ジャズ理論は簡単なのにモダンジャズができないドタバタ日本
- sunamajiri
- 22829
- 52
- 2
- 619
サクッとネットレッスン終わり。Be-bopの時代はたった20年だが、あの狭い時代の音楽だけは、ピアニストのように自前でテンションを理解するか、パーカーの劣化コピーか、その練習をしない限り、あのリズム感にはならない。頭で考えてもできるようにはならない。@PiyoMegtan
2017-01-15 17:49:43bopのⅡⅤのコード進行は、ドミナントは♯9と♭9、それ以外はすべて代理でm9thをターゲティングにして遊んでいるだけだが、それができるのもリズムに勢いがあるから。西欧音楽がバルトークまでできなかったことを、パーカーが安々と乗り越えたのだから。@PiyoMegtan
2017-01-15 17:50:39モード以後は、ⅡⅤがないので、今度はリズムのキレだけ。たとえばドルフィーになると、boppishな跳躍のリズムのデフォルメだけ、のようになっていく。だから、ただロングトーンで♯9というだけでもだめで、拍ウラオモテの感覚を、身体で覚えるしかない。@PiyoMegtan
2017-01-15 17:52:47復習で、クラシックの和声学は三和音(ドミソ、ファラド、ソシレ)だけの体系で後は色彩音だが、ジャズ理論は四和音(ドミソシ、レファラド、シレファミ)のように代理関係を体系化している。さらにアドリブラインは、テンション(UST)で遊んでいると思えばよい。@PiyoMegtan
2017-01-15 17:55:45その場合、コード記号はベース音を指定しているだけで、ウワモノ奏者は、USTだけを考えている。それがドミナントでは♯9と♭9、それ以外は代理先のm9をターゲティングルート(C△7ならAm9というように)にする、というアドリブの体系化。@PiyoMegtan
2017-01-15 17:59:091960年代に入ると、今度はm9thではなく、m11thやm13thをターゲティングノートにして、そこを繋いでメロディーを作り、ウェインのようなオリジナル曲を作るのがブームになっただけなのだ。西欧音楽から考えると難しいことをやっているのだが、実は難しくない。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:00:40とはいえ、私はいまこうした9thターゲティングというジャズ教育のメソッドで教えているのだが、めぐたんの場合は、コード進行がとれていないのだ。それは自分でピアノでコードを押さえる、という練習をしないと身につかないかもしれない。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:42:189thターゲティングしようとして、どこがそのコードだっけ?と泳いでしまう。そういうことはピアノ奏者ならないのだ。だから本来は、ピアノでコードを一通り押さえられないとアドリブは難しい。単旋律奏者が単線だけでそれを考えるというのは、かなり天才性に依存している。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:48:07バップのⅡⅤというのは極めてコーダルなので、自分でコードが浮かんでない人には絶対にできない。それが嫌でモードはドリアン、Ⅱだけでアドリブするようになったのだから。ⅡⅤもⅡだけでもいいし、Ⅴだけでもよいのだが、そこで遊べるようになるためには、まずコーダル。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:50:47ⅡⅤをⅡだけでやってもいいし、Ⅴだけにして、オルタードやコンディミやホールトーンで強烈にやらかしてもよい。たったそれだけの遊びに興じているだけなのだが、そのⅡⅤがどこにあるのかわからないというのは、まずピアノで枯れ葉なら枯れ葉のコードを探るところからだね。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:52:24その際、コードをDm7なら、最初はレファラドと押さえてもいいが、なるべくすぐにジャズヴォイシングの法則で覚えると、バッキングできるようになる。生徒さんにピアノはじめて二ヶ月でジャズバッキングができるようになった人がいたが。そういう世界なのよ。@PiyoMegtan
