ゲームで学ぶ政治の仕組、のお話
さて、ちょっと政治の話をする。というか、自分が分かるのはアナログゲームだけなんで、アナログゲームの政治の話をする。ディプロマシーというゲームがある。http://bit.ly/fu1gQp
2011-04-10 23:20:09コレは一次大戦を舞台にした、欧州での各国の外交をシミュレートして遊ぶボードゲームである。このゲームが数ある戦争ゲームの中で名作と言われてるのは、「ルールがほとんど無い」からである。基本外交だけでゲームが進むのだ。
2011-04-10 23:22:48で、もう15年ぐらい昔になるが、これを100人とかでやったことがある。宿泊イベントでの企画で、大人数でディプロマシーをやる企画だった。自分はこれでドイツの国家元首をやった。その時、自分は政治というモノの一端をかいま見た。
2011-04-10 23:26:21まずね。人がたくさんいると、情報が乱れ飛ぶのね。当たり前だけど。で、どれを信じ、どれを無視するか即座に決めないとならない。即座に! 次の瞬間には状況が変わるわけだから、もう考えてる暇がない。俺が命令しないと、なにも進まない。なので副首相を立てるわけだが……。
2011-04-10 23:28:58今度はコイツと話してるだけで時間が過ぎちゃう。「元首はどこだ!」とか「直接話をさせろ!」とか下が騒ぐ。うるせーバカ、お前らと話をしてるとターンが終わるんだよ! そんなこともわかんねーのか! と言う気分になる。
2011-04-10 23:33:34それを縫って情報が入ってくるが、こっちもむこう(外国も)も混乱させようと情報を出すわけだから、もうわけワカメ。無限に情報が入ってくるのにまるでなにも情報のない、真っ暗闇を歩かされてる気分になる。なにをどう信じていいのか分からない。
2011-04-10 23:34:43そこで分かったの。政治に必要なのは正しいか正しくないかじゃない。そんなことは考えられない。信じるのは……
2011-04-10 23:36:52「手前の問題をどうするか」だけなんだよ。それしかできないの。100人も人がいると。そんぐらいしかできないの。
2011-04-10 23:38:45で、これはゲームの話なんだけど、現実はこれが何千万倍とかなわけじゃない? ムリ。少なくともオレはムリ。そりゃ始まる前には「オレはドイツをこういう国にする!」とかいうけど、そんなの絶対そうならないよ。目隠しして迷路に入っていくような状態なんだから。
2011-04-10 23:42:38だから、それから自分は日本の首相を見る度に「ですよねー」って気になるようになった。マニフェストが実行できない「ですよねー」。言う度に発言がブレる「ですよねー」。100人でもああなるんだから……まぁ、そうなるよね。
2011-04-10 23:46:29今、この瞬間、当選者が何か分かったようなことを言っていますが、彼らも何かが見えてるわけじゃないんですよ。見えてる気分になってるかもしれないけど、絶対そうはならない。なぜなら彼らも人間だし、統治されてるのも人間だから。その「わけわかんないもん」が政治なんだろうな、と思っています。
2011-04-10 23:53:57あ、そうそう。国家元首やった経験から言うと、政治の基本は『説得』です。「これをやるとオレも儲かるし、お前も儲かる。OK?」です。むこうに「そうかも」と思わせれば勝ちです。その上でその『勝ち』が次の瞬間一瞬で無意味になるのが政治です。
2011-04-11 00:06:08あと国民には同じフレーズ繰り返して言ってると、逆なことやってても意外に通ります。みんなが支持してくれます。本当です。嘘だと思うなら、国家元首やってみると良い。
2011-04-11 00:07:23そうです! だから政治家を選ぶ時は、その周りの人間を見て選ぶのが正解なのです。 RT @RASENJIN: @KEUMAYA 行き当たりばったりというのは基本僕もそう思うけど、それを補うためにブレーンやシンクタンクや官僚や政治信条があるんですよね。
2011-04-10 23:56:12