HACKS! シリーズの新刊
自己啓発本はもうお腹いっぱいと思っていたんですが、お金に関して勉強したいとも思っていたので、購入してみました。
会計用語がたくさん使われていて、4年以上前に簿記3級を取得した程度の会計知識しか持たない私には、本書の内容はちょっと早かったかな(かなり忘れていました…)。ネットで用語を調べながらなので、読み終えるのにかなり時間がかかりました。会計知識は必須。
B/S家計簿は斬新
本書で一番衝撃を受けたのは、会計の賃借対照表の考え方を取り入れた家計簿です。その特徴は「資産の残高だけを記録する」こと。
家計簿っていったら普通、「いつ、どこで、何を買って、いくら支払った」というのを記録していきます。それに対し、本書が紹介する家計簿は、「家計簿を記入する日」の資産の残高を記録するというもの。
現金や銀行口座といった資産だけでなく、クレジットカードや借金など負債も記入する点は、まさしく賃借対照表です。
毎日書く必要はなく、詳細に書く必要もないという、怠け癖のある人にもってこいの方法だと思います。
B/S家計簿の弱点はレコーディング家計ダイエットで補う
本書が紹介するB/S家計簿の欠点は、何にお金を使ったのか、詳細がわからないこと。それを補うのが「レコーディング家計ダイエット」。
その方法は単純で、レシートを適当な箱に放り込むだけ。レシートが貰えなかった場合は、適当な紙に金額と用途をメモって放り込めばOK。
ただ、私はレシートを溜めたくない性分なので、レシートの山に耐えられるかな…。あと、場所も取りそうです。古いレシートはスキャンもしくは写真を撮って画像ファイルにし、PC で保管するか Evernote にでも放り込むといいかもしれません。
投資に関する記述をそのまま鵜呑みにするのは怖い
B/S家計簿やレコーディング家計ダイエットは目から鱗でしたが、後半の投資に関する内容は、そのまま適用すると痛い目にあいそうで怖い。「NHKで紹介された企業は大丈夫」とか「業績予想が企業自身のものより四季報の方が高ければ買い」とか。
「こういった考え方もあるかもね〜」といった感じで、参考程度に捉えておくのがいいです。
前半だけでも読む価値あり
会計用語が多くて苦労しましたが、前半のB/S家計簿やレコーディング家計ダイエットは試してみたいと思いました。今も家計簿つけていますが、詳細な内容を見返す機会は少ないので、残高だけで十分かなと思ったり。
きちんと資産が増えているなら、何にいくら使ったかをそこまで意識する必要は無いと思い始めた、今日この頃です。
- 作者: 小山龍介,山田真哉
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: 単行本
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