2017-01-15 18:55:51たとえば、枯れ葉のCメロ部など、4小節で5度圏半周もしてしまう。それなのに、一つのスケールでアドリブしようとしたりしてるでしょ? @PiyoMegtan pic.twitter.com/yTMXQYXtsT
2017-01-15 19:27:52この五度圏の図を凝視してね。Fには裏コード(代理)のBが来てるでしょ? これはバルトークチェンジなのだが、クラシックの三和音による機能和声学にはこの考えは存在しない。四和音によるジャズ理論とはこの代理関係を体系化する理論のこと。@PiyoMegtan pic.twitter.com/sZ3m1RYGas
2017-01-15 19:40:01ジャズ理論では、ドミナント以外はダイアトニック内に代理関係があるが、ドミナントだけは、バルトークチェンジ(G7ならD♭7と同等)になる、という理論。これを天才的に単旋律のスピード感のあるチャーリー・パーカーが、ある時ひらめきで発見した、と言われているのだ。@PiyoMegtan
2017-01-15 19:45:37だから、モンクのWell you needn'tのマイルスチェンジが、G♭7→F△なのよ。だからモンクとマイルスが喧嘩したのかはしらないが(笑)、G♭7はC7の裏コード(オルタード)だから、転調ではなくアドリブ奏者には一つのトーナリティーに聴こえてるのよ。@PiyoMegtan pic.twitter.com/xwl85e94vo
2017-01-15 20:06:52ジャズ理論って、たったこれだけのことなので難しく考え込まないように。ジャズ理論の本(バークリー理論)が分厚くなるのは、これに則って4声のビッグバンドをヴォイシングするには、というアレンジ理論なので、あまりアドリブ奏者には役立たない、箪笥の肥やしになるでしょ?@PiyoMegtan
2017-01-15 20:12:15あれ? 箪笥の肥やしって言う言い方はへんだったかしら? 押し入れの肥やしだったっけ? まあどっちでもいいけどww (^-^)/ @PiyoMegtan
2017-01-15 20:13:21それだとバッハになるのよね。肝心な音だけ狙うという引き算のリズム感が身につかない。だからエレクトーンやってた子とかのほうが早いのよ。@LitoSnowfield 単音楽器奏者にはコードとその進行感覚が壁だったりしますからね〜 マイナスワンに合わせてアルペジオ練習しました(笑)
2017-01-15 20:37:24昔あったのだ、左手コードを弾いて、右手アルペジオしてみましょう、というジャズ練習本、いまはジャズハノンになっちゃったけどね。ああいうのやったところで、こればっかりはできるようにはならん。アルペジオは上手くなるだろうけどね(笑) @LitoSnowfield
2017-01-15 20:53:01@sunamajiri まぁ…その練習法はそれ以前の段階でまず四和音が想起できるようにというものですからリズムは度外視ですからね(*^o^)> と…そのコード感覚と引き算のターゲットなリズム感の練習法となるとコピーになるでしょうか(・o・)?
2017-01-15 21:06:04コピーでは、自前でフレージングができない、となるので、最近はサーチング&9thターゲティング、というのがアメリカでのジャズの教え方の一つになってきてるんだろうな。肝心な音だけ狙えと。でもリズムの悪い日本人がこれができないので、どうしたものかと。@LitoSnowfield
2017-01-15 21:14:14母音半拍あつかいの鹿児島弁がいいかも。ドイツ人が聴き取れないギリシャ語の半母音みたいな。笑 @LitoSnowfield ああ…それのひとつとしてのスキャット練習(*^o^)>
2017-01-15 21:17:51@sunamajiri あはは(*^o^)> 灯台下暗し的な(笑) ハードル上がったような気もしますが(*^o^)>
2017-01-15 21:18:491963 natural-born Jazz Flutist。ジャズフルート奏者の大本薫です。ジャズに虐待されるフルートでジャズを核攻撃。浮遊しない音楽は無意味だ!中学より断続的に渡米、ジュリアード音楽院、コンロンビア大学文学部院卒。副業で難読文から命題で速読させる超読解の先生。趣味はFS。茅ヶ崎市在住。RTはメモ用。