pic.twitter.com/bZsnWFMyGo
2018-08-06 12:05:03今日は #立秋 。本展では一足早く秋を感じられる作品が展示されています。奥田元宋《奥入瀬(秋)》(山種美術館)は、古希を過ぎた元宋が大作に取り組むのは80歳までと考え、1年に1点取り組んだ大作のひとつ。(山崎) pic.twitter.com/wEO3Rt7T9k
2018-08-07 12:00:06秋を感じる作品をもう1点ご紹介。川合玉堂《渓雨紅樹》(山種美術館)は、雨や水流など、異なる水の表情も巧みに描き分けた作品。水車をこよなく愛した玉堂は、自宅の庭にも水車を作り、その音を身近に楽しんだそうです。(山崎) #立秋 pic.twitter.com/RK8Vxie8UD
2018-08-07 12:05:04和歌山の那智の滝は、日本三大名瀑のひとつ。土牛自身も「崇高なかんじのする滝」と、この滝を評しています。《那智》(山種美術館)の制作のために土牛は、京都から7時間かけてこの地を訪れ、滞在中、毎日滝を写生したそうですよ。(山崎) pic.twitter.com/GsLYGowAy1
2018-08-08 12:00:07川合玉堂《松間飛瀑》(山種美術館)。やや古風な筆法によって群生する松の向こう側に滝壺を配した本作品。動物や人物を多く絵の中に描きこむ玉堂作品の特徴とは若干異なり、岩肌や滝の表現に古典的な技法がみてとれますね。(山崎) pic.twitter.com/YQqOvpwnv3
2018-08-09 12:00:07水を描く展の後期展示(8/7~)では、歌川広重(初代)《東海道五拾三次》から「蒲原・夜之雪」、「江尻・三保遠望」や「土山・春之雨」(山種美術館)が登場。名所の光景に加えて、広重による雪や水の表現もお楽しみくださいね。(山崎) pic.twitter.com/p1fE9Yc9M0
2018-08-10 12:00:108/7から新たに登場した歌川広重(初代)《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》(山種美術館)。ゴッホが模写をしたことでも知られる作品です。空の雨雲の不規則なぼかしや、角度をずらした線で描かれた雨の表現にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/55deMdJaVG
2018-08-10 12:00:10今日は #山の日 。奥田元宋が山に降る雨を詩情豊かに描きだした《山澗雨趣》(山種美術館)。岩絵具特有のキラキラと輝く質感が、山間に降り注ぐ雨のように見える。右へ左へと移動しながら雨の輝きを体感してみてくださいね。(山崎) pic.twitter.com/epHtCd16tG
2018-08-11 12:00:06小堀鞆音《伊勢観龍門滝図》(山種美術館)は、百人一首などで知られる歌人・伊勢の『伊勢集』に取材した作品。観瀑図の古くからの伝統にならった構図をとりながらも、滝を眺める人物を女性の歌人に置き換えた点が特徴的な作品です。(山崎) pic.twitter.com/egOVQaFNao
2018-08-13 12:00:09日展を活躍の舞台とした大山忠作の《瀧》(山種美術館)。本作品も1986年の第18回改組日展の出品作です。大画面に岩間から滝が流れ落ちるさまは、水しぶきと音まで感じるほど。画面右下に虹がかかっている点にもご注目。(山崎) pic.twitter.com/EecC8AggG3
2018-08-14 12:00:07速水御舟《埃及土人ノ灌漑》(山種美術館)。画家自身が昭和5年に訪れたエジプトで目にした灌漑作業を描いた作品です。裏箔を施した絹に地塗りをして画面全体の色調をつけ、緑青と群青で葉や水を表現しているんですよ。(山崎) pic.twitter.com/QGmyFjQgGf
2018-08-15 12:00:10