内海課長(パトレイバー)や劉備(三国志)の「人たらし」の秘密は【俺の下なら、お前は全力を出せるぞ】では~SOWさんが語る
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これからSOWさん @sow_LIBRA11 のツイートのまとめ作るので サムネイル用に出てくる劉備・内海の合体画像を。 この二人を<人たらしの典型としての「部下が『ここなら自分の力が出せる』と思わせる男」>として比較するという話。 内海課長論壇(あるんだよ、そういうのが!)の新論文。 pic.twitter.com/Ebw4VOGSu9
2018-05-13 07:24:00<資料> 内海課長。 作者のゆうきまさみ本人も 「新しい悪役像ができたという自信は…あります」とひそかに自負する、希代の悪役 ※この画像の関連については「ゆうきまさみ発掘資料集」というまとめを作っております togetter.com/li/1118711 pic.twitter.com/R1EMkr0l7q
2017-09-13 09:52:44作家のはしくれでございます。「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」(HJ文庫)全10巻。「剣と魔法の税金対策」(ガガガ文庫)全6巻「機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE(ストーリー担当)」全4巻
はい、ってなわけで、「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」ボイスドラマ第二弾「センチネル・レベッカ」第三話公開です! こちらからは、春野杏さん演じるマリッサ本格登場! なんというザ・小動物っぷり! a-koe.jp/Content/_354 pic.twitter.com/AnvYcTZOd6
2018-05-11 19:11:00ふと思ったんだけどさ、「三国志」の劉備玄徳に最も近い本邦の漫画アニメキャラって、実は「パトレイバー」の内海なんじゃないかなと・・・。 pic.twitter.com/VDSVS0xwPw
2018-05-12 13:53:55いやさ、劉備の強さの根源ってさぁ、作中で言われるのは「仁徳の人」ってことで持ち上げられているけどね。いまいちふわっとしてて、わかりにくいじゃない。でも、内海みたいな、「究極の人たらし」であったなら、納得できるなぁと。
2018-05-12 13:56:00内海って、「悪役」としては異色極まりないのね。だってこの人何もできないもの。グリフォンに乗るのはバドだし、荒ごとは黒崎が行い、グリフォンの開発は土浦の研究者たち、基本全部「優秀な部下たち」がやってくれていて、内海自身は意外となんもやってない。
2018-05-12 13:57:45作中での内海の二つ名は「知略に長けた趣味の人」で、知略に関しては高い。だが本当に恐ろしいのは、その知略を実行できてしまう優秀な能力を持つ者たちを、全員最後まで裏切らせず自分の部下にし続けた、悪夢的な人心掌握能力なんじゃないかと思ったのよ。 pic.twitter.com/V30lhaF1A7
2018-05-12 14:00:23劇中で内海が敵に回したのって、シャフト・ジャパン、シャフトUSA、SSS、篠原重工、在日米軍、自衛隊、篠原重工、警視庁、警視庁特車二課と、そうそうたるもので、その全てを敵に回しながらも、驚くことに部下は誰ひとり裏切ってないのよ。一つ敵に回すだけでもとんでもないのに。 pic.twitter.com/rePGfMQqeY
2018-05-12 14:04:30劇中で内海の意に沿わぬ行動をした者はいる、バドと黒崎である。だが、バドは「内海に捨てられた」と思ったショックからで、黒崎も「内海のためを思って」の独断専行であり、基本的に内海への思慕と忠誠は強いままだった。 pic.twitter.com/XcYjPDEj8C
2018-05-12 14:10:41で、なんで内海がここまで部下に慕われるかと言うと、その「仁徳」の正体は、「彼の下でだったら、自分のやりたいことができる」という一文につきる気がするのな。その証左となるシーンはいくつかあり、例えばグリフォン開発に至るまでのシーン。 pic.twitter.com/rbAaQKW7f3
2018-05-12 14:14:59グリフォンはOSはおろか、塗料に至るまで特注品のワンオフ機体で、その高額さは軍用兵器を凌駕する。開発にあたっていた土浦研究所の磯口らは、「このままでは予算がかかりすぎます」と忠告するが、内海は「そんなのは君らが考えることじゃない」と笑顔で返す。
2018-05-12 14:17:59あげくに黒崎から、「またカネがかかりますよ」と言われても、「まだ戦闘機十機分も使ってないじゃないか」と、これまた笑顔で返す。戦闘機の値段はいくらくらいかと言うと、まぁ平均100億円です。その十機分、1000億!? ちなみに東京ドームの建築費で350億円です。 pic.twitter.com/MTXWNhmjoc
2018-05-12 14:22:35またそれだけの金を惜しみなく与えながら、内海は「金払ってんだぞ」的なことは絶対に言わない。それどころか、パトレイバー世界は「レイバーの運用にはそれを支える大量の整備の人員が不可欠」となっている、無論グリフォンにも多くの整備スタッフが居るのだが。 pic.twitter.com/sGgaVH8asP
2018-05-12 14:26:33内海は彼らに対し、「彼らがいなければ、僕は何もできないよ。本当に頭が下がる」と、心から感謝している。ちなみにこの整備班たちも最後まで内海を裏切らない。金と感謝、両面を押さえた男、それが内海・・・ pic.twitter.com/Zb3mw3vAys
2018-05-12 14:28:35だけではなく、むしろここからが内海の悪魔的な掌握術で、劇中でグリフォンはイングラムの上位機種であるAVS98に勝利する。「これでグリフォン計画をたたむか」と言った内海に、開発者の森川が異を唱える。あれこれともっともらしい理屈を並べる森川に、内海は「正直に言い給え」と告げる。
2018-05-12 14:34:34「まだイングラムに勝ってない!」と絞り出すように応える森川。グリフォンはそれ以外の的には連戦連勝ながら、主人公野明の乗るイングラムにだけは「引き分け」だった。それが技術者として許せなかった。そんな森川に、内海は笑顔で「わかった」と返し、再びグリフォン計画は起動する。
2018-05-12 14:36:17内海の本当に恐ろしいところはここで、世の中、優秀な人間ほど、十全に力を発揮できない。だが心の何処かで「もし全ての条件が完璧に揃っていたならば、自分はどれだけの事ができるだろう」という欲望を持っている。そんな者たちに、内海はささやきかける。
2018-05-12 14:37:43「キミの欲しいものは全てあげよう。お金も時間も人員も設備も材料も、責任も全て僕が取ろう。知りたくないかい? 全力を出した自分が、一体どれだけの力があるか・・・」その誘惑は、どれだけ凄まじい力を持つだろうと。
2018-05-12 14:39:42@sow_LIBRA11 だれか似てる人いるな、と思ったら人じゃなくてメフィストフェレスだった。
2018-05-13 01:47:54「内海の下に着くことが、自分が自分らしく生きられる最大の場所」そう信じさせる「人たらし」こそが、内海の最大の悪役としての力だったのではないか、と・・・そしてその上で、劉備の「仁徳」とやらも、同源のものだったのではなかろうかと・・・ pic.twitter.com/I5UI0wn5I7
2018-05-12 14:41:52よく考えてみて欲しい、劉備の配下・・・五虎将軍は、関羽は元塩賊(ヤクザ)の用心棒、張飛は肉屋(その職業上、蔑まれることが多かった)、趙雲は浪人で、少なくとも名家の生まれではない。 pic.twitter.com/P3vb14oCkB
2018-05-12 14:48:13馬超はまだ西涼の武将の家系だが、実はこの人異民族の血が入ってて、血縁思想の強いこの時代では微妙な人だった。あと敗軍の将だしね。黄忠は武人ではあるが、ジジィになるまでの業績がまほとんどなく、活躍を逃したまま老いた人とも言える。 pic.twitter.com/n7nvQ4cRTD
2018-05-12 14:52:16孔明は上流階級の生まれだが、兄や嫁の実家に頼らなかったところを見ると、変にプライドの高い気質の人だったんじゃないかなぁと、もしくは当時主流だった劉表派の下に付けない政治的理由があったか、ともかく、この人も一介の無職であたのは事実。 pic.twitter.com/LtGIz7HVoE
2018-05-12 14:55:28主なブログは http://d.hatena.ne.jp/gryphon/ そちらと連動したり、関連する過去記事を紹介することも多いですが、まあ多めに見てください。(長く続けており、興味を持ったまとめは大体、過去の関連ブログ記事があるので…) 時事 政治 歴史 漫画 SF 創作論 格闘技 特撮 元祖・初出探しなどが主なまとめテーマ。 あと、ほとんどは「誰でも編集可能」にしているので当事者はじめ、他の方も編集できます。