都道府県別凍死者数

厚生労働省の人口動態統計より凍死者数。同統計に上げられている死因のうち、「X31 自然の過度の低温への曝露」が理由で死亡した人数を比較している。低体温症については「T68　低体温(症)」と別立てになっており、ここでは「X31 自然の過度の低温への曝露」を凍死としている。年による誤差も考えられるので2014年〜2016年の平均値を使っている。

1年間の凍死者数は1,095.3人で、人口100万人あたり8.63人。これは熱中症死亡者数の774.7人を上回っている。凍死者数が最も多いのは島根県で人口100万人あたり22.75人(偏差値72.6)。2位は青森県で22.43人。3位以下は福島県(21.04人)、秋田県(20.50人)、新潟県(19.69人)の順。どこも雪深いところであり、雪下ろし中に転落し、雪に埋もれて凍死するケースが多そうだ。

一方、最も凍死者数が少ないのは沖縄県で人口100万人あたり2.99人(偏差値34.9)。これに神奈川県(3.25人)、愛知県(3.73人)、埼玉県(3.84人)、京都府(4.88人)と続いている。

分布地図を見ると日本海側や東北で死亡者数が多い。

相関ランキングでは年間雪日数と正の相関があり、雪が多いところで凍死者が多い。前述の通り雪下ろし中の事故の影響と思われる。

この他、脳梗塞死亡者数や食塩消費量とも正の相関が高いが、これは因果関係と言うよりも雪深いことがそれぞれの原因と思われる。雪深いから塩辛い保存食を食べ、それが脳梗塞につながっているのだろう